その淑女は偶像となる

その淑女は偶像となる

幼い頃にアイドルだった姫宮桜子は、ずば抜けた人気と実力で周囲を魅了していたが、母親の死をきっかけにアイドルを引退。桜子は俗世ばなれしたお嬢様学校「エリザベス女学院」で、「白百合の華」と呼ばれ、淑女として周囲から崇(あが)められながら静かな生活を送っていた。しかし、新人アイドルとして活動中の若菜あるみが転校してきたことで、桜子の日常は一転。桜子はあるみとユニットを組み、アイドルとして再始動することになる。一度はアイドルの道に挫折した少女が、再びトップアイドルに登り詰めるまでの軌跡を描く熱血アイドルバトル。「少年ジャンプ+」2021年3号から掲載の作品。

正式名称
その淑女は偶像となる
ふりがな
そのしゅくじょはぐうぞうとなる
作者
ジャンル
アイドル
 
友情
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あらすじ

アイドル姫宮桜子

お嬢様学校「エリザベス女学院」に通う姫宮桜子は、校内では「白百合の華」との呼び声も高く、生徒たちのあこがれの的で、淑女すべての見本であるとして崇拝される存在だった。しかしそんな桜子は、かつてアイドルユニット「花色エトワール」のメンバーとして活躍していた過去があった。しかし8歳の時、唯一の肉親である母親を事故で亡くしたことがきっかけで芸能界を引退。その後は自分のことを誰も知らないお嬢様学校に進学し、身を隠すように日常を送ってきた。そんなある日、転校生の若菜あるみが桜子のとなりの席になったことで、桜子の平穏な日常が一変する。あるみは事務所に所属しないアイドルとして、数多くのライブをこなす現役の新人アイドルだった。しかも、アイドルオタクのあるみは、桜子が伝説の花色エトワールの「姫宮桜子」であることに気づき、大騒ぎしそうになる。「アイドルとは、大勢の前で不埒(ふらち)な踊りを披露する職業らしい」という、誤った考えが蔓延(まんえん)するエリザベス女学院で、元アイドルであることを知られるわけにはいかないと、桜子はその場を取り繕って必死にあるみを制止する。それ以来、あるみは何かと桜子につきまとうようになり、いっしょにアイドルをやろうと桜子にしつこく言い寄るようになる。ある日、あるみが出演する新人ライブを観に行くことにした桜子は、そこでトラブルが発生。出演者のドタキャンによって、中止されそうになったライブを、自分の体力の限界を超えてまでカバーしようとするあるみの姿に胸を打たれた桜子は、一大決心をしてステージに立つことを決める。そして、数年ぶりに立ったステージで、アイドルとしての情熱を取り戻した桜子は、あるみとユニットを組むと宣言。アイドルとして活動を再開することをファンに報告するのだった。

悪魔の予選

姫宮桜子若菜あるみは、1年に1度開催されるアイドルリーグで優勝し、トップアイドルの称号を得るため、芸能事務所「華蓮プロダクション」のテストを受け、仮所属することが決まった。だが、アイドルリーグ予選を間近に控えたある日、マネージャーの朝比奈七芽のミスにより、桜子とあるみは新藤まりもと三人組のユニットで登録されてしまったことが発覚。もともと桜子を嫌っていたまりもからは猛反発を受け、アイドルリーグへの出場自体が危ぶまれることになる。だが、同じ予選Aブロックの輝く歌声を持つアイドル、マーガレット恐子の圧倒的なライブを観た三人は、同じ思いを抱き、ユニットで出場することを決心する。予選まであと1週間という短い期間で、三人でのパフォーマンスを仕上げなければならず、桜子はメンバーの体調管理をしながら、二人と共に一層レッスンに力を入れていく。迎えた本番当日。桜子たちは恐子の存在が、同じリーグで出場するアイドルたちに影響を与え、それぞれが「自分のライブ」を実行できないまま散っていく様を目にすることになる。自分たちに順番が回ってきて、ステージに上がった桜子は観客が重苦しい空気に包まれていることに気づき、予定していたMCの内容を急遽(きゅうきょ)変更。演者と観客という壁を取り払い、一体になってライブを盛り上げることに成功。この結果、「悪魔の予選」と称されていたAブロックで、三人は無事予選を突破する。しかし、得票率27%という結果を目の当たりにし、三人は改めて恐子の偉大さを認識すると共に、新たな課題を胸に本戦1回戦へと挑むことになる。

