ふるまぷら

ふるまぷら

明るい性格で、誰とでもなかよくなれる高校生の光炎寺京と、すべての受け答えを点数のついたプラカードで行う高校生の左院真の関係を中心に描いた4コマ漫画。なかよくなるに連れて、お互いの過去や秘密を知っていく京と真が、やがて交際関係にまで発展するほのかな百合を描いている。

正式名称
ふるまぷら
ふりがな
ふるまぷら
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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あらすじ

第1巻

高校に入学した光炎寺京は、すべての受け答えを点数のついたプラカードで行うクラスメイトの左院真と出会った。最初こそ真の特異なコミュニケーションに違和感を抱いた京だったが、すぐに慣れて真となかよくなる。そんな中、京は真がどこにあんな大きなプラカードを隠し持っているのかと興味を持ち始めた。(1点目)

京と真は、となりのクラスに在籍している女子生徒の吾妻栞と友人になった。そんな中、京と真は栞から、胸が大き過ぎる事がコンプレックスなのだと相談を受ける。(2点目)

真は色々な部活動を渡り歩き、その部活の審判員を務めていた。そんな中、京の在籍しているテニス部にやって来た真は、いつものように審判員を務める。すると京が真をテニスに誘い、勝負をする事になる。そこで真は京の予想を遙かに超えるテニスの実力を発揮して、試合は白熱する。(3点目)

真は京といっしょに、学校の七不思議を調べるために夜の学校に侵入する。そこで「絶交の石」という七不思議を調べていた矢先、真に目に見えぬ誰かが語り掛けて来る。その誰かは真の不安を煽るような言葉を呟き、真はその場から逃げ出してしまう。それでも真に語り掛ける声は止まず、ついに真は耳を塞いでしゃがみ込んでしまう。(4点目)

真は京に七不思議の一件で助けられてからというもの、彼女に嫌われたくないと思うあまり、「10点」のプラカードしか示さなくなっていた。しかし、京はそれでは真の真意が聞けなくなると感じ、敢えて真を失望させるような振る舞いを始める。(5点目)

京の学校には言動のおかしな生徒会長の左院澄がいた。苗字から澄が真の姉だと気づいた京は、澄に話し掛ける。そして京は、澄の適当な言動にふり回され、いつも真が苦労している事を実感するのだった。(6点目)

福引で二人分の温泉旅行券を当てた真は、その旅行に京を誘う。しかし、その旅行で泊まった宿にはベッドが一つしか置かれておらず、真は京といっしょのベッドで寝る事になってしまう。そして、その事で真は、京の事を強く意識するようになる。(7点目)

京にたくさんの弱点を指摘された真は、京の弱点を探すべく彼女の調査を開始した。そんな中、真は栞から腿の内側が京の弱点だと教えてもらい、早速それを試すために京を探す。ベンチに座りながら眠っている京を見つけた真は、彼女の無防備さに改めて気づくのだった。(8点目)

真は学校から出された課題で、海の生態系を調べるために京を誘って海にやって来た。しかし、京は課題そっちのけで遊び始め、いつしか真も遊びに夢中になってしまう。そんな中、課題を進めるために京を放っておく事にした真は、いつしか京とはぐれてしまう。しかも人が多くて携帯電話も使えず、真は知らない土地で一人ぼっちになってしまう。(9点目)

澄が辞めた生徒会役員の代わりを真に務めてほしいと依頼し、真は京といっしょに澄を手伝う事になった。そして、二人に与えられたのは、生徒会で決定した予算案を各部活の部長に伝える仕事だった。そこで二人は各部長と会い、予算の決定を納得させるために奔走する事になる。(10点目)

突然、無口のはずの真が普通にしゃべり始め、京は驚く。しかも真は、しゃべる事をさも当然かのように振る舞っていた。さらに栞や澄もいつもとは違っていた事で、京は自分が夢を見ている事に気づく。(11点目)

第2巻

光炎寺京は授業で行った徒競走で、陸上部のクラスメイトに負けてしまう。すると、京は絶対1位にならなければならないと言い出し、クラスメイトに勝つための特訓を始めた。その特訓を傍から見ていた左院真は、なぜそんなに1位を目指すのかと尋ねる。(12点目)

真はいっしょに帰ろうと京を誘うが、用事があるからと断られる。どんな用事かと尋ねても教えてくれず、気になった真は、京のあとをつける事にした。そして、真は京が喫茶店のアルバイトをしている事を知る。学校ではアルバイトが禁止されているため、京はその事を周囲に秘密にしていたのだ。そんな中、京のアルバイトが左院澄にバレてしまう。(13点目)

