じょりく!

じょりく!

元オリンピック強化選手でもあった金田武蔵は、義姉の金田涼子が理事長を務める月見大学の、女子陸上部のコーチに就任する。しかし部員は美少女ばかりで、女性とまともに会話したことのない童貞の武蔵は、必死に興奮を抑えながらコーチとして彼女たちを指導することになる。陸上競技に真剣に取り込む美少女アスリートたちと、武蔵の交流を描くお色気ラブコメディ。セクシーシーンもふんだんに登場する。「ナマイキッ!」に掲載されたのち、「WEBコミックガンマぷらす」で配信の作品。

正式名称
じょりく!
ふりがな
じょりく
作者
ジャンル
陸上競技
レーベル
バンブーコミックス(竹書房)
巻数
既刊7巻
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

第1巻

オリンピック強化選手で元陸上選手の金田武蔵は、義姉の金田涼子が理事長を務める月見大学の、女子陸上部のコーチに就任する。涼子の狙いは、陸上一筋だった武蔵に1年間女性に囲まれた生活をさせ、女性に慣れさせることだった。まず武蔵は、部員たちに毎年恒例の兎大学との対抗戦に勝つことを目標に掲げる。ゴリラのようなむさくるしい容姿の武蔵に部員たちは嫌悪感を示すが、武蔵は的確な熱い指導により、徐々に部員たちの心をつかんでいく。1年生部員の遠野美咲は、100メートル走選手のエースとして期待されていたが、記録が振るわずにいた。そんな遠野に対して武蔵は、100メートルを10秒03で走るお手本を見せ、遠野のフォームを修正。そして、自分の巨乳に強いコンプレックスを持つ遠野に、胸も含めてお前の走りで観客を魅了しろと鼓舞する。レースでは遠野のユニフォームが破け、生乳があらわになるハプニングはあったものの、正しいランニングフォームを身につけた遠野は、みごとに12秒台の好タイムを叩き出す。(第1走「踊る巨乳」。ほか、6エピソード収録)

第2巻

金田武蔵は、その熱心な指導で女子陸上部員たちの信頼を少しずつ獲得していく。そんな中、迎えた夏合宿で、武蔵は2年生の200メートル走選手である南條麗夏に注目する。南條は去年まで100メートル走の選手だったが、南條よりも速いタイムで走る遠野美咲が入学してきたため、200メートル走に転向していたのだ。1年生に負けたことを気にする南條に、武蔵は100メートル走よりも200メートル走に才能があることを彼女に告げ、4×100メートル走のリレーでは、南條がポイントになると激励する。武蔵の助言で自信を取り戻した南條は、200メートル走で好タイムを記録する。(第8走「快足コーナリング」。ほか、6エピソード収録)

第3巻

月見大学の女子陸上部は、4×100メートル走の練習相手として鳳ヶ丘大学の女子陸上部を迎える。第一走者は月見大学の南條麗夏と、鳳ヶ丘大学の本多ちな美の勝負となり、本多がややリードしてバトンを渡す。だが、月見大学の第二走者の小手澤マキが、鳳ヶ丘大学の三森かなえとの差を縮める。そして月見大学の第三走者の井口すずは鳳ヶ丘大学の赤崎かおりとの差をさらに縮め、両者ほぼ同時に第四走者にバトンを渡すことになる。しかし、遠野美咲はバトンパスに失敗して負けてしまう。コーチの金田武蔵は、井口と遠野の二人の信頼関係がまだ十分でないことを指摘し、合宿中に心とカラダを一つにする練習を命じるのだった。(第15走「信頼のアンダーハンドパス」。ほか、7エピソード収録)

第4巻

鳳ヶ丘大学との合同合宿の最終日の夜、部長の井口すずが酔っ払って金田武蔵の部屋にやって来る。その際、酔った井口の浴衣がはだけて胸があらわになり、それを見て思わずふくらんだ武蔵の股間を井口はバトンとまちがえたあげく、酔いつぶれて寝てしまう。そんな井口を部屋に残し、武蔵はロビーのソファーで眠ることにする。翌日、合宿の成果を理事長の金田涼子に報告する武蔵だったが、合宿中も童貞を捨てることのできなかった武蔵に涼子は落胆し、武蔵に手コキしながら、恋人として井口や小手澤マキはどうかと交際を勧める。無理やりとはいえ、部員たちをオカズにイってしまった武蔵は、申し訳ない気持ちで井口と小手澤の顔を直視できなくなる。そんな中、武蔵は遠野美咲南條麗夏に二人でペアを組んで、マッサージをかねたストレッチ中心のメニューを命じる。(第23走「ムキ出しの決意」。ほか、6エピソード収録)