本戦二回戦

姫宮桜子若菜あるみ新藤まりもの三人は、強敵の邪羅美奈子に勝利し、アイドルリーグの本戦2回戦へ進出する。そんな中、地方局でのテレビ出演の仕事が舞い込む。子供の頃からあこがれていたテレビの仕事ということで、まりもは気合いを入れて仕事に挑んでいると、幼い頃に同じ事務所に所属していた白石志乃との再会を果たす。現在は「プライスガール」に所属するアイドルとして活躍している志乃との再会をきっかけに、まりもの様子がおかしくなっていく。実はまりもは、以前は内気で引っ込み思案な性格だった。そんなまりもに、なかよくしてくれた唯一の友達が志乃だったが、志乃は基本的に冷酷な性格で、目的のためには手段を選ばない一面を持つ。実は仲がいいと思っていたのはまりもだけで、志乃はひそかにまりもを利用するチャンスを窺(うかが)っていたのだ。そして事務所の移籍話が持ち上がった際、まりもは志乃の踏み台にされ、志乃だけがのし上がり、追い打ちをかけるように酷(ひど)い言葉で傷つけられたという苦い過去があった。それがまりものトラウマとなっていたのだ。当然その後の仕事はうまくいかず、まりもはこれを苦にしてユニットから脱退し、アイドルを辞めようとさえ考えていた。しかし桜子とあるみは、自分たちがまりもを必要としていることを全力で伝え、まりもも考えを改めて三人で本戦二回戦当日を迎えることになる。2回戦は、さまざまな方法でスター性が競われ、桜子たちは志乃と料理で対決することになる。志乃は、天真爛漫(らんまん)なキャラクターでそつなくカツカレーを作り、視聴者のハートをわしづかみにしたことで自分の完璧さに酔いしれながら、勝利を確信する。しかし対する三人は、誰も予想だにしなかった驚きの方法で料理に挑戦し、志乃を返り討ちにするのだった。

登場人物・キャラクター

主人公

エリザベス女学院に通う女子。身長は153センチと小柄な体型をしている。並外れた気品の高さとおしとやかさから、「白百合の華」と呼ばれ、周囲からは淑女すべての見本のような存在として崇拝されている。しかし実... 関連ページ:姫宮 桜子

若菜 あるみ (わかな あるみ)

山形からエリザベス女学院に転校して来た女子。非常に明るい性格で、ノーテンキながらポジティブシンキングを身につけている。身長は189センチで、目を見張るほどの巨乳の持ち主。自分に合うサイズの制服がないため、前の学校の制服を活用している。アイドルが大好きなアイドルオタクで、若菜あるみ自身も現役でアイドル活動を行っている新人アイドル。「どんな時でも全力でお客さんを笑顔にさせる」を信条に、カッコイイアイドルを目指している。事務所には所属していないが、個人でライブを精力的にこなしており、その外見から「巨大アイドル」の異名を持つ。転校初日、となりの席になった女子が幻のアイドル「花色エトワール」の姫宮桜子であることに気づいて声をかけ、いっしょにアイドル活動をしようと、しっこくつきまとうようになる。その後、あるみ自身が出演するライブを見に来てくれたことがきっかけで、桜子とアイドルユニットを組んで活動することになる。さらにアイドルリーグに出場し、トップアイドルを目指そうと人一倍やる気を見せ、気乗りしない様子の桜子を強引に誘った。その後、桜子と共に新藤まりもと同じ芸能事務所「華蓮プロダクション」に仮所属することになるが、マネージャーの朝比奈七芽のミスにより、まりもと桜子と共にユニットでアイドルリーグに参加することが決まる。ダイナミックな変速ダンスを得意としている。好きな食べ物はハンバーグとカレーライス、スパゲッティ。服や靴を脱ぎ散らかしたりと、何かとずぼらなところがある。桜子のアイドル時代の曲を未だによく聞いている。

芸能事務所「華蓮プロダクション」に所属している女性アイドル。身長157センチ。天才アイドルを自称しており、楽曲はすべて自作で、表向きはかなり勝気な性格をしている。以前は別の事務所に所属していたが、その... 関連ページ:新藤 まりも

マーガレット 恐子 (まーがれっと きょうこ)

