とめはねっ! 鈴里高校書道部

とめはねっ! 鈴里高校書道部

まったくの初心者だった主人公の成長を通じて、書道の世界の魅力を伝えるとともに、部活動に取り組む高校生の姿を描く文化系青春コメディー。書道に関して丁寧な解説を行っているほか、一般公募で集められた実際の書道作品を、漫画内で用いている点も見どころの一つ。書道監修は書道家の武田双雲。

正式名称
とめはねっ! 鈴里高校書道部
ふりがな
とめはねっ すずりこうこうしょどうぶ
作者
ジャンル
青春
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概要・あらすじ

私立鈴里高校に入学した大江縁は、廃部寸前の書道部に半ば強引に入部させられてしまう。そして、同じく新入部員で大江縁にライバル心を持つ望月結希とともに、書道の持つ奥深さに惹かれ、高校書道部としては最高の晴れ舞台である国際高校生選抜書展、通称・書の甲子園への出展をめざすこととなる。

登場人物・キャラクター

大江 縁 (おおえ ゆかり)

幼少期はカナダで過ごし、高校1年の春から帰国子女として私立鈴里高校に入学した。部員不足で廃部の危機にあった書道部の2年生部員たちに強引に入部させられ、書道部の一員となる。日本の書道や文化にはかなり疎いが、カナダ時代に文通していた祖母の字を手本として日本語を書いていたため、綺麗な字を書くことができる。 見た目は地味で印象が薄く、「眠たそうな顔」「ガチャピン」とも評されることも。同じ書道部員の望月結希に淡い好意を抱いている。

望月 結希 (もちづき ゆき)

綺麗な字を書きたいという思いが強く、柔道部と掛け持ちの形で書道部に入部する。大江縁を秘かにライバル視しており、部活ではなにかと対抗意識を見せるが、大江縁からの好意にはまったく気付いていない。柔道では、高校日本一になるほどの実力の持ち主で、柔道部の顧問には、書道部を辞めて柔道に専念することを強く望まれている。 ピースという大型犬を飼っている。

日野 ひろみ (ひの ひろみ)

鈴里高校書道部部長。眼鏡をかけツインテールの髪型をしている。書道に対して深い造詣を持ち、書き手としての実力もかなり高い。大人しく控えめな性格の一方、芯の強さも持っている。他人の恋バナが好き。見た目がそっくりで性格が正反対の双子の妹がいる。

加茂 杏子 (かも きょうこ)

鈴里高校書道部副部長。大柄で男勝りの性格の持ち主。大江縁を書道部に入部させた張本人。中学生時代からヤンキー系女子として有名で、高校入学後も後輩に一目置かれている。日野ひろみ、三輪詩織とは中学生時代からの付き合い。顧問の先生など目上の人にも物怖じせず、タメ口で話す。 当初は真面目に部活動していなかったが、後輩たちの頑張りに刺激を受け、徐々に真面目に書道に取り組むようになる。

三輪 詩織 (みわ しおり)

鈴里高校書道部会計。美人だが性悪キャラ。頭が切れ、大江縁や望月結希が書道部に入部するよう、裏で計画を立てた策士。加茂杏子同様、真面目な書道部員ではなかったが、後輩に触発され、本来の負けず嫌いな性格もあって、一緒に書の甲子園出展を目指すようになる。

影山 智 (かげやま さとる)

鈴里高校の教師で、書道部顧問。大江縁や望月結希のクラスの担任でもある。中国の歴史に詳しく、書道への造詣も深い。特に篆刻(署名として押す印章を作ること)に関しては、オタクレベルの知識を持つ。学校における垂れ幕や名札などを書く仕事を一手に引き受けており、「鈴里高校の祐筆」とも言われている。

大江 英子 (おおえ ひでこ)

大江縁の祖母で、大江縁が日本に帰国後は一緒に住んでいる。旧姓は神林(かんばやし)。女学生の頃、三浦清風に書を教わっており、卒業後は独学で書道を学んでいた。特にかなについて深い知識を持ち、後にその知識を活かして鈴里高校書道部にかなを教えることとなる。

三浦 清風 (みうら せいふう)

書道歴60年を誇る、神奈川県きっての書道家。全国的にも有名で、書の甲子園の審査員も務める。かつては教鞭を執っており、大江英子も教え子の一人だった。大江縁の才能をいち早く見抜き、厳しい言葉とともに的確なアドバイスを与え、その成長を見守っている。

日野 よしみ (ひの よしみ)

鵠沼高校書道部部長。日野ひろみの双子の妹で、姉とそっくりの外見をしているが、性格は真逆。勝ち気で負けず嫌いで、腹黒な面もあり、加茂杏子や三輪詩織からは「ブラック日野ちゃん」と呼ばれている。書道の腕前は姉のひろみと互角だが、書道部員からの人望はあまり高くない。

勅使河原 亮 (てしがわら りょう)

鵠沼高校書道部部員。同部の唯一の男子部員で、同じく男子一人の大江縁とも親しい。高校入学前から書道をたしなんでおり、自分の腕に強い自負を持っている。当初は大江縁を初心者として軽く見ていたが、秘めた実力を垣間見てからはライバルとして認めている。

宮田 麻衣 (みやた まい)

鵠沼高校書道部部員。実家の蕎麦屋・宮田庵に大江縁がアルバイトに来たことをきっかけに、大江縁のことを意識するようになった。自分から大江縁に電話するなど、恋愛に対しては積極的に動くタイプ。書道の腕前は望月結希と同じ程度で、それがゆえに望月結希にシンパシーを持たれている。

一条 毅 (いちじょう たけし)

大分豊後高校書道部部員。旧姓は阿部毅。小学校の時、望月結希と同じクラスで、彼女に好意を持っていた。両親の離婚とともに転校、名字も変わっていたが、書の甲子園の会場で彼女と再会する。1年生にして書の甲子園の創作作品部門で文部科学大臣賞を獲るほどの腕前で、史上初の連覇という偉業を狙っている。 三浦清風を師と仰ぐ。大江縁に対しては、望月結希を巡り秘かにライバル視している。

大槻 藍子 (おおつき あいこ)

京都青蓮女学院書道部所属。書の甲子園の臨書作品部門で文部科学大臣賞を受賞している。表面上は礼儀正しくおしとやかに見えるが、気が強くプライドも高い。また、自分の作品に絶対の自信を持っている。女子校育ちのため、男性が苦手。

イベント・出来事

書の甲子園 (しょのこうしえん)

『とめはねっ!鈴里高校書道部』に登場する、高校生を対象とした書道大会。実在する同名の大会をモデルにしており、作中でほぼそのまま再現されている。正式名称は国際高校生選抜書展。主催は毎日新聞社と一般財団法人・毎日書道会。

クレジット

監修

武田双雲

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