ひかりオンステージ!

星川ひかりはまんがやアニメが大好きで、メガネに三つ編みのおさげという地味な外見の女の子。今日も幼なじみの吉沢花、伊月奏人と一緒に登校していた。中学校に着くと、いつもと違ってなにやら騒がしい。芸能人の椎名律が来ていて、ひかり達の中学校でPV撮影をするという。王子様キャラで大人気の律が間近で見られるとあって、女の子たちは大興奮。

しかも、相手役の女の子は、今ここにいる女生徒の中から律が選ぶ。周りを見渡した律はひかりのもとに駆け寄り、「君に決めた」とひかりをお姫様抱っこをする。ひかりが出演を拒否すると、律はそのままひかりを控室へ連れ去ってしまう。控室で律は「俺様の誘いを断るとはどうゆうことだ」と態度を豹変させる。さらにマネージャーとの電話で「くだらない企画だから、一番地味なメガネを選んだ。

だがオレが出れば最高のPVになる」と自信満々に語る。世界中の女の子がやりたい役だと言うが、ひかりはそんなものには興味がない。部屋を出ようとしたひかりを壁に追い詰めた律は「オレの事を好きになれ」と強引に迫ってきた。頭にきたひかりは律の顎に頭突きし、女の子の気持ちはそんなに簡単なものじゃないと猛反発。

その場を立ち去ろうとした時、ひかりの髪が律の胸のボタンに引っかかってしまう。律は反省した様子で、先ほどの発言を詫び、絡まってしまった髪をほどく。素直に謝る律を見て、そんなに悪い人でもないのかなと思ったひかり。律は「そのダサいメガネと三つ編みをやめてはどうか」とひかりの三つ編みをほどいて、メガネを外す。

するとひかりは美少女に大変身。気に入った律は、やっぱりPVに出て欲しいと頼むのだった。律に説得され、PVに出る事を決めたひかり。みんなの前に姿を現したひかりは、息を飲むような美しさで周りを圧倒するのだった。実はひかりは9年ほど前、有名な美少女子役だった。だが、ある事がきっかけで芸能界をやめてしまっていた。

PV撮影は大成功し、打ち解けたひかりと律。律の胸に星型のアザを見つけたひかりは、9年前に自分と会ったことはないかと尋ねる。ひかりが5歳の時に出会った初恋の男の子も、同じ位置に星型のアザがあったのだ。律は、その頃アメリカにいたので、ひかりと会ったことはないと言う。律はそれならひかりが芸能界で輝いて、その男の子に見つけてもらえばいいと提案。

こうして律に導かれるように、再び芸能界の頂点を目指す事にしたひかりだった。