アイドルユニット「乙女♡ロイヤル」に所属する女性アイドル。以前は花色エトワールに所属していた。年齢は15歳。「輝く歌声(シャイニーボイス)を喉に宿したアイドル」と呼ばれている。「W・M・A」(ワールドミュージックアワード)を受賞し、アイドル史上最高のCD売り上げを達成した実績を持つ。アイドルリーグでは2回優勝している。その圧倒的な存在感から、炎上夏希、南みみ、龍道寺龍星と共に「生薔薇四天王」(いばらしてんのう)の異名を持つ。喜びや悲しみ、怒り、哀れみなど、言葉にすることが難しい感情を声だけで表現することができる。今年度のアイドルリーグの予選では、自分のアンチファンをも虜(とりこ)にするため、あえて反感を買うMCを行ったあとに歌で魅了した。

炎上 夏希 (えんじょう なつき)

アイドルユニット「爆撃特攻隊」に所属する女性アイドル。以前は花色エトワールに所属していた。年齢は17歳。暴力的なまでの圧巻のダンスパフォーマンスで、日本人で初の「W・V・M・A」(ワールドビデオミュージックアワード)を受賞した。自分の欲するものはすべて奪うことを信条としている。アイドルリーグでは3回優勝している。その圧倒的な存在感から、マーガレット恐子、南みみ、龍道寺龍星と共に「生薔薇四天王」(いばらしてんのう)の異名を持つ。

南 みみ (みなみ みみ)

アイドルユニット「サイリウムらいとぴんく」に所属する女性アイドル。以前は花色エトワールに所属していた。年齢は18歳。突出したポップビジュアルで世界の若者を魅了しており、世界でもっとも有名な「KAWAIIアイドル」として知られている。アイドルリーグでは3回優勝している。その圧倒的な存在感から、マーガレット恐子、炎上夏希、龍道寺龍星と共に「生薔薇四天王」(いばらしてんのう)という異名を持つ。実は若菜あるみの姉。

龍道寺 龍星 (りゅうどうじ りゅうせい)

アイドルユニット「Queen1」に所属する女性アイドル。以前は花色エトワールに所属していた。年齢は16歳。前年度のアイドルリーグチャンピオン。10歳にしてハリウッド映画に主演した日本のカリスマで、「不可能とは別の世界で生きてきた孤高の天才」とも呼ばれている。中性的なルックスで、自分のファンを性別問わず「お姫様」と呼んでいる。5万人のファンを前に全力でパフォーマンスを行っても、汗一つかかないほどのプロアイドル。アイドルリーグでは3回優勝している。その圧倒的な存在感から、マーガレット恐子、南みみ、炎上夏希と共に「生薔薇四天王」(いばらしてんのう)という異名を持つ。

朝比奈 七芽 (あさひな ななめ)

芸能事務所「華蓮プロダクション」でアイドルのマネージャーを務めている女性。年齢は25歳。身長は155センチ。新藤まりもを担当しているが、気の強いまりもにいつも振り回されている。おとなしい性格で、他人から敬語を使われることに慣れておらず、命令口調でしゃべられた方が記憶に残るという特異な体質。口げんかに勝ったことがこれまで一度もない。天然気味で、今まで割ったコップは120個、ガラスは32枚。仕事に対して真摯に取り組んでいるが、基本的に努力の方向性がずれていることが多く、いつも空回りしている。事務所が小さいために、まりもにまともな仕事のオファーが来ないことを問題視しており、事務所の未来もまりもの未来もないと危機感を抱いている。そんなある時、事務所に所属したいと連絡してきた姫宮桜子と若菜あるみを面接することになり、彼女が花色エトワールの桜子だと気づき、即時合格を決めた。しかし、まりもからの猛反発を受けることとなり、改めてまりもと対決する形で入所テストを受けさせることになった。対決は完成度を競うパフォーマンス勝負で、完成度からいえばまりもが勝っていたが、アイドルのライブとしての完成度は桜子たちが勝っていたと判断され、二人は事務所への仮所属が決まる。その後、アイドルリーグへの出場を申込む際、桜子とあるみ、まりもの三人の名前を間違えて同じ用紙に記入したために、三人が同じユニットとして登録され、一つのユニットとして出場することになってしまう。それからは、三人のマネージメント役を担い、サポートしていくことになる。好きな食べ物は豆腐とみかん。

華蓮 モニカ (かれん もにか)