京と真が、吾妻栞の家に遊びに来る事となった。しかし、栞の自室は盗聴や盗撮の機材でいっぱいだったため、それを隠すために祖母の部屋に案内する。(14点目)

ある日、真の下駄箱や机の中が悪戯されていた。そこで京はその犯人を捜査するうちに、となりのクラスに在籍する女子生徒の禰羽カズミに行き当たる。カズミは野犬に襲われていたところを京に助けられた事で、彼女に好感を抱いていたのだ。しかし、京には仲のいい真がおり、カズミはそんな真に嫉妬していた。(15点目)

辺見紀子はラブレターをもらうが、恋愛に疎い紀子はどうしていいかわからず悩んでいた。紀子は周囲の生徒会役員に相談するが、彼女達は頼りにならない。そこで紀子は、恋愛経験が豊富そうに見える京に相談に乗ってもらう事にした。そんな様子を傍から見ていた真とカズミは、京がラブレターをもらった時の反応が気になり、試しに偽のラブレターを出してみる事にする。(16点目)

突然、真が京にキスをして、その後2日ほど学校を休んでしまう。一方、京はキスをした真の本心を探るため、彼女の家に行ってみる事にした。そこで京は、自室に引きこもっていた真に声を掛けるが、結局部屋からは出て来る事はなかった。そんな中、澄は京に真がしゃべらなくなった理由を明かす。(17点目)

京が真の気持ちを受け入れた事により、京と真は半ば交際関係のような仲に発展した。しかし、関係は依然として大きな変化があったわけではなく、京はどうすればいいのかわからなくなっていた。そんな中、栞によるアドバイスをもらった京は、改めて真がどういった人物なのかを観察し始める。(18点目)

ある日、京は学校に乗り込んで来た不良を素手で撃退し、学校中の注目を集める事となった。その一部始終を見ていたカズミは、京の過去に興味を持ち始める。そしてカズミは栞や真と三人で、彼女の地元に行ってみる事にした。そこでカズミ達は、京が中学校の頃に「釘バットタイタン」というあだ名で、周囲から恐れられていた人物だった事を知る。(19点目)

京はバレーボールの試合を観に行った先で、澄の姿を見かける。澄は父親がバレーボールの試合で誤審をした件を調べており、誤審ではなかった事を証明しようとしていたのだ。そして、澄は父親が審判をした試合で八百長の疑惑があった事と、父親がその八百長への加担を断っていた事を知る。(20点目)

京は真にアメリカに引っ越す事になったと伝え、それからは顔を合わす事がなかった。引っ越しの当日、真はアメリカに行く京を見送ろうと、飛行場まで向う。そして、真は京に向かってアメリカに行ってほしくないという思いを伝えた。それを聞いた京は、再び日本に帰って来る事を約束し、アメリカへと旅立つのだった。それから1年後、京は日本に帰国して真と再会。そこで、真は京に10点満点のプラカードを掲げるのだった。(21点目、22点目)

京は真に誘われて出かけたホームセンターで材料を購入し、プラカードの作成を手伝う事になった。しかし、京がプラカードの作成に熱中する中、真はいつの間にか眠ってしまう。そんな無防備な真を見ていた京は、彼女にキスをするのだった。(描き下ろし)

登場人物・キャラクター

光炎寺 京 (こうえんじ きょう)

高校1年生の女子。金髪をポニーテールにして、大きなウサギ型の髪留めを付けている。巨乳の持ち主で、普段は関西弁をしゃべる。幼い頃は内気な性格だったが、その時友人になった人物に影響を受け、徐々に明るい性格になった。なんでもできるその友人に強いあこがれを抱き、勉強からスポーツに至るまで、すべての分野で1番になるための努力を重ねるようになった。 当時の友人を真似て、弱い者いじめを止めようとしたところ、弱い者いじめをしていた不良達がいちゃもんをつけて来るようになり、それを返り討ちにするという生活を送る中で、光炎寺京自身も周囲から不良扱いされるようになってしまう。その凶暴性を周囲に恐れられて「釘バットタイタン」というあだ名を付けられ、孤立するようになった。 中学卒業と同時にそんな環境を一新するために、遠くの高校に通う事を決意。以降は暴力を振るわないように決めて、自ら積極的にクラスメイト達に話し掛けるようになる。その結果クラスに溶け込んでいき、クラスメイトの左院真とは特に親密な付き合いをするようになった。さらに真とは友情の枠を超えて交際関係にまで発展していく。 その後、アメリカに転校する事となり、真とはしばらく会えなくなったものの、その1年後に家族を説得して一人で日本に戻って来て、真と再会する。