第5巻

鳳ヶ丘大学との合同夏合宿を終え、インカレに向けて最終調整を行っていた月見大学女子陸上部のもとに、鳳ヶ丘大学女子陸上部の御三家がやって来る。そこに御三家の一人で100メートル走の大学No.1である水樹唯を追って、現役インターハイチャンプである女子高校生の川手蘭も姿を現す。そんな中、月見大学女子陸上部のエースである遠野美咲は、水樹にあこがれる川手との100メートル走勝負をすることになる。二人のスタートはほぼ同時で、並んだ状態でゴールへと飛び込んでいく。(第30走「原石覚醒…!?」。ほか、6エピソード収録)

関連作品

映画

本作『じょりく!』の実写映画版『じょりく!』が、2020年7月31日から劇場公開された。監督は大橋孝史、脚本は柳澤誠が務めている。金田武蔵役を河野竜平、遠野美咲役を西葉瑞希が演じている。

登場人物・キャラクター

金田 武蔵 (かねだ むさし)

月見大学女子陸上部の新コーチとして赴任してきた男性。年齢は30歳。角刈りの髪型で太い眉毛と厚い唇といういかつい顔立ちをしており、一部の女子陸上部員からは陰で「ゴリラ」と呼ばれている。かつては陸上競技のオリンピック強化選手に選ばれたほどの逸材だったが、度重なるケガによって日の目を見ることなく、25歳で引退した。しかし、今でも100メートルを10秒03で走れるほどの身体能力を誇り、短距離走だけでなく高跳びや幅跳び、ハードル走もこなし、陸上競技の知識も豊富。現役を引退してからは、一流アスリートを一人でも多く育てることを目標としている。陸上一筋だったため、これまでまともに女性と会話したことがなく、未だ30歳にして童貞でおまけに早漏。非常に選手思いのまじめな性格の熱血漢で、陸上競技に対して真摯に向き合っている。指導力にも定評があり、部員たちの才能を着実に引き出していく。本来のコーチが産休を取っているあいだの代理のため、任期は1年間。

金田 涼子 (かねだ りょうこ)

月見大学の理事長を務める女性。眼鏡を掛けたセクシーな美女。金田武蔵の兄の妻で、武蔵からは「義姉さん」や「理事長」と呼ばれている。未だに童貞の武蔵を見かねて、武蔵を女性に慣れさせるために月見大学女子陸上部の新コーチとして招いた。生徒の前ではおしとやかな女性として振る舞い、多くの生徒から信頼されているが、本性はやたらとエロい変態。理事長室では武蔵の前でナースのコスプレをしてヨーグルトを自分の全身にぶっかけて食べたり、チアガールのコスプレをしてフランクフルトをしゃぶりながら食べたりと、常軌を逸した行為で武蔵を悩ませている。

遠野 美咲 (とうの みさき)

月見大学に通う1年生の女子。陸上部所属で、専門は100メートル走。また、4×100メートル走では第四走者(アンカー)を務める。Gカップの巨乳の持ち主で、走ると胸がゆれるのを恥ずかしがり、胸にコンプレックスを持っている。そのため、猫背となって正しいフォームで走ることができずに記録が伸び悩んでいた。しかし、金田武蔵の励ましと指導によって正しいフォームを身につけ、記録を更新。新入生ながら、陸上部のエースとして期待されるようになった。最初は武蔵の顔は好みのタイプではないと感じていたが、武蔵の熱心な指導を受けるうちに好意を抱き、告白しようかと考えるようになる。処女ながら、母乳が出る特異体質。

小手澤 マキ (こてざわ まき)

月見大学に通う3年生の女子。陸上部所属で、専門は走り高跳び。また、4×100メートル走では第二走者を務める。医学部トップの成績を誇り、陸上部のエースであることから、後輩のすみれにとってあこがれの存在。高校時代にはインターハイに出場した経験を持つほどの実力者だが、親からは医者を継ぐように言われており、4年生になったら勉強に専念するため、今年で陸上部を引退することになっている。スランプに陥っていたが、金田武蔵の指導とマッサージのおかげでスランプから脱出した。しかし、武蔵のマッサージで絶頂を迎えてしまい、それ以来、走り高跳びで跳ぶたびにイクようになってしまう。