芸能事務所「華蓮プロダクション」の社長を務める女性。17年前のアイドルリーグで、当時最強だった悪魔アイドル「漆黒倫子」を倒し、トップアイドルとして君臨した。当時「女神」と呼ばれて誰よりも高貴に輝いたが、現在は見る影もない。会社への思い入れは人一倍だが、何かと努力の方向性がずれているため、基本的に努力が実を結ぶことはない。約2か月ものアフリカの密林ロケの仕事は、過酷な自然とあらゆる危険にさらされてしまったため、放送されることはなかった。元トップアイドルのため、仲介役としてはかなり有能で芸能界にも太いパイプを持っている。

門松 (かどまつ)

オーダーメード衣装店「ノブレス」のデザイナーを務める女性。華蓮モニカの知り会い。スキンヘッドに丸眼鏡をかけ、個性的なファッションを好む。数多くのアイドルの衣装を担当しているが、曖昧なイメージでオーダーされることが多く、希望にそぐわないことで契約が破談になることも少なくないため、頭を悩ませている。そんな中、モニカの紹介で姫宮桜子、若菜あるみ、新藤まりものユニット衣装を担当することとなった。桜子は衣装のイメージと共に、色や布地の厚みに至るまで指定が詳細に記されており、相手の希望を現実化するのに非常に役に立った。そのため、もしアイドルに挫折したら、自分のもとで衣装の調整係をやってほしいと、桜子に打診するほど執着している。

邪羅 美奈子 (じゃら みなこ)

アイドルユニット「アンダーグラウンド」に所属する女性アイドル。左目の目元にほくろがある。自分のことを「わし」と言い、高飛車で威圧的な態度を取る。ファンを「下僕」と呼び、何かと利用しようとする。たった一人で地下アイドル界の女王となったため、「地下の女王」と呼ばれている。年齢は666歳という設定で、これまで表舞台にはいっさい姿を見せていなかったが、自分のファンに事務所を立ち上げさせ、アイドルリーグに初参加した。予選を突破し、本戦1回戦で姫宮桜子、若菜あるみ、新藤まりものユニットと対決することになった。ライブでは、ファンである下僕に決まった誓いを斉唱させており、独特な世界観で会場を盛り上げている。実は人前では女王様キャラを完璧に演じているが、邪羅美奈子自身は気弱な性格をしている。そのため、演じている際に他人への暴言や無礼な態度を取っていることを反省している。しかし、「自分を応援してくれる者たちだけは絶対に笑顔にしたい」という信念のもとアイドル活動を続けている。そのため、全員を笑顔にしたいという桜子とは考え方が異なる。だが、頑(かたく)なに意思を曲げず、努力を続ける桜子の姿を目にしたことで、自分の心に変化が起きる。

高杉 (たかすぎ)

桜子の母親の後輩だった女性。以前、姫宮桜子が現役アイドルだった時、サブマネージャーを務めていた。桜子がアイドル活動を再開させたのち、アイドルリーグでの楽曲を提供してくれる人を紹介してほしいと、桜子から久しぶりに連絡をもらった。だが今は龍道寺龍星のマネージャーを務めているため、龍星に迷惑をかけることはできないと、桜子の頼みを断った。しかし母親の死を乗り越え、アイドルとして再起しようとしている桜子の姿を見て、桜子の母親から預かっていたメッセージ動画のデータを手渡した。

白石 志乃 (しらいし しの)

アイドルユニット「プライスガール」に所属する女性アイドル。現在は龍道寺龍星と同じ事務所に所属しており、今年デビューしたばかり。もともとプライスガールは12人いたが、現在は四人のみで、メンバーは全員頰にバーコードを付けている。メンバーは不仲で有名。ある日、速水一といっしょに仕事をすることになり、好戦的だった速水を一方的に負かした。またその時、子供の頃に面識があった新藤まりもと偶然再会。アイドルリーグでは予選を突破し、本戦2回戦でまりも、姫宮桜子、若菜あるみのユニットと対決することになった。実は、まりもとは以前同じ事務所に所属する仕事仲間だった。当時内気だったまりもに近づき、表向きは親しくしていたが、事務所の移籍話が持ち上がった際、まりもの弱気な性格を利用して彼女を傷つけ、踏み台にして自分だけがのし上がった。この出来事がまりもの根本を捻じ曲げる結果となり、まりもにトラウマを植え付けた。目的のためには手段を選ばない冷酷な性格の持ち主。分析力に長(た)けており、自己評価も厳しい。事務所の同期からは恐れられているが、仕事ぶりに関しては一目置かれている。もともと一流のアイドルは己の信念を持つことが必要とされているが、そんな中にあって白石志乃はアイドル界で唯一信念を持っていない。幼少時代から一人でアイドル活動を行っていたが、アイドルリーグの悪魔の予選に呑(の)まれたことで、売れ線の完全コピー路線に切り替えた。売れているアイドルから仕草や口調をコピーして自分のものにする方法を取っている。幼い頃は人形を作るのが趣味だったが、今は個性をなくすために趣味嗜好(しこう)はないと自分に言い聞かせている。しかし、嫌なことが起こった時は、人形を作ることで心を落ち着かせることが多い。

