とっても!ラッキーマン

とっても!ラッキーマン

何をやっても、いつも超ついてない中学生追手内洋一が超ラッキーな正義の味方ラッキーマンに変身し、平和を脅かす宇宙人たちと戦う物語。当初は一話完結式のシンプルなギャグ漫画だったが、しだいにストーリー性が高くなり、物語のスケールも拡大していった。

正式名称
とっても!ラッキーマン
ふりがな
とっても らっきーまん
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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あらすじ

第1巻

1993年、宇宙で大爆発が起こった。住む場所を失った宇宙人達は、新たな住処を見つけるためさまざまな星に旅立つが、中には別の星の侵略を目論む者もいた。地球を侵略しようと降り立った宇宙人カマキリ星人の企みを阻むべく、正義のヒーロー元祖ラッキーマンは立ち上がる。しかし元祖ラッキーマンは、地球上では人間の身体を借りなくては活動できない。そこで元祖ラッキーマンは、カマキリ星人の宇宙船の下敷きになって死亡して魂のままさまよっていた追手内洋一に、正義の味方ラッキーマンにならないかと誘う。突然の依頼に洋一は断るものの、カマキリ星人が奇麗田見代に襲いかかる様子を見て、ラッキーマンになる事を決意する。蘇生しラッキーマンに変身した洋一は、無くした財布を見つけるなど、これまでのついていない人生と打って変わったラッキーな出来事に恵まれるようになる。さらに洋一が適当に戦っていたにもかかわらず、カマキリ星人にも圧勝。あこがれの見代からも感謝され、洋一はラッキーマンになってよかったと心の底から思う。しかし、人間の姿に戻った途端にいつものように不運が続くのだった。(エピソード「LUCKY1:ラッキー クッキー ラッキーマン登場ー!の巻」。ほか、9エピソード収録)

第2巻

テストでいい点数を取ろうと勉強していた追手内洋一だったが、教科を勘違いしており、何の準備もしていない教科のテストを受ける事となる。さらに教室には、なぜか20年間宇宙のクイズ王に君臨している宇宙人ナゾラーが現われ、地球のクイズ王と戦いたいと言い出す。洋一は仕方なくラッキーマンに変身し、ナゾラーの出すクイズにラッキーだけで正解していき、最終的にナゾラーに圧勝。ナゾラーは新クイズ王はラッキーマンだとトロフィーを渡すが、そこにはラッキーマンを倒すための時限爆弾が仕掛けられていた。しかし、ラッキーマンが恐縮してこっそりとトロフィーを返却した事で、ナゾラーを撃退する事に成功。一方、洋一がラッキーマンに変身してナゾラーと対峙していた時間も、洋一のクラスでは予定通りテストが行われていた。(エピソード「LUCKY11:ラッキー クッキー さてここで問題ですの巻」。ほか、10エピソード収録)

第3巻

追手内洋一のあまりに不運ぶりを哀れに思った父親・追手内止郎は、洋一に幸せを呼ぶという怪しげなペンダントをプレゼントする。洋一は嫌々ながら身につけるが、奇麗田見代には似合っていないと笑われ、挙句に飛び降り自殺をしようとした男性の下敷きになるなど不運が続く。男性は洋一に対し、借金に恐ろしいほどの利子がつき、さらに激しい取り立てに遭い、追い詰められ自殺しようとしていたと打ち明け、洋一は心の慰めになればと幸せを呼ぶペンダントを渡す。その場を去ろうとした洋一に対し、元祖ラッキーマンはテレパシーで男性の借金の取り立てを行っているのは凶悪な宇宙人だと告げ、倒すようにと命ずる。洋一はラッキーマンに変身し、見事宇宙人に勝利。すると男性は借金がなくなっただけでなく、後日油田を掘り当て、幸せを呼ぶペンダントのおかげで人生が大きく好転したと、洋一に嬉しそうに語る。一方の洋一は、幸せを呼ぶペンダントが本物だった事を知り、自身のあまりの運のなさに落ち込む。(エピソード「LUCKY26:ラッキー クッキー 幸せを呼ぶペンダントの巻」。ほか、13エピソード収録)

