ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌

ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌

小学生のまる子が「わたしの好きな歌」を題材とした図画の課題を通じて、家族や友人、そして静岡で出会う絵描きのおねえさんである木村しょう子との触れ合いを描いたコメディ作品。同名のアニメーション映画の原作で、さくらももこがその映画のために書き下ろした作品。

正式名称
ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌
ふりがな
ちびまるこちゃん わたしのすきなうた
作者
ジャンル
家族
 
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

まる子とクラスメイトたちは、図画の授業中に「わたしの好きな歌」を題材とした絵画を課題として求められる。まる子は音楽の授業で歌った「めんこい仔馬」を題材として選択し、課題に着手するが、上手く描くことができずに悩んでいた。そこで、静岡で知り合った絵描きのお姉さん、しょう子に相談したところ、「めんこい仔馬」ののどかな歌に隠された一面を知ることになる。

登場人物・キャラクター

さくら ももこ

マイペースで好奇心旺盛な性格の小学三年生。お使いで静岡に向かった際に、絵描きをしていたしょう子と出会い、親しくなる。図画の課題である「わたしの好きな歌」の題材に音楽の時間にならった「めんこい仔馬」を選択。一度は描写に行き詰まるものの、しょう子との会話からヒントを得て、気持ちを新たに着手。 描き上げた絵は、見事コンクールに入賞した。

さくら ヒロシ

まる子の父。友蔵の息子でもあり、父親に劣らぬ迂闊さと親しみやすさを持つ。まる子と共に入浴した際に、南の島の話で盛り上がり、居合わせたお母さんを絶句させ、挙句の果てに石鹸を踏んで転ぶという事態を招いた。また、まる子がしょう子に会いに行っていることを知ったときは、知らない女性と共に行動することを懸念。 過度の信用を戒めるために、かつて親友から手ひどく裏切られたことを語った。

さくら すみれ

まる子の母。しっかりもので、実質的にさくら家の中では中心的な存在。まる子やヒロシ、友蔵の迂闊さに悩まされる苦労人的な一面も見せる。まる子がしょう子と一緒に水族館に行きたいと語った時は、ヒロシ同様、知らない女性と行動を共にすることを心配していた。 友蔵も同行すると聞いた時は、さらに不安そうな顔を見せた。

さくら さきこ

まる子の姉。おかあさん譲りのしっかり者で、まる子には小言をよく言うが、基本的に仲はいい。まる子がしょう子に執心していた時は、自身を姉としてかまってくれなくなったことを密かに寂しがっていた。また、正月には悪酔いした友蔵とヒロシを目撃してしまい、ドン引きしている。

さくら 友蔵 (さくら ともぞう)

まる子の祖父。優しく親しみやすい一方で迂闊な言動が目立ち、そのたびに家族に生暖かい目で見られている。本作でも迂闊な面は健在で、かつて友人の送別会で披露した歌が「めんこい仔馬」の下品な替え歌であったことを知り、強い後悔に襲われた。

木村 しょう子 (きむら しょうこ)

静岡に住む絵描きのお姉さん。お使いに訪れたまる子と偶然出会い、親しくなった。 まる子が図画の宿題に行き詰まったときはアドバイスを送るが、これはまる子だけでなく、自分に対してもインスピレーションを生み出させる結果となった。後に恋人である良一にプロポーズされ、彼への好意と東京で絵を描く夢の板挟みに思い悩むが、まる子の「絵はどこに居ても描くことができる」という説得により、良一と結婚し、北海道へ渡ることを決意した。

佐藤 良一 (さとう りょういち)

しょう子の恋人である大学生。実家は北海道で牧場を営んでいる。しょう子に対し、大学を卒業したら、共に北海道へ来てほしいとプロポーズをするが、夢を優先する様子を見せられたため、一度はあきらめようとする。しかし、まる子の説得を受けたしょう子にプロポーズを受諾され、めでたく結ばれた。

穂波 たまえ (ほなみ たまえ)

まる子の親友。クラスでも屈指の常識人で、クラスメイトのエキセントリックな行動を見ては、まる子に対して微妙な笑顔でコメントする。図画の課題では「うみ」を選択し、まる子と共に絵を描くことの楽しさを分かち合った。

花輪 和彦 (はなわ かずひこ)

まる子のクラスメイト。お金持ちかつ知識が深く、若干ナルシストの面がある。図画の課題では、どんな歌を題材にするのかまる子に興味を抱かれ、その際に「ダンドゥット・レゲエ」を披露する。また、まる子が静岡へ向かう際には、自分も向かうという理由でロールスロイスに同乗させてあげるという気前の良さも見せた。

丸尾 末男 (まるお すえお)

まる子のクラスメイト。眼鏡と「ズバリ」という口癖が特徴的な優等生。1年通じて学級委員を務めている。図画の課題では自分の通う学校の「校歌」を選択し、意気揚々と学校の絵を描く。しかし描写に矛盾があることを、こともあろうに永沢くんに鋭く突っ込まれた。

永沢 君男 (ながさわ きみお)

まる子のクラスメイト。シビアな性格をしており、親友であるはずの藤木くんに声を掛けられた際に 「いないと思っていた」と素で返すなど、辛辣なところはとことん辛辣。しょう子の描いた絵画が載った冊子を偶然持ち合わせており、まる子に譲ってほしいと求められる。その見返りとしてできるだけ面倒なことをしてもらおうと考えた挙句、春休みの鶏小屋の掃除を代わることを求めた。 なお、図画の課題では、題材として「かあさんの歌」を選択したが、出来上がった絵は陰気そのものだった。

藤木 茂 (ふじき しげる)

まる子のクラスメイト。永沢くんの友人であり、彼に負けず劣らずの陰気な性格。「人が欲しがるとゴミでも惜しくなる」など、自己中心的な発言が目立つ。図画の課題では、題材として「ゲゲゲの鬼太郎」を選択。永沢くんの作品を凌駕する陰気な絵が完成し、その永沢くんには「藤木くんらしい」という、ある意味的確な評価を賜った。

戸川 秀之 (とがわ ひでゆき)

まる子のクラスの担任。温和な性格と容姿が生徒の人気を集めている。図画の課題として「わたしの好きな歌」を出題した。

大石先生 (おおいしせんせい)

まる子の学校の音楽教師。戸川先生同様、生徒思いの優しい先生で、まる子たちにも広く慕われている。授業で「めんこい仔馬」を取り上げ、まる子の興味を引いた。

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