べーしっ君 完全版

べーしっ君 完全版

ゲームの星を目指す熱血少年・べーしっ君の日常生活を、レトロパソコンやレトロゲームといった電脳世界の話題を中心に、当時の流行や世相を反映した時事ネタやパロディを織り交ぜて描いた4コマギャグ作品。タイトルはプログラム言語である「BASIC(ベーシック)」をもじったもの。過去に「アスキー」から発行された全4巻のコミックスの内容をまとめ、さらにコミックス初収録となる作品を加えた完全版。「月刊ログイン」の1984年7月号から1991年9月20日号、「ファミコン通信」の創刊号から1994年12月3日号、「週刊ファミ通」の1995年1月6・13日号から1997年4月4日号、さらに「MSXマガジン」において不定期に掲載された。

正式名称
べーしっ君 完全版
ふりがな
べーしっくん かんぜんばん
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

ゲームが得意な熱血少年のベーしっ君は、日々ゲームセンターに通い詰めたり、パソコンでオリジナルのゲームを自作するなど、青春をゲームに捧げる生活を送っていた。父親である目森二五六や同級生の可愛ろり子近藤ましんご臣たちを巻き込んだ、彼のユニークかつ破天荒な熱気に満ちた学園生活と日常が、情熱的に綴られていく。

登場人物・キャラクター

べーしっ君 (べーしっくん)

ゲームを愛する底抜けに明るい少年。太い眉に鋭い目つき、そして少し伸びた襟足が特徴。本名は「目森べーしっ」。コンピューターゲーム全般に目がなく、防水加工を施したパソコンを使ってお風呂でゲームしたり、真夏の海岸にモニターを持ち込んでゲームをするほどの超マニア。年相応の多感な少年でもあるため、スケベなゲームを遊んだ時は、熱いリビドーを燃やすこともあった。 驚いた時やおどけた時には「すぽぽーん」「ばっふーん!」「うすらのばぼーん!」「すてらのなばびこーん!」などといった謎の擬音を勢いよく発する。

目森 二五六

ベーしっ君の父親。べーしっ君とよく似た風貌をしているが、角刈りの左右が尖っている。息子に劣らないゲームマニアの熱血漢。お正月に山籠りしてべーしっ君にジョイスティックの素振り特訓をさせたり、ゲームセンターに通ってべーしっ君がハイスコアを叩き出すまで叱責し、ゲーマーとして厳しく鍛え上げていた。自身はスポーツゲームやアダルトゲーム、パソコン通信などを中心に楽しんでいた。

目森 エリア

ベーしっ君の姉。優しい性格をしており、目森二五六に日々鍛え上げられているべーしっ君を、陰ながら見守っている。感受性も豊かなため、感激したり、悲しいことがあるとすぐに涙を流してしまう。さほどゲームに興味を持っていないが、ゲームで仲むつまじく対戦していたべーしっ君と二五六にジェラシーを感じ、無理やりゲームに参加することもあった。 なお、べーしっ君のことは「べーしっちゃん」と呼ぶ。

ベーしっ君の母親。パーマをかけた中年女性で、感情表現が豊かな家族と比べると、クールな性格をしている。コンピューター機器のマウスを愛しており、ペットのように可愛がるなど、やや危ない趣向の持ち主でもある。べーしっ君ほどではないが、ゲームをたしなみ、シミュレーションゲームやダイエットを兼ねて、身体を動かすタイプのスポーツゲームに熱中することもあった。

可愛 ろり子

ベーしっ君のガールフレンド。ショートカットの可愛い女子学生で、淡々とした性格。べーしっ君の影響を受けたせいか、ゲームにもそれなりに詳しく、帰宅途中にべーしっ君とゲーム談義をすることもあった。番長ヨシオをはじめ、男子からセクハラやスケベな妄想の対象にされてしまうことが多いが、本人はすべて軽く受け流している。

近藤 ましんご臣 (こんどう ましんごふみ)

ベーしっ君のライバルであるハンサムな男子学生。金持ちの息子で、豪華な誕生パーティーを開けるほどの広い豪邸に住んでいる。ゲームに詳しく、べーしっ君に先んじてゲームをクリアし、べーしっ君を発奮させることもあった。のちに目森エリアを見初め、デートを重ねた末に相思相愛になる。時折空気の読めない、つまらないギャグを言い放つ。

番長ヨシオ

ベーしっ君の通う学校で番を張っている不良男子学生。リーゼントと、ほっぺたに書かれた「バカ」という文字が特徴。語尾に「うひょひょ」と付ける奇妙な喋り方をする。ゲーム好きで、べーしっ君にゲームの攻略法を尋ねたこともある。可愛ろり子に、言葉による微妙なセクハラを繰り返していた。なお、いとこの女の子が美人。

尾倉保間 ミキ (おくらほま みき)

ファンシーな雰囲気の女子高生。ベーしっ君が想いを寄せている。ゲームのキャラクターに似た丸い点のような目と、リボンを付けたお下げ髪をしている。若干世間の感覚とはズレた性格をしており、べーしっ君に対するアプローチも「少年誌の熱血漫画のような勢いでデートに誘う」「男の子に変装してびっくりさせる」など、独特で奇抜なものになっていた。

コボルのおばちゃま

ベーしっ君のおばさん。うまくゲームをクリアできずに思い悩むべーしっ君に、独特な言語センスを発揮しながらアドバイスをしてくれる、面倒見の良い性格。「ママちゃん」「マウスちゃん」「タマタマちゃん」など、対象にすぐ「ちゃん」を付けるのが特徴。「合体」が大好き。

ポピュラ寸一 (ぽぴゅらすんいち)

ベーしっ君の同級生でゲーム仲間。ドット絵のように直線的で角ばった髪型をしており、顔の形も真四角。オドオドしているがノリが良い性格で、べーしっ君や番長ヨシオに対し、いろんなゲームの話題を振っていた。尾倉保間ミキに恋心を抱いている。実はムッツリスケベで、その手の話題も好き。

近藤 言語

近藤ましんご臣の父親。ハンサムな中年男性で、べーしっ君と目森二五六のゲームマニア振りに感服して、彼らを自宅に招待。子会社が発売するゲームのタイトルを、2人に付けてもらうよう依頼していた。

謎の老人

主に銭湯にいる、ゲーム好きな奇妙な老人。銭湯に入りながら、友人といろいろなゲーム談義をしている。べーしっ君や銭湯に来た幼児に対し、股間を絡めたハラスメントな下ネタを幾度となく披露していた。ゲームキャラクターのコスプレをして、べーしっ君に絡んだこともある。

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