第4巻

地球の危機を救った追手内洋一努力マンが久しぶりに学校へ登校すると、いつの間にか二人は2年生に進級していた。担任の教師は悪そうな宇宙人の風貌をしており、名前も「極悪教師マン」と明らかに敵っぽいため、洋一はラッキーマンに変身する。極悪教師マンは既にクラスメイト達を洗脳しており、奇麗田見代を使ってラッキーマンに攻撃を仕掛ける。見代は強い恋心を寄せるラッキーマンを傷つけてしまったショックで洗脳から目覚め、その場で泣き崩れてしまう。見代の心を深く傷つけられた怒りでラッキーマンの胸の「大吉」は「特吉」に変わり、通常のラッキーよりもさらなる強運を手にし、極悪教師マンと対峙する。(エピソード「LUCKY36:ラッキー クッキー 出たか!?スーパーラッキーマンの巻」。ほか、12エピソード収録)

第5巻

ヒーロー協会会長から宇宙の平和を懸けたトーナメント戦に参加してほしいと依頼されたラッキーマン努力マン勝利マン友情マンスーパースターマンはチームを組んで戦う事となった。何度もピンチに見舞われながらも力を合わせ、そしてラッキーマンのラッキーによって順調に勝ち進んで行く。そんな中、宇宙征服を目論む世直しマン率いる敵組織に、ラッキーマンに強い憎しみを抱く元ヒーロー天才マンが所属している事が判明する。天才マンはヒーローとして活動する際に必要な認定書をうっかり落とし、元祖ラッキーマンに拾われ、勝手に名前を書き換えられた事に強い恨みを抱いていた。そこで天才マンはラッキーマンとの一騎打ちを申し込む。ラッキーマンは天才マンの高い能力を前に苦戦を強いられるが、最後には持ち前のラッキーを発揮し、見事勝利を収める。一方、ヒーロー協会会長から再度認定書を発行された事で、ラッキーマンと和解した天才マンは、再び正義のヒーローとして戦う事を決意するのだった。そんな中、これまでトーナメント戦を静観していた世直しマンがついに立ち上がる。

第6巻

世直しマンはマントを脱ぎ捨て、ラッキーマン達の前で本来の姿をさらす。そして戦いに決着をつけるべく、宇宙空間の果てへとラッキーマン達を転送した世直しマンは、天才マン努力マンからの戦いを受け入れ、あっという間に二人を負かしてしまう。恐怖を覚えたラッキーマンは、世直しマン側につくと言って仲間を裏切るが、勝利くんから勝負を挑まれる。戦いはラッキーマンが優勢な立場に立つが、小さいながらも懸命に闘う勝利くんに対して非情になり切れない。結局、ラッキーマンは再び本来の仲間側につくと宣言し、世直しマンはラッキーマンと仲間達が力を合わせた同時攻撃に耐えきれず、一時退散する。しかし、ラッキーマン達が地球に戻るまでのあいだに、世直しマンはあっという間に人類を征服してしまう。そして世直しマンの手下達によってラッキーマン、友情マン勝利マン、天才マン、ヒーロー協会会長は捕らえられるが、唯一残っていた努力マンが助けに入る。努力マンは特別な柱を友情マン、勝利マンに投げ、三人は合体して三本柱マンになる。そして三本柱マンは世直しマンに戦いを挑む。

第7巻

努力マン友情マン勝利マンが合体した三本柱マンと、世直しマンとの戦いは熾烈を極める。その隙に世直しマンに捕らえられていた奇麗田見代を助け出したラッキーマンは、こっそり結婚式を挙げる事にする。ラッキーマンと見代の結婚式の最中、世直しマンの放った攻撃が見代の胸を突き抜け、瀕死の状態に陥ってしまう。怒りに震えるラッキーマンの胸の「大吉」は「激吉」に変わり、世直しマンを追い詰める。退却しようとロケットに乗り込んだ世直しマンに続き、ラッキーマンも乗り込む。だが運悪くロケットは制御不能になり、このままでは太陽に突っ込み、ラッキーマンも世直しマンも焼け死ぬ事になってしまう。だが、最後の最後で世直しマンはラッキーマンを突き飛ばし、彼を救うのだった。(エピソード「LUCKY73:ラッキー クッキー 真の世直しのマン!の巻」、「LUCKY74:ラッキー クッキー ラッキーマンの結婚式~の巻」、「LUCKY75:ラッキー クッキー 勝負ってのは…!?の巻」、「LUCKY76:ラッキー クッキー 太陽にまっしぐら!!の巻」、「LUCKY77:ラッキー クッキー 大団円の巻」。ほか、3エピソード収録)