速水 一 (はやみ はじめ)

強引な性格ながら憎めないところがある女性アイドル。地方局の仕事で白石志乃といっしょに仕事をすることになり、一番は自分自身だと強気の発言や好戦的な態度を見せた。ヤンチャなことから、わかりやすくバチバチに火花を散らしてやり合うことを好む。しかし仕事が終わってみれば、志乃に完敗だった。その後、志乃を負かすため姫宮桜子、若菜あるみ、新藤まりもに実家の中華屋「速水中華」を、2回戦のための練習の場に提供した。

集団・組織

花色エトワール (はないろえとわーる)

五人組アイドルユニット。歌にダンス、ビジュアルにカリスマ性、すべてに最強レベルを兼ね備えたアイドルユニットとして人気を博していた。メンバーは、アイドル界のトップとも称されている「乙女♡ロイヤル」のマーガレット恐子、「爆撃特攻隊」の炎上夏希、「サイリウムらいとぴんく」の南みみ、「Queen1」の龍道寺龍星と姫宮桜子の五人。当時は桜子の人気が断トツに高かった。

その他キーワード

アイドルリーグ

1年に1度行われるアイドルの最強決定戦。全国のアイドルが互いにライブを披露し、ファンの投票で勝敗を決めるトーナメント方式となっている。歌にダンス、ビジュアルにカリスマ性と、すべての技を駆使する真剣勝負となっている。予選を勝ち上がり、年末に東京ドームで行われる決勝戦を制したアイドルこそが、トップアイドルとしてステージに君臨する。決勝戦はテレビでも中継され、毎年話題になっている。アイドルリーグに参加できる年齢は8歳から60歳までで、毎年10万人以上のアイドルがエントリーし、プロもアマチュアも関係ない。また「乙女♡ロイヤル」のマーガレット恐子、「爆撃特攻隊」の炎上夏希、「サイリウムらいとぴんく」の南みみ、「Queen1」の龍道寺龍星がリーグに参加した7年間、優勝者は必ずこの四人の中から選ばれている。この四人の圧倒的な存在感から、「生薔薇四天王」(いばらしてんのう)と呼ばれるようになった。また、アイドルリーグに出場するためには、芸能事務所に所属する必要と、未公開の楽曲を用意する必要がある。予選は複数のブロックに別れてライブが行われ、そこで一定数の票を得たアイドルが本戦に出場資格を得ることになる。

悪魔の予選 (あくまのよせん)

アイドルリーグの予選ブロックにおいて、トップアイドルになったことのあるマーガレット恐子、炎上夏希、南みみ、龍道寺龍星ら、「生薔薇四天王」(いばらしてんのう)がそれぞれ出場するブロックを指す呼称。トップアイドルが出場した予選ブロックでは、トップアイドルだけが圧倒的に目立ち、ほかのアイドルには誰も見向きもしないため、投票はトップアイドルだけに集中してしまう。そのため、トップアイドル以外が合格した前例はなく、この状況は「悪魔の予選」と呼ばれている。また出場者のうち、7割がトップアイドルとの実力差で敗退し、3割は戦う前から力の差を感じて自ら予選を辞退することになる。

トップアイドル

アイドルリーグでトーナメントを制し、優勝したアイドル。リーグを勝ち上がり、年末に東京ドームで行われる決勝戦を制したアイドルだけが、「トップアイドル」の呼び名を冠することを許されている。「乙女♡ロイヤル」のマーガレット恐子、「爆撃特攻隊」の炎上夏希、「サイリウムらいとぴんく」の南みみ、「Queen1」の龍道寺龍星がリーグに参加してからの7年間、優勝者は必ずこの四人の中から選ばれている。

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