うわばみ彼女

うわばみ彼女

大酒飲みの女性が、彼氏を相手に酒に関するうんちくを傾け、あるいは珍しい酒に挑戦する姿を描いた、酒に始まり酒に終わる酒漫画。登場する酒は実在のものが多く、作者・後藤羽矢子が実際に酒造メーカーや居酒屋などに赴き、綿密な取材をしたうえで執筆されている。

正式名称
うわばみ彼女
ふりがな
うわばみかのじょ
作者
ジャンル
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概要・あらすじ

大酒飲みの酒豪で、いわゆる「うわばみ」である酒井は、日々、おいしい酒や経験したことのない新しい酒の飲み方などを探求している。同棲中の恋人、遠藤夏樹に料理を作っても、ほとんどがなんとなくおつまみっぽいメニューとなり、デートに行く先も大抵は「酒がおいしい場所」である。そんなある日、酒井の兄である酒井秋彦が結婚することになる。

そして新妻、酒井マリの、「限られた日数で沖縄の酒を心ゆくまで堪能するには4人以上必要」という提案により、なんとその新婚旅行に酒井と夏樹も同行することになってしまう。ここでもまた、新たな酒との出会いが酒井を待ち受けるのだった。

登場人物・キャラクター

酒井 (さかい)

酒好きの若い社会人女性。女友達からは「カノちー」と呼ばれている。途方もない酒豪であり、これまでどんなに飲んでも二日酔いになった経験がない。酒なら何でもいける口だが、どちらかと言うと甘口の酒より辛口の酒が好みで、燗をつけた日本酒が特に好き。料理を作るのは上手いが、レパートリーはほとんど酒のつまみである。ピーマンが嫌い。

遠藤 夏樹 (えんどう なつき)

酒井と同棲している若い社会人男性。酒井からは「ナツくん」と呼ばれている。酒は飲めないわけではないが弱く、どちらかというと甘党であり、アップルパイが大好物。経済観念の面で、微妙にしみったれたところがある。野球は横浜ファン。トマトジュースが嫌い。

酒井 秋彦 (さかい あきひこ)

酒井の兄。妹同様、凄まじいほどの酒豪。酒井マリとオフ会で初めて会った時には、3次会から4次会と付き合い続け、5件目のハシゴでようやく2人きりになるチャンスをものにした。その後マリと交際を開始し、晴れて結婚することとなった。ちなみに結婚式の引き出物は一升瓶入りの日本酒。実はかなりのシスコンである。

酒井 マリ (さかい まり)

酒井の兄嫁。旅行会社に勤めている。趣味で飲み歩きブログを運営していたという酒豪であり、そのブログの読者であった酒井秋彦と結ばれた。新婚旅行先は沖縄であったが、沖縄の食文化を堪能し尽くすには最低4人連れで行く必要があると主張し、義妹とその恋人である遠藤夏樹を連れて行った。旧姓は「熱田」。

遠藤 春音 (えんどう はるね)

遠藤夏樹の1歳年下の妹。ワインしか飲まないワイン党であり、うんちくに凝るタイプだが、兄と同様酒に弱い。夏樹とは表面的にはそれほど仲がいいわけではないが、彼に恋人ができたことについては祝福している。

その他キーワード

カラシマイタイコ

日本酒に七味唐辛子をパラッと振って飲む、という飲み方。一般的な言い回しではなく、秋本治の『こちら葛飾区亀有公園前派出所』のコミックス第18巻に登場したのを酒井が見て、実際に試した。酒井は大量に飲んだため、唐辛子のとりすぎで胃痛になってしまう。

懐中おつまみ (かいちゅうおつまみ)

酒井が生み出した、オリジナルの酒のつまみ。昭和時代、食べ物を詰めて持ち運ぶための、食べられる器として用いられていたモナカの特性を活用。近所の和菓子屋で売っていたモナカの皮に、酒井が自分好みの酒のつまみを詰め込んだもの。

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