第8巻

誕生日を迎えたバトラーは、祝いの言葉をかけるどころか、いつも以上に自分をこき使って来る最強男爵に嫌気がさしていた。いっその事、ラッキーマンの手下になった方がいいのではないかと考えたバトラーは、追手内洋一に仲間になりたいと申し出て、いっしょに最強男爵を倒しに行く。最強男爵はラッキーマンのラッキーには勝てず、すぐに窮地に追い込まれるが、倒される前にボタンだけ押させてほしいと懇願。最強男爵がボタンを押すとバトラーの誕生日を祝うマシーンが作動する。これを見たバトラーは、最強男爵に対して最後の一撃を加えようとするラッキーマンの前に立ちふさがる。(エピソード「LUCKY81:ラッキー クッキー バトラーの反乱の巻」。ほか、11エピソード収録)

第9巻

ヒーロー協会会長を中心としたヒーロー教会は、ヒーロー達を再度まとめるため「第1053回ヒーロートーナメントH-1グランプリ」を開催した。ベスト16に進出して新たなヒーロー認定証をもらうため、天才マン達はトーナメントを勝ち進んで行く。一方ラッキーマンは、優勝したらしてくれると奇麗田見代が約束したご褒美キスを目当てに参加し、不戦勝でトーナメントを進んで行く。そしてついにラッキーマンは、聖・ラマンと対峙する事になった。鎧を脱ぎ捨て本来の美少女の姿となった聖・ラマンに対し、ラッキーマンはスカートの中を見たいというスケベ心で挑み、持ち前のラッキーで勝利する。その後、トーナメントにはヒーロー神によって再生された世直しマンも現われ、ラッキーマンの次の試合の相手は世直しマンとなった。恐怖を覚えるラッキーマンではあったが、ラッキーによって聖・ラマンのスカートの中が見えるなど幸運なイベントもあり、落ち着きを取り戻す。そしてリングでは友情マンと、トランプを武器にする「スペードマン」の戦いが始まろうとしていた。

第10巻

友情マンと「スペードマン」の戦いはシンプルなババ抜き対決であり、6日目にやっと決着がつき、友情マンの勝利となった。次の戦いが始まろうとした瞬間、突然ヒーロー神が現われ、これまで「第1053回ヒーロートーナメントH-1グランプリ」のトーナメントに残っているラッキーマン勝利マン達に対し、宇宙の裏側・裏宇宙で活動している裏宇宙人(バックコスモス)がラッキーマン達の住む宇宙の侵略を目論んでいると打ち明ける。そしてラッキーマン達は企みを阻止すべく、ブラックホールを通って裏宇宙に行き、それぞれの惑星を支配している裏宇宙人と戦う事になる。星を巡って世直しマン天才マン達は裏宇宙人を倒していく中、裏宇宙人のトップであるバックコスモス・サミット16世はこれまで負け知らずのラッキーマンに目をつける。ラッキーを味方にして戦うラッキーマンを早めに潰しておこうと目論んだサミット16世は、奇麗田見代となぜか不細工です代を誘拐し、ラッキーマンを誘い出す。

第11巻

ラッキーマン達は宇宙の裏側・裏宇宙で活動している裏宇宙人(バックコスモス)を倒していくが、途中でバックコスモス・サミット16世の実力を知り、自分達は勝てないのではないかと不安を覚え始める。そんな中、ラッキーマン達の前に越谷太郎が現われ、圧倒的な力でヒーロー達を倒していく。ラッキーマンも変身が解けて追手内洋一に戻りピンチを迎えるが、最強男爵とバトラーの力添えによって何とか危機を回避する。そしてヒーロー側についた救世主マンの力もあり、越谷太郎相手に何とか勝利を収める。そしてラッキーマン達はついにサミット16世と対峙するものの、序盤で救世主マンと聖・ラマンはあっけなく倒されてしまう。このままではヒーロー達は全滅かと思われたが、天才マンの機転によってサミット16世の能力を封印する事に成功。追い詰められたサミット16世は、戦線離脱して能力を回復させようとする。一方、緊迫した状況の中でも、ラッキーマンは奇麗田見代と海水浴デートを楽しんでいた。

