じじぬき

じじぬき

家族と同居する老人のガンさんが、家族から疎まれ孤立する様子を、シニカルに描いた風刺漫画。ガンさんや周囲の人々の人間性を、卑俗な小市民としてユーモラスに描写している。「ビッグコミック」1970年12月25日号に掲載された作品で、『藤子・F・不二雄異色短編集1 ミノタウロスの皿』に収録されている。

正式名称
じじぬき
ふりがな
じじぬき
作者
ジャンル
ブラックコメディ
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概要・あらすじ

長男一家と同居する老人のガンさんは、家族から疎ましく思われていた。本人は気にせず意地を張り続けていたが、と衝突したある日、ガンさんはあてつけに大雨のなかを出かけていく。結果、ガンさんはこの時の無理がたたって倒れ、死んでしまう。死後の世界に行ったガンさんは、そこで死別した妻と出会うのだった。

登場人物・キャラクター

ガンさん

長男一家と同居している老人。妻とは死別している。特に長男の嫁から疎ましく思われており、家族からことあるごとに悪意のある言動を取られている。頑固で意地っ張りな性格で、我慢強く長生きしようと考えている。

ユウさん

ガンさんの友人。付き合いは大学以来となる。ガンさんとは対照的に、温厚な性格。他の友人はすでに亡くなり、ガンさんの葬儀では、「最後に残った友達だったのに」と嘆き悲しむ。

ガンさんの長男の妻。高校生の息子と、幼い娘がいる。ガンさんを疎ましく思っているが、はっきりと態度に出すことはない。しかし、ガンさんの食事の用意をわざとらしく忘れるなど、遠まわしに悪意を見せている。

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