左院 真 (さいん まこと)

高校1年生の女子。光炎寺京のクラスメイト。赤髪で、ツインテールの髪型をしている。背が低く幼児体型。しゃべる事に強い抵抗感を覚えており、すべての受け答えを、点数のついたプラカードを用いて意思表示する。しかし無感情というわけではなく、むしろ感情豊かなタイプ。亡くなった父親の左院慎吾に強い影響を受けており、特に審判員を務めていた慎吾がバレーボールの試合で誤審をしてから、現在のようにしゃべる事を止め、プラカードのみで受け答えするようになった。 その後、高校に入学してクラスメイトの京となかよくなってからは、彼女に懐くようになる。そんな中、京が誰かからラブレターをもらったと勘違いした結果、彼女に好きだという思いを伝えた。それからは京と交際関係に発展している。 そんな京がアメリカに引っ越す事になった際には、頑なに閉ざしていた口を開き、自らの思いを涙を流しながら伝えた。その結果、京が1年後に日本に帰国、再会を果たしている。

吾妻 栞 (あづま しおり)

高校1年生の女子。光炎寺京のとなりのクラスに在籍している。黒髪のロングヘアで、爆乳の持ち主。女の子の事が大好きで、好きになった女の子の事はなんでも知りたがるタイプ。また情報収集に秀でており、祖母により盗聴、盗撮などの技術を教わっている。その技術を用いて、好きになった京や左院真の事を四六時中観察している。自室はそのための機材などを置いているため、監視室のような様相を呈している。 ただし、あくまで自分の好奇心を満たすために使用しており、京や真らに迷惑をかけた事はない。京や真の仲を取り持つために行動するなど、彼女達とは一線を引きつつ、いい友人関係を築いている。

禰羽 カズミ (ねは かずみ)

高校1年生の女子。光炎寺京のとなりのクラスに在籍している。癖のある緑色の髪をショートカットにしている。身長に合わない大きめの制服を着用しており、頭に鼠の耳を模したアクセサリーを付けている。野犬に襲われて困っていた際に、京に助けられ、それ以来彼女に好感を抱くようになる。その一方で、京となかよくしている左院真に嫉妬を覚え、彼女に嫌がらせのような真似をしている。 それがバレてからは真に謝罪して、以降は京と真といい友人関係を築いている。

左院 澄 (さいん すみ)

左院真の姉。真が通っている高校の生徒会長を務めている。薄いピンク色の髪で、セミロングの髪型をしている。頭の上に花の形をした髪留めを二つ付けており、おっとりとした雰囲気を漂わせている。ズボラな性格で、何をするにも人任せな事から、適当な言動で人を振り回すところがある。また人を動かす事が得意で、人心掌握にも長けている。 何に対しても厳正な判断を下す父親の左院慎吾が誤審によるバッシングを受けた事から、何に対しても正誤の判断ができなくなってしまった。慎吾が誤審をした件について、彼が正しい判断を下した事を証明するために、その事実関係を調べていた。

辺見 紀子 (へんみ のりこ)

光炎寺京が通っている高校の生徒会副会長を務めている女子。黒髪で、ショートカットの髪型をしている。まじめな性格で、眼鏡をかけている。非常に責任感が強く、雑事でも淡々とこなす事から周囲からの人望も厚い。ただし初心(うぶ)のため、恋愛事は苦手。ズボラで不まじめな生徒会長の左院澄に手を焼いており、彼女のフォローに回る事が多い。 澄が生徒会長になる事を宣言した際も、彼女が立候補を忘れていた事から、苦労する羽目になった。

左院 慎吾 (さいん しんご)

左院真と左院澄の父親。真が高校生になった頃には、すでに事故により故人となっている。多種多様なスポーツの審判員を務めており、さらには能力も高かったために、テレビで取り上げられるほど有名な人物だった。しかし、バレーボールの世界大会で誤審をした事により、世間からの酷いバッシングを受けてしまう。そのバッシングに対しても、寡黙な姿勢を貫き通していた。 なお、亡くなってから左院澄の調査により、誤審でなかった事が判明している。

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