第12巻

バックコスモス・サミット16世と努力マン友情マン勝利マンが合体した三本柱マンとの戦いが今始まろうとした瞬間、奇麗田見代とサーフィンをしていたラッキーマンのサーフボードがサミット16世の頭に直撃。それがサミット16世の致命傷になり、サミット16世はその場にいる全員を巻き込んでの自害を決意し、自爆装置を発動させる。世主黄桜からこのままではラッキーマン達はブラックホールに飲み込まれ、二度と元の宇宙や地球に帰れないと聞かされ、一同はパニック状態に陥るが、黄桜が自身の能力で地球につながる穴を作り、ラッキーマン達は無事に元の世界に帰還する。そんな中、黄桜だけはサミット16世と最後まで運命を共にする事を決意していた。(エピソード「LUCKY129:ラッキー クッキー ついてるね のってるね!の巻」、「LUCKY130:ラッキー クッキー 脱出不可能!の巻」、「LUCKY131:ラッキー クッキー さびしがり屋の黄桜の巻」。ほか、9エピソード収録)

第13巻

大宇宙トーナメントに参加した3番目の小宇宙に所属するラッキーマン達は、4番目の小宇宙人と戦う事になった。指定されたリングは細い道のようになっており、身動きがほとんど取れない中で救世主マンと努力マンは相手と死闘を繰り広げ、何とか勝利する。そして満を持してラッキーマンがリングに上がると、その場所が幸運の星から遠く離れているうえに、この日は厚い雲に覆われて天候の悪さも重なり、胸の「大吉」の下に「圏外」という文字が浮かび上がる。ラッキーマンは敵に何度も追い詰められながらも、最終的には天候が回復し、「圏外」という文字がなくなった事で勝利。そしてラッキーマン達の次なる相手は、2番目の小宇宙の宇宙人に決まり、まずは私立M女子高校2年B組12番給食委員登校拒否中人には言えないアルバイトをしているA子マンという、これまでにない画風とキャラクター性の持ち主が立ちふさがる。対して3番目の小宇宙側は、聖・ラマンが対戦する事になった。A子マンは聖・ラマンに対して、女子高校生ならば通じる共通の話題を繰り出すが、貧乏な家庭に育った聖・ラマンのみじめな一面ばかりが露呈していく。

第14巻

聖・ラマンは私立M女子高校2年B組12番給食委員登校拒否中人には言えないアルバイトをしているA子マンに勝ち、順調に勝ち進むと思われていた矢先、3番目の小宇宙人により、勝利マン天才マンは記憶を書き換えられてしまう。2番目の小宇宙に所属するヒーロー達を敵とみなして挑発して来る勝利マンに対し、努力マンは目を覚ますために勝負を挑む。努力マンはラッキーマンのラッキーに助けられながらも懸命に戦い、途中で勝利マンと天才マンの記憶が戻った事もあり、3番目の小宇宙は順調に大宇宙トーナメントを勝ち進んだ。そして迎えた準決勝で、ラッキーマン達は5番目の小宇宙と対戦する事になったが、戦いの場所として指定されたのは野球場だった。今度の戦いは肉弾戦ではなく野球で勝敗をつけるとあって、経験のないラッキーマン達はとまどうものの、それぞれが能力や個性を発揮して奮闘する。

第15巻

大宇宙トーナメントの準決勝では、ラッキーマン達が所属する3番目の小宇宙と5番目の小宇宙の野球対決が続いていた。何とか2点リードしているラッキーマン達は点数を守り抜く作戦に出るが、9回の裏には1点差まで追い詰められてしまう。さらに2死満塁で幸運の星が見えなくなり、ピッチャーのラッキーマンの胸にある「大吉」が「空吉(からきち)」と不吉な文字へと変わってしまう。さらにヒーロー協会会長が、若かりし頃に野球をしていた際、自分のミスによってチームを敗北させたというトラウマを思い出して身体を硬直させてしまい、ラッキーマン達はピンチに陥る。そんな中、3番目の小宇宙のヒーロー達は、全員でヒーロー協会会長をフォローし、何とか決勝戦に進出する。決勝戦は10番目の小宇宙人と対戦する事になったが、やはり肉弾戦ではなくくじ引きによる「早食い」や「腕相撲」といった種目だった。そして「野球拳」で選ばれたのは聖・ラマンで、敵も味方も関係なく、早食い対決で反省中の努力マン以外の宇宙人達は、全員で聖・ラマンが負ける事に期待を寄せる。

