カラスのいとし京都めし

カラスのいとし京都めし

食べることが大好きなカラスが、美味しいものを食べたいと考えるあまりに人間に変身。若い男性の姿となり、京都府に実在する料理屋をめぐっていく日常系ファンタジーグルメコミック。「FEEL FREE」2016年8月8日更新分から連載の作品。

正式名称
カラスのいとし京都めし
ふりがな
からすのいとしきょうとめし
作者
ジャンル
グルメ
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概要・あらすじ

京都府にあるお寺「烏寺」に住むカラスの烏丸は、食べることが何よりも大好き。人間の世界の美味しいものをたくさん食べたいと考えた烏丸は、ある日から人間に変身。そして彼は、烏寺で世話になりつつ、居酒屋でアルバイトするフリーターとして、人間としての生活を送り始める。

登場人物・キャラクター

烏丸 (からすま)

京都府にある烏寺に住む、非常に長命なオスのカラス。人の言葉を話し、若い男性の姿に変身することができる。食べることが大好きで、美味しいものを食べるために、人間に変身して人の世界に降り、「烏丸」と名乗って烏寺に居候することになる。「烏丸」の時は、前髪を真ん中で分けて額を見せ、ばらばらの方向にはねた黒髪を後ろで1つに結んだ、京都弁で話す青年の姿となる。 またその際は、世話になっている烏寺に家賃を収めるため、居酒屋でアルバイトをするフリーターとして暮らしている。烏寺ではばあちゃん、かすみ、岳との四人暮らしで、岳からは「カー君」と呼ばれている。酔っぱらってしまうと人間の姿を保てなくなり、カラスの姿に戻ってしまうため、お酒は飲めない。

ばあちゃん

烏丸の住む烏寺に隠居する73歳の女性。主に「ばあちゃん」と呼ばれており、本名は不明。前髪を上げて額を全開にし、ロングヘアを後ろで1つのお団子にしてまとめている。体型はやや太目で眼鏡をかけており、京都弁で話す。穏やかでおっとりとした性格で、烏丸のことについても深く追求せずに受け止め、烏寺に一緒に住まわせている。

かすみ

烏丸とともに烏寺で暮らす高校2年生の女子。ばあちゃんの孫で、岳の姉でもある。前髪を右目が隠れるほど長く伸ばし、左から右に向かって斜めに分け、肩につくほどのセミロングヘアにしている。岳と同様に鼻の上にあるそばかすが特徴で、京都弁で話す。実は日本人の母親とイタリア人の父親を持つハーフ。クールな性格のしっかり者で、将来の夢は画家。 鳩井に密かに憧れている。

(がく)

烏丸とともに烏寺で暮らす小学3年生の男子。ばあちゃんの孫で、かすみの弟でもある。両目が隠れるほど前髪を伸ばした、ふんわりとした癖の強いショートカットヘアにしている。かすみと同様に鼻の上にあるそばかすが特徴で、京都弁で話す。実は日本人の母親とイタリア人の父親を持つハーフ。ばあちゃんと同じく、穏やかでおっとりとした性格。

鳩井 (はとがい)

烏丸と同じ居酒屋でアルバイトをする若い男性。その正体は鳩で、烏丸と同様に人間の姿に変身して暮らしている。愛称は「ハト」で、かすみからはその美しい容姿から「王子」と呼ばれている。前髪を左寄りの位置で斜めに分けた、ふんわりとしたショートカットヘアにしている。不愛想なため他人に関心がないように見えるが、烏丸と同じく食べることが大好き。 烏丸とは、アルバイト先の歓迎会で一緒に食事をした際に意気投合。その際、うっかり酒を飲んでしまったことで人間の姿を保てなくなり、鳩の姿に戻ってしまったのがきっかけで、烏丸に正体を知られることとなった。

今井 たかひこ (いまい たかひこ)

烏寺で住職を務める35歳の男性。ばあちゃんに並ぶ、烏寺の主。前髪を右寄りの位置で分けたショートカットヘアに無精ひげを生やし、京都弁で話す。ぶっきらぼうに見えるが、実は心優しい苦労性で、周囲の問題をつい自分で抱え込んでしまう傾向がある。また、霊感があり勘も鋭いが、「見えない見ない聞こえない」をモットーに、不思議なものは無視する方針で生きている。

たぬきの置物 (たぬきのおきもの)

ある老女の家に置かれていた信楽焼きのたぬきの置物。一見ただの置物だが実は意思を持ち、しゃべれはしないものの自力で移動することが可能で、感情表現もできる。持ち主が亡くなり、引き取り手がおらず捨てられそうになっていたところを逃げ出して、烏寺で今井たかひろの仕掛けた動物用の罠にかかってしまう。そこをたかひろに助けられ、以来、コッソリ家を掃除したり、うどんを振る舞おうとしたりと、彼に恩返しをしようと試みる。

場所

烏寺 (からすでら)

かつて「専定寺」と呼ばれた京都府にある寺。ばあちゃんと今井たかひこが主。烏丸は昔からカラスとしてここで暮らしており、人間の姿になってからも烏寺に居候することとなる。昔、専定法師という旅僧が2羽のカラスの「今日は蓮生坊の極楽浄土の日なので、お見送りをしに行こう」という会話を聞きつけて蓮生坊の庵を尋ねたところ、カラスの話通り蓮生坊が亡くなっているのを発見。 専定法師が蓮生坊の庵を「有縁の霊域」と感じ、草庵を結んだのがきっかけで専定寺が生まれた。この専定寺がいつしかその逸話から「烏寺」と呼ばれるようになり、現在に至っている。

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