早川 めい (はやかわ めい)

月見大学に通う1年生の女子。陸上部所属で、専門は100メートルハードル。お金持ちのお嬢様で、練習場にも専属のメイドを呼び寄せ、休憩時にはグラウンドに持ち込んだティーセットでお茶を楽しんでいる。子供の頃から走るのが好きだったが、小学生の時に障害物でかすり傷を負い、それからは両親からいっさいの運動を禁じられていた。大学生になってから両親の運動許可が下りたことで陸上部に入部し、さまざまな陸上競技を経験したうえで100メートルハードルを選んだ。運動能力は極めて低く、まともにハードルを飛ぶことすらできなかったが、金田武蔵の指導によって徐々に上達し、ハードルの楽しさにも目覚めていく。

天王寺 桜子 (てんのうじ さくらこ)

兎大学に通う1年生の女子。陸上部所属で、専門は100メートル走。金髪の縦ロールという典型的なお嬢様で、語尾に「ですわ」と付けてしゃべる。中学時代は遠野美咲のライバルとして、全国大会で競い合った。貧乳のために巨乳の遠野を目の敵にしており、大学の練習で再会した際には、嫌みを繰り返した。レズビアンの取りまきを従えており、彼女たちからは「桜子様」と呼ばれている。コーチの早乙女と肉体関係にある。

早乙女 (さおとめ)

兎大学の陸上部のコーチを務める男性。イケメンだが、性格が非常に悪い。かつては金田武蔵のライバルだったが、裏工作で武蔵にケガを負わせ、引退に追い込んだ。しかし結局、早乙女自身もケガや病気によって、陸上選手として日の目を見ることはなかった。部員の天王寺桜子と肉体関係にある。

赤羽 葵 (あかばね あおい)

兎大学で理事長を務めている女性。月見大学の理事長である金田涼子とはライバル関係にあり、涼子と同じく変態。花魁のような格好で、陸上部コーチの早乙女を裸にして馬乗りになって楽しんでいる。涼子とは、お互いの大学に所属する陸上部員の100メートル勝負で勝ったら、相手のアナルを好きな野菜で責められるという賭けをした。

すみれ

月見大学に通う1年生の女子で、陸上部に所属している。先輩の小手澤マキにあこがれるあまり、小手澤の飲みかけのコップや使い終わって捨てたリップまで集めている。シャワー中の小手澤にラブレターを渡そうか迷っている際に、小手澤のブルマを手に入れ、そのシミを舐めて、小手澤が走り高跳びで跳ぶ際にイッていることを知る。小手澤を思ってオナニーにふけり、彼女を誰にも渡したくないと考えている。

井口 すず (いぐち すず)

月見大学に通う3年生の女子。陸上部所属で、部長を務めている。専門は走り幅跳びで、4×100メートル走では第三走者を務める。膝のケガで3か月間、陸上部を離れていたが復帰した。高校時代は走り幅跳びで、インターハイに出場した実力者でもある。興奮すると乳首が硬くなる体質で、すぐに女子部員の胸を揉む癖がある。

南條 麗夏 (なんじょう れいか)

月見大学に通う2年生の女子で、陸上部に所属している。専門は200メートル走で、4×100メートル走では第一走者を務める。去年までは100メートル走の選手だったが、南條麗夏よりもタイムの速い遠野美咲が入部したため、200メートル走に転向した。1年生に負けたことで陸上を続ける意味を見失いそうになっていたが、金田武蔵から200メートル走の才能があることを認められ、自信を取り戻す。

三森 かなえ (みもり かなえ)

強豪として知られる鳳ヶ丘大学の陸上部に所属する3年生の女子。専門は走り高跳びで、月見大学の小手澤マキのライバルでもある。4×100メートル走では第二走者を務める。アイドルのようなかわいい女の子が46人そろった「鳳ヶ丘46(おおとりがおかフォーティーシックス)」と呼ばれる陸上部において、「御三家」と評される人気と実力のある三人のうちの一人。モデルの仕事もこなしている。小手澤と同じように走り高跳びで気持ちよく飛べた際にエクスタシーを感じる性質。幻の天才スプリンターとして知られる金田武蔵のことを尊敬しており、ライバル校のコーチと知りながら、指導を求めた。部員からは「みもりん」の愛称で呼ばれている。