第16巻

聖・ラマンは「野球拳」でスカートを脱ぐ寸前までいくが、期待が高まりすぎた対戦相手が大量の鼻血を出して気絶した事で、ラッキーマン達が所属する3番目の小宇宙が勝利を収める。大宇宙トーナメントの決勝戦では3勝したチームが勝利となるが、両者一歩も譲らず2勝2敗となった。そして最終戦はくじ引きではなく、お互いの小宇宙から代表者を選ぶ事になり、3番目の小宇宙からはラッキーマン、10番目の小宇宙からは宇宙征服の野心を抱く10番目の小宇宙の神が名乗り出る。戦いの途中でラッキーマンの胸の「大吉」は「大吉∞(だいきちむげんだい)」に変わり、圧倒的なラッキーで10番目の小宇宙の神に勝利する。結果、大宇宙トーナメントは3番目の小宇宙が優勝となったが、3番目の小宇宙の神は全宇宙の神になる気はないと言い、代わりにヒーロー協会会長を指名しようとしたところ、誤ってラッキーマンを指さしてしまう。思いがけずにラッキーマンは全宇宙の神となり、何不自由ない生活をスタートさせた。しかし、同時にラッキーマンは宇宙全体を見守る仕事のために二度と地球に帰れなくなり、寂しさを覚えるようになる。

登場人物・キャラクター

追手内 洋一 (ついてない よういち)

ありとあらゆる行動が裏目に出るという日本一ついてない中学生の少年。ある日突然落下してきたUFOの下敷きになり死んでしまったが、元祖ラッキーマンと合体したことで生き返り、ラッキーマンに変身する能力を手に入れる。性格は小心かつビビりだが、生来の運の悪さで鍛えられているせいか意外に打たれ強い面もある。 ラッキーマンに変身するようになってからは、通常時の運の悪さに磨きがかかり、日本一から世界一、さらに宇宙一、大宇宙一運の悪い中学生となった。

ラッキーマン

実力はないが、とにかくむやみやたらと運が良く、ラッキーだけで敵を倒してしまう。胸には大きく「大吉」の文字があり、耳は巨大な福耳、額には今世紀最大の茶柱が立った湯飲みがくっついている。性格は洋一のままで、元祖ラッキーマンに比べると自信がなく、不利になると仲間に戦闘を任せて逃げようとする(その行動がラッキーな結果を呼ぶ)ことが多い。

元祖ラッキーマン (がんそらっきーまん)

洋一と合体した宇宙一ついているヒーロー。出身は幸運の星で、ヒーローの証であるヒーロー認定証をラッキーにも拾って手に入れたことでヒーローになった。地球上では人間の体を借りなければ活動できないため、幽霊状態の洋一と交渉し、合体の承諾を得た。合体後は、洋一に主導権を預けているらしく、ほとんど主体的な行動を見せない。

ラッキーワン

『とっても! ラッキーマン』に登場する犬。洋一の家で飼われていた日本一ついていない犬・ラッキーが変身用ラッキョを食べてヒーロー犬となったもの。ラッキーマンと同じく運のよさだけで戦うが、犬ならではの鋭い嗅覚なども使う。当初はラッキーマンのパートナー的な役割だったが、すぐに出番がなくなってしまった。

努力マン (どりょくまん)

努力と根性を身上とするガンバル星出身のヒーロー。地球担当のヒーローとなるためラッキーマンに挑むが、そのラッキーの前に破れ、ラッキーマンの弟子となった。思い込みが非常に激しく、ラッキーマンも陰で努力を重ねている立派なヒーローだと思い込んでいる。普段は柔道3段・空手4段・書道6段の少年杉田努力の姿となり、洋一と同じ中学に通う。 伝説のヒーロー三本柱マンの息子で、友情マン、勝利マンという2人の兄がいる。

勝利マン (しょうりまん)

努力マンの長兄。素手の戦闘に長けており、作品中のヒーローの中でも屈指の実力の持ち主である。しかしそれ以上に特徴的なのは、その勝利に対する執念で、敵を倒すためどんな卑怯な手でも使い、そのことにためらいも後悔も抱かない。その勝利至上主義の姿勢はすがすがしいほどで、相手が卑怯な手を使ってもそれを非難しようとはしない。 地球では磯野勝利という人間の姿に変身して平時を過ごしている。

友情マン (ゆうじょうまん)

努力マンの兄で勝利マンの弟。三兄弟の仲では一番の常識人で、宇宙一友だちの多いヒーローを自称している。友情を標榜するだけあって、戦闘面ではあまり目立った活躍を見せないが、本気になれば勝利マンとも同等の力を出せるらしい。また、友だちにならない相手には、情け容赦ない手段で攻撃することもあり、単なる博愛主義者ではないこともうかがえる。 地球では厚井友情と名乗る人間の姿で生活している。

