ちびしかくちゃん

ちびしかくちゃん

さくらももこによる『ちびまる子ちゃん』のセルフパロディー作品。ほのぼのとした世界観の「ちびまる子ちゃん」とは異なり、シュール且つブラックユーモアあふれる内容になっている。主人公のしか子がアニメ『ちびまる子ちゃん』のファンだったりと、原作ともつながりがある。「グランドジャンプ」2015年21号から2017年16号にかけて不定期に連載されたほか、「グランドジャンプPREMIAM」2017年1月号に掲載されるなど、不定期で発表されている。

正式名称
ちびしかくちゃん
ふりがな
ちびしかくちゃん
作者
ジャンル
ブラックコメディ
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あらすじ

第1巻

しか子はうっかり体操着と間違えて、父親ピロシのパンツを学校へ持ち込んでしまった。その事実を知っただまちゃんは大笑いし、噂好きのじゃまねくんにも知られてしまう。帰宅後、落ち込んだしか子が家族にその話をすると、ピロシとおかあさんからは注意力が足りないと怒られる事となった。しかし、しか子の祖父・友象だけはしか子の味方をして、厳し過ぎるピロシや体操着に似ているパンツを購入したおかあさんが悪いと騒ぎ出す。こうしてしか子の家族は互いに罵倒し合い、修羅場が巻き起こる。(第1話「お父さんのパンツ」。ほか、23エピソード収録)

登場人物・キャラクター

しか子 (しかこ)

小学3年生の女子で、四角い顔と髪型をしている。ドジでおっちょこちょいな性格の持ち主で、周囲から怒られてばかりいる。さらに気弱なため、自分のせいではない失敗で怒られる事も多い。友達のだまちゃんから頻繁に意地悪をされているが、しか子本人はだまちゃんに友情を感じている。アニメ『ちびまる子ちゃん』の大ファン。

だまちゃん

小学3年生の女子で、しか子と一番仲のいい友達。非常に意地の悪い屈折した性格の持ち主で、人の不幸を見て喜ぶタイプ。しか子とは学校だけでなく放課後もいっしょに遊ぶ事が多い。しか子を理不尽な事で責めたてて罵倒するなど、自分より下に見ている節がある。しかし、時おり友情をのぞかせる事もあり、しか子を嫌っているわけではない。 好物は豆大福。

下留男君 (げるおくん)

小学3年生の男子で、しか子と同じクラスに在籍している。人の痛いところを指摘して、相手がショックを受ける事に喜びを感じるタイプで、しか子の家族全員の顔が四角い事をバカにしている。「ヒヒヒ」と声を出して笑う。

藤水 (ふじみず)

小学3年生の男子で、しか子と同じクラスに在籍している。気弱な性格の持ち主。永ざわとは友達だが、永ざわからはやや見下されている節がある。永ざわとケンカをして、授業中にもかかわらず1時間泣き続けた事から、気弱な性格が似ているしか子からも距離を置かれるようになった。クラスのみんなからは卑怯な性格だと噂されている。

永ざわ (ながざわ)

小学3年生の男子で、しか子と同じクラスに在籍している。地味な容姿をしているが気は強く、思った事をはっきり口に出すタイプ。藤水とは友達だが、内心見下している節がある。クラスのみんなからは性格が悪いと噂されている。

はらじ

小学3年生の男子で、しか子と同じクラスに在籍している。だまちゃんの画策でしか子とカップルにさせられた時には、しか子に直接大嫌いだと伝えるなど、激しく拒絶をした。

じゃまねくん

小学3年生の男子で、しか子と同じクラスに在籍している。噂好きで、面白いと思えば相手が嫌がろうとおかまいなしで、クラスのみんなに積極的に言いふらす。

ぱなまくん

小学3年生の男子で、しか子と同じクラスに在籍している。大金持ちの息子で、つねに王子様のような服を身につけている。しか子の言動でだまちゃんが激怒した際は、だまちゃんの好物の豆大福を差し入れして怒りを収め、しか子の窮地を救った。また、しか子に200円をあげるなど人に金や物をすぐに渡すが、見返りはいっさい求めない。

野川さん (のがわさん)

小学3年生の女子で、しか子と同じクラスに在籍している。地味で目立たない存在だが、ここぞという時には積極的に発言をする。ストーカー気質を持っており、他人の秘密をよく知っている。

小林 (こばやし)

小学3年生の男子で、しか子と同じクラスに在籍している。ふくよかな体型をしており、食べる事が大好き。給食の残り具合を欠かさずチェックしており、勝手に食べた者を問いただしている。

腸ヶ崎さん (ちょうがさきさん)

小学3年生の女子で、しか子と同じクラスに在籍している。ほかの登場人物とは異なり瞳が大きく強調され、ファンシーな少女漫画風に描かれている。自分が美人だという事を自覚しており、夢は世界一の美女になる事。基本的にだまちゃんとは仲が悪いが、しか子をバカにする事で団結する時もある。

ピロシ

しか子の父親で、四角い顔と髪型をしている。周囲には理不尽な言動をする人達が多い中、基本的に筋の通った発言をする常識人。ただし、発言は無責任なものが多い。

おかあさん

しか子の母親で、四角い顔と髪型をしている。おっちょこちょいな性格で、失敗ばかりしているしか子をたびたび叱っているが、中には理不尽な事も多く含まれている。しかし、しか子に愛情がないわけではなく、彼女がだまちゃんとの関係で悩んでいる時には相談に乗ってアドバイスを送るなど、母親らしい一面ものぞかせている。沸点が低くすぐに怒り出す。

おねえちゃん

しか子の姉で、四角い顔と髪型をしている。ふだんは常識人ではあるが、しか子に対しては姉の権力をふりかざし、理不尽な言動で振り回している。しか子をかわいがっている様子はない。

友象 (ともぞう)

ピロシの父親で、しか子にとっては父方の祖父にあたる。四角い顔と髪型をしている。しか子に対して辛辣な人達が多い中、しか子をかばうなど優しい一面を見せる。しかし基本的には、まったく頼りにならない。嬉しい時や理不尽な出来事に対して、心の中で一句詠む癖がある。

おばあちゃん

ピロシの母親で、しか子にとっては父方の祖母にあたる。四角い顔と髪型をしている。口数は少ないが意外に怒りっぽく、激昂するのではなく静かに憤る。しか子に対しても辛辣な言葉を口にするが、おかあさんやおねえちゃんとは異なり、しか子の味方をする事が多い。

タツオ

高校1年生の男子。タツオのおじいちゃんと友象が親しい知り合いである事から、しか子と知り合った。地域ではバカで有名な高校であるバカ山学園に通っている。自由奔放な性格で一般常識を知らず、つねにボーッとしていて話がかみ合わない。母親からは溺愛されている。好物はコロッケ。

タツオのおじいちゃん

タツオと同居している祖父で、友象とは親しい間柄。優しい性格で、タツオの頭の悪さや自由奔放さには気づいていない。たびたびしか子にタツオの遊び相手をさせている。

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