水樹 唯 (みずき ゆい)

強豪として知られる鳳ヶ丘大学の陸上部に所属する1年生の女子。100メートル走では大学No.1の座に君臨する女王で、アイドルのようなかわいい女の子が46人そろった「鳳ヶ丘46(おおとりがおかフォーティーシックス)」と呼ばれる陸上部における、自他共に認めるエース。天性のバネを生かしたロケットスタートと後半のノビが特徴で、100メートルのベストタイムは11秒28。4×100メートル走では第四走者(アンカー)を務める。部員や追っかけからは「ゆいゆい」と呼ばれている。「鳳ヶ丘46」の中でも、特に「御三家」と呼ばれる人気と実力のある三人のうちの一人。陸上界のスーパーアイドルとして、写真集まで発売されるほどの人気者。しかし、水樹唯自身はまったく天狗になることはなく、陸上競技に真摯に向き合っており、まじめな性格で仲間思いでもある。

ジョンソン

強豪として知られる鳳ヶ丘大学の女子陸上部でコーチを務める外国人の男性。金髪の短髪でサングラスを掛けたマッチョ。選手時代は金田武蔵のライバルだったが、現在も武蔵とは仲がよく、会うと筋肉勝負を繰り広げる。

本多 ちな美 (ほんだ ちなみ)

強豪として知られる鳳ヶ丘大学の陸上部に所属する3年生の女子。部長を務めている。専門は200メートル走で、4×100メートル走では第一走者を務める。ファンの前にナース服のコスプレで現れ、「みんなのアイドルちなったんだよー」と叫ぶなど、ノリのいい明るい性格の持ち主。

赤崎 かおり (あかさき かおり)

強豪として知られる鳳ヶ丘大学の陸上部に所属する2年生の女子。専門は100メートルハードルで、4×100メートル走では第三走者を務める。部員からは「かおりん」の愛称で呼ばれている。「鳳ヶ丘46(おおとりがおかフォーティーシックス)」と呼ばれるアイドル的な存在の鳳ヶ丘大学陸上部の中でも、特に「御三家」と呼ばれる人気と実力のある三人のうちの一人。同じハードル選手である月見大学の早川めいにアドバイスを送るなど、面倒見のいい優しい性格をしている。

川手 蘭 (かわて らん)

女子校である玄武ヶ丘高校に通う3年生の女子で、陸上部のエース。アイドルのような容姿の女子部員が46人いるため「玄武ヶ丘46(げんぶがおかフォーティーシックス)」と呼ばれ、そのセンターも務めている。今年のインターハイで100メートル走を制し、「水樹唯の再来」といわれている。川手蘭自身も水樹の大ファンで、「唯お姉さま」と呼び慕っている。

夢美 ゆら (ゆめみ ゆら)

強豪として知られる鳳ヶ丘大学の陸上部に所属する3年生の女子。専門は100メートル走で、チームメイトで後輩でもある水樹唯をライバル視している。武者修行として単身ヨーロッパに渡り、各国の大会に出場していたため、月見大学との合同夏合宿には参加していなかった。全日本インカレの出場を予定している。

五月 百花 (さつき ももか)

桃甘大学の陸上部に所属する1年生の女子。専門は100メートル走。高校2年生の時にインターハイに出場し、Hカップの巨乳とかわいらしいルックスが注目されて芸能界デビューを果たす。写真集やDVDが発売されており、注目度No.1のグラビアアイドルとしても活躍している。子供の頃からカラダが弱くて学校をよく休んでいたが、中学校で陸上競技を始めて以来丈夫になり、陸上競技を続けている。全日本インカレで遠野美咲と出会う。

秋希 はるか (あき はるか)

青花大学の陸上部に所属する1年生の女子。遠野美咲とは小学校時代の親友で陸上競技仲間だったが、父親の仕事の都合で小学校卒業後はアメリカで暮らしていた。アメリカでも陸上競技を続けており、活躍していた。7年後に日本に戻ってくるから全国大会で会おうと、遠野と交わした約束どおり、日本へ戻ってきて全日本インカレで再会を果たす。

書誌情報

じょりく! 7巻 竹書房〈バンブーコミックス〉

第7巻

(2023-07-14発行、 978-4801980976)

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