三本柱マン (さんぼんばしらまん)

友情、努力、勝利の3つの柱を兼ね備えた伝説のヒーローで、勝利マン、友情マン、努力マンの父親。500年前に起こった裏宇宙からの侵攻を、命と引き換えに食い止めている。なお、勝利マン、友情マン、努力マンの三兄弟は、合体することで三本柱マンJr.となることができる。

スーパースターマン

洋一のクラスメイトの、日本一目立ちたがる中学生が変身するヒーロー。元々は普通の少年だったが、ただ目立ちたいという理由だけで違法な人体改造を受けて誕生した。戦闘能力は皆無に近く、作品内で自力のみで勝利を得たことはほとんどないが、再生能力だけは卓越しており、細胞の一片でも残っていれば即座に復活することができる。 そのため、強敵との戦いや危険な場所では最初の犠牲者になることが多い。

天才マン (てんさいまん)

その名のとおり、あらゆる方面で天才的な才能を発揮するヒーロー。300年前に世直しマンの策略でヒーロー認定証を失い、それを手に入れてヒーローになった元祖ラッキーマンに復讐するためにラッキーマンと敵対した。ラッキーマンのラッキーに破れた後は仲間となり、勝利マンに並ぶ実力派ヒーローとして活躍する。 全ヒーロー中でも屈指の美形であり、「ふっ」とクールに笑みを浮かべるのが癖。地球では生月天才という美少年の姿を取る。

ヒーロー協会会長 (ひーろーきょうかいかいちょう)

全宇宙のヒーローたちを統括するヒーロー協会のトップ。ヒーローとして活動するには、彼に認められてヒーロー認定証を授与されなければならない。自身もヒーローであり、ヒーローとしての名前は「超ウルトラ必殺スペシャルマン」。名前とは裏腹に戦闘力は低いものの、ヒーローパワーを発することで、他のヒーローたちをパワーアップすることができる。 「エ」「ラ」「イ」の文字で構成された非常にシンプルな顔を持つ。

世直しマン (よなおしまん)

全身を鎧で固めた悪のヒーロー。宇宙征服を目論み、ヒーロー協会を壊滅させるが、最終的には激しい怒りによりプラチナラッキーマンと化したラッキーマンに敗れ去った。かつては、超ウルトラ必殺スペシャルマンや三本柱マンと共に、宇宙の悪を退治して回っていたという過去を持つ。 「よっちゃん」の通称で呼ばれることが多い。

奇麗田 見代 (きれいだ みよ)

洋一のクラスメイトで日本一可愛い女子中学生。洋一が恋する相手だが、彼女の方は洋一を嫌っている。その一方、ラッキーマンには何度も危機から救われたこともあって憧れを抱いている。当初は、いわゆるヒロイン的な美少女キャラだったが、次第に高飛車な言動が増え、典型的な性格ブスに変わっていった。

不細工 です代 (ぶさいく ですよ)

洋一のクラスメイトで日本一不細工な女子中学生。洋一から(奇麗田見代に当てた)ラブレターを受け取ったことで、洋一に好意を抱くようになった。人間離れした容姿と怪力を持つ上に自信過剰で、自分が不細工だとは思っていない。実は、日本の20%を所有するという超絶的に裕福な名家のお嬢様で、成績も優秀、芸術的にも高い素養を持つという、容姿以外は文句の付けようがない女性である。

越谷 太郎 (こしがや たろう)

ラッキーマン達の暮らす宇宙の裏側・裏宇宙(バックコスモス)に住む裏宇宙人の皇帝。先祖代々裏宇宙を収める王族の長男。「裏宇宙で誰がいちばん強いか?」といった旨のアンケートで0.1%の裏宇宙人が越谷太郎と答えており、実際に高い実力を持つ。ラッキーマン達は単独では勝てなかったものの、全員が力を合わせて勝利する。

追手内 止郎 (ついてない やめろう)

追手内洋一と追手内やあ菜の父親で、職業は作家。過去に権威ある賞を受賞した事があり、その栄光だけで生きている。妻・追手内伊八代を心から愛しており、ふだんは頼りないものの、伊八代がピンチに陥った際には人間離れした能力を発揮する。

男のロ・マン (おとこのろまん)

全身白ずくめのヒーローの男性で、手にはギターとワイングラスを持ち、口にはパイプをくわえている。六人に分身して攻撃する「6マン(ろまん)」という技しか使えず、ヒーローとしての実力はヒーロー最弱と噂されるスーパースターマンを除けば最下位。ただし胸に抱いたロマンだけは誰にも負けず、いつか思い人であるプリンセス・フランソワーズという女性と運命的に結ばれる事を願っている。実力不足な事もあり、ラッキーマン達ヒーローの中では基本的に役立たずといった立ち位置だが、大宇宙トーナメントでは強者を相手に奮闘し、チームの勝利に貢献した。もともと読者が考えたキャラクターで、全身真っ白なのは、ハガキに色が塗られていなかったため。

聖・ラマン (せいらまん)

まるで船のような鎧を身につけているヒーロー。通常は「セーラーマン」と名乗っているが、本名は「聖・ラマン」。「第1053回ヒーロートーナメントH-1グランプリ」ではラッキーマンと病気の弟との約束を果たすために戦った。貧乏な家庭に育ったため、ルーズソックスのように見える靴下は、父親の股引を改造して作るなど涙ぐましい節約をしている苦労人。最初は男性だと思われていたものの、鎧が割れて中から出て来たのはセーラー服に身を包んだ美少女だったため、会場を大いに沸かせた。申し分のない実力を誇るだが、ラッキーマンのなんとかスカートの中を見たいという下心の前に敗れた。女性はヒーローになれないと言われて差別されて来たが、ヒーロー協会会長から正式にヒーロー認定され、涙を流して喜んだ。勝利マンにあこがれと好意を抱いている。

勝利くん (かつとしくん)

勝利マンの頭の表彰台に住んでいる小柄な人型のキャラクターで、性別は男。シンプル星の出身で、気弱な性格で友達からいじめられていたところを勝利マンに助けられ、トレーニングを重ねて強くなった。以降、勝利マンに忠誠を誓っている。

ひしょ香 (ひしょか)

ヒーロー協会会長の秘書を務める女性型アンドロイド。整った容姿をしており、スタイルもいい。甘え上手な性格の持ち主で、ヒーロー協会会長の心を惑わす小悪魔的な存在。一方で仕事はまったくできず、結局ヒーロー協会会長自身がすべての業務をこなしている。実は天才マンの大ファンで、天才マンに近づくために秘書になった。作中で行われた「秘書キャラクター募集」で、読者からの投稿により生まれたキャラクター。

ヒーロー神 (ひーろーしん)

宇宙に存在する全ヒーローのトップに君臨する男性。一度は世直しマンに倒されたものの復活した。さらにラッキーマン達との戦いによって瀕死状態だった世直しマンを救い、元の姿に戻している。滅多に素顔をさらさないが、ラッキーマン達の前でシンプルなお皿のような姿を見せた。

バトラー

最強男爵の発明品で助手を務めるロボット。性別は男。ロボットではあるが意志を持ち、自分の考えで動いている。最強男爵に対しての忠誠心は薄く、心の中ではつねに悪態をついている。最強男爵が頻繁に自分を殴る事にも内心不満を抱いている。口癖は「ラジャ」で、好きな食べ物はオジヤ。最強男爵はラッキーマンを敵対視しているが、バトラー本人は恨みがないために好意的に接している。

私立M女子高校2年B組12番給食委員登校拒否中人には言えないアルバイトをしているA子マン (しりつえむじょしこうこうにねんびーぐみじゅうにばんきゅうしょくいいんとうこうきょひちゅうひとにはいえないあるばいとをしているえーこまん)

大宇宙トーナメントに参加した2番目の宇宙で暮らす宇宙人の女性。まるで地球のギャル女子高校生のような容姿をしており、口が悪い。ほかの登場人物とは異なり等身が高く、細い線で描かれている。ポケットにはポケベルと、「少年漫画雑誌ではとても言えないようなもの」が入っている。何でも略して話す癖があり、相手を困惑させる。流行に敏感で、地球のアイドル・シンゴの大ファン。

最強男爵 (さいきょうだんしゃく)

20年前に元祖ラッキーマンによって倒され、宇宙の刑務所に投獄されていた宇宙人で、性別は男性。シルクハットにモーニングスーツと紳士的な服装を身にまとっている。自身が開発した発明品を使い悪事を繰り返しており、助手のバトラーも彼が作ったもの。元祖ラッキーマンへの恨みを晴らすためにラッキーマンに挑むが、いつも失敗ばかりを繰り返している。しかし、何度倒されてもあきらめない不屈の精神を持つ。

救世主マン (きゅうせいしゅまん)

謎に包まれたヒーローの男性。実は裏宇宙からラッキーマン達の住む宇宙侵略に伴う調査のために送り込まれて来たスパイ。「第1053回ヒーロートーナメントH-1グランプリ」に参加し、努力マンと戦って勝利する。まっとうな力と技で勝負を仕掛ける正統派ヒーローで、高い実力を持つ。本来は正義の心を持ったヒーローで、バックコスモス・サミット16世を倒せるヒーローが現れるまで、動向を探るためにサミット16世に対して忠誠を誓ったふりをしていた。のちにこれまでの行いを謝罪し、ラッキーマン達の仲間になる。密かに聖・ラマンに恋をしており、サミット16世によって葬られる前に手紙で愛の告白をした。

世主 黄桜 (せいしゅ きざくら)

バックコスモス・サミット16世に忠誠を誓ったヒーローの男性。バックコスモス・サミット16世からはまるで下僕のように扱われているが、文句を言いつつも従っている。幼い頃に親に捨てられて路頭に迷っていた際、サミット16世に助けられた過去を持つ。横暴な性格のサミット16世が、人生で唯一自分のものを分け与えた人物でもある。その生い立ち故に寂しがり屋。左手にブラックホールと対になるホワイトホールを作る能力を持つ。

追手内 伊八代 (ついてない いやよ)

追手内洋一と追手内やあ菜の母親で、専業主婦。結婚する前は人気アイドルとして活動しており、現在でも10代で通用するほどの若々しさとかわいらしさを持っているため、夫の追手内止郎から溺愛されている。止郎が原作の映画に出演した事で恋に落ちた。

バックコスモス・サミット16世 (ばっくこすもすさみっとじゅうろくせい)

ラッキーマン達の暮らす宇宙の裏側・裏宇宙に住む裏宇宙人(ばっくこすもす)の皇帝で、先祖代々裏宇宙を収める王族の長男。ヒーロー協会会長と世直しマンとは旧知の仲で、「さっちゃん」と呼ばれている。右手にすべてを終わらせる力の宿った「フィニッ手(しゅ)」を持つ。非常にわがままで横暴、残忍な性格の持ち主。

追手内 やあ菜 (ついてない やあな)

追手内洋一の妹。洋一が知らないうちにいつの間にか誕生していた。顔は明らかになっておらず、手足のみが登場している。

場所

幸運の星 (こううんのほし)

『とっても! ラッキーマン』に登場する天体。ラッキーマンのラッキーの源であり、この星の光が雲などで遮られるとラッキーがパワーダウンしてしまう。また、その際にはラッキーマンの胸の文字が「大吉」から「凶」に変化する。元祖ラッキーマンの生まれ故郷のはずだが、意思と会話能力を持っており、ラッキーマンにアドバイスを与える。

イベント・出来事

大宇宙トーナメント (だいうちゅうとーなめんと)

大宇宙に所属している小宇宙(地球など惑星が存在している宇宙で、一般的に人類が指す宇宙の事)の中で、一番強い小宇宙を決めるために開催された大会。大宇宙を治めている神が体調不良に陥ったため、その後継者を選ぶ事が目的。優勝した小宇宙の神が全宇宙の中で圧倒的な権力を持つ後継者になる。全部で16個の小宇宙があり、ラッキーマン達は3番目の小宇宙代表として参加する事になった。最初は肉弾戦で勝負をつけていたが、3回戦からは野球や早食いといった、ランダムなお題で戦うものへと変わっていった。

第1053回ヒーロートーナメントH-1グランプリ (だいせんごじゅうさんかいひーろーとーなめんとえいちわんぐらんぷり)

世直しマンとその部下達の侵略騒動によってヒーロー達が混乱状態に陥ったため、再び統制を取り戻そうとヒーロー協会会長が主催した大会。ベスト16に進出すると新たなヒーロー認定証が手に入る。また、1位になるとヒーロー達にとっては最高にかっこいいジャケットが手に入るが、人類の感覚を持つラッキーマンはほしいと思えなかった。高額な優勝賞金も出る予定だったが、財政困難なために日本円で10円が用意された。

アニメ

とっても!ラッキーマン

日本一ツいてない中学生、追手内洋一は、UFOの下敷きになるという、不慮の事故で死亡。しかしラッキーマンと融合することで、宇宙一の「ツキ」を手に入れる。かくして洋一はラッキーマンの本来の使命である凶悪宇... 関連ページ:とっても!ラッキーマン

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