ぼくは少年探偵ダン♪♪

ぼくは少年探偵ダン♪♪

超絶な推理力で数々の難事件を解決へと導く、気鋭の少年探偵である一刀両ダンの活躍を描いた推理探偵漫画。「週刊少年ジャンプ」1998年43号から1999年11号にかけて掲載された。

正式名称
ぼくは少年探偵ダン♪♪
ふりがな
ぼくはしょうねんたんていだん
作者
ジャンル
探偵
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概要・あらすじ

頭に開いた穴に酢を入れると、驚異的な推理力を発揮する少年探偵の一刀両ダンは、その高い能力を買われ、校長先生から、神出鬼没の大泥棒である怪盗21相面が予告した盗みの企てを阻止する依頼を受ける。さっそく校長室へと出向いたダンは、ターゲットとなった校長の茶碗を守り抜くため、怪盗21相面との知恵比べに挑むのだった。

登場人物・キャラクター

一刀両 ダン (いっとうりょう だん)

どんな難事件も解決する凄腕の少年探偵。10歳の小学5年生で、実家は酒屋を営んでいる。幼少の頃の事故によって頭に穴が開いているが、この中に酢を入れると、脳が化学反応を起こして活性化し、ずば抜けた推理力を発揮するようになる特殊能力の持ち主。決め台詞は「僕の頭はスイリ(酢入り)だぜ!」。観察力と洞察力も人並み以上で、毎日の通学途中で、友人である阿傘栗のパンツの色と、非地小空のその日の朝食をピタリと言い当てていた。 毎朝帽子をかぶることにより、その日に起きる事件が直感的にひらめくため、事件に必要になるであろう道具をアタッシュケースに詰め込み、探偵ななつ道具として持ち歩いている。ハードボイルドな自分を気取っており、父親を「MY FATHER」、おやじギャグを「UNCLE JOKE」などと、横文字で表現するのを好む。 実はむっつりスケベで、怪盗21相面の策略で頭にお酒を入れてしまった時は、ひどく酔っ払ったうえ、栗にキスをしようと絡んでいた。

ハリー

警視庁の警視監を務めている小学5年生の少年。年齢は10歳。ズバ抜けた頭脳の持ち主で、FBIにスカウトされて活躍した後、帰国後に警視監となった。銃身が異様に長いマグナムを使いこなす天才児。純日本人であり、本名は「張本太吾作」という。しかし、それを名乗るのを極度に嫌がり、公私を問わずハリーで通している。人に手は貸さないが、人の手も借りず、好意も一切受け付けない、という徹底した個人主義者。 あまりの鉄面皮ぶりから「非情のハリー」というふたつ名で呼ばれている。優秀なFBI捜査官だった父親が、悪党に情けをかけたがゆえに殺害されてしまい、そのトラウマから非情な生き方を選ぶようになった。一刀両ダンとは反発しあっていたが、とある事件で共闘してからは、彼に一目置くようになり、徐々に他人を信じることを覚えていく。

ノストラダムラー

人類を絶滅させるために暗躍している「ノストラ団」の指導者。1999年7月に地球が滅びる、というノストラダムスの予言に基づき、怪盗21相面から怪盗100相面までの手下を操って資金を調達し、人類を滅ぼして、自身の一族だけで新たなる地球を創ることを画策している。全身を虎柄のフードですっぽり覆っており、その素顔は誰も知ることはない。 宇宙を漂っていた「恐怖の大王すい星」を地球へと落とすため、怪人21相面たちが特殊なビーム砲を開発し、すい星を誘導しようとしていた。その活動を、度々阻止する一刀両ダンたちの活躍に業を煮やし、彼らを潰すために手下を動員して、なりふりかまわない妨害活動に打って出る。

怪盗21相面 (かいとうにじゅういちそうめん)

世間に名をとどろかす、神出鬼没な大泥棒の中年男性。ノストラダムラーの配下の1人。シルクハットをかぶり、黒いスーツにマントを羽織るという、クラシカルな怪盗然とした格好をしている。定めたターゲットの所有者に署名入りの予告状を必ず出し、予告どおりの時間に工夫を凝らして盗みを遂行する。変装の達人で、たいていの場合は現地で別人に成りすまし、盗みを働く。 いつも一刀両ダンの推理によって盗みの手口を見破られおり、その度に逮捕されている。収監中にコアラやラッコといった希少動物に化けて脱獄を果たし、懲りずにまた盗みを予告する、という一連の行為を繰り返す。

非地 小空 (ひち こくう)

一刀両ダンの親友である小学5年生。丸刈り頭をして食い意地のはった少年。語尾に「~しゃる」を付けるのが特徴。ダンの探偵としての活動に付き添い、助手として活躍している。毎朝父親が作ってくれる弁当を命の次に大事にしているなど、食に対する情熱には並々ならぬものがある。過去に自身にかけられたとある嫌疑を、ダンによって晴らしてもらったことがあるため、彼のことを強く慕っている。

阿傘 栗 (あがさ くり)

一刀両ダンの同級生。おっとりとした可愛らしい女の子。少年探偵として活躍するダンのことを尊敬しており、憎からず想っている。ただし、自身のパンツの色を推理したり、酔っ払って絡んでくるといった、ダンのスケベな面には辟易しており、時に鬼の形相で叱り付けることもあった。

075相面 (おなごそうめん)

ノストラダムラーの配下の1人。女性。何千万個もの極小の電球がついたモニタースーツを巧みにコントロールし、全身を風景に溶け込ませて他人に見えなくしてから、ターゲットの品を盗む、という超人的な技能の持ち主。一刀両ダンにトリックを見破られて捕まったが、その際にダンに惚れ込んで、「ノストラ団」を離れることになった。

緊急 二十四時 (きんきゅう にじゅうよじ)

警視庁の警部を務める男性。刑事暦25年の大ベテランで、自称「有能な刑事」。しかし、毎度毎度怪盗21相面の策略に出し抜かれており、一刀両ダンの活躍で21相面を逮捕したあとも、すぐにだまされてしまい、簡単に脱獄される、という失態を繰り返している。

ミステリアス・ギル (みすてりあすぎる)

「消える怪盗」として名をはせる若き泥棒。容姿端麗なうえ、物腰の柔らかな紳士。七色のバラによる紙吹雪にまかれて登場し、仕事を済ませたあとは風のように消えるなど、その行動はあくまでスタイリッシュ。そのため、女性からは絶大な人気を誇っている。「また女心まで盗んでしまった」が口癖。

怪盗ミイラー (かいとうみいらー)

ノストラダムラーの配下の男性。全身を包帯で巻かれたミイラのような姿をしており、自在に包帯を動かすことができる特殊能力者。盗みを遂行中、ミスをして身動きが取れなくなったところを、一刀両ダンによって命を救われる。

その他キーワード

探偵ななつ道具 (たんていななつどうぐ)

事件解決に必要となるであろう道具を、詰め込んだアタッシュケース。朝方に帽子をかぶると、その日に起こる事件を直感的に予見できる一刀両ダンが、「ななつ道具室」に納められた100万個を越える道具の中から、7個を厳選して入れたもの。ダンが事件に挑む際には、この探偵ななつ道具を必ず現地に持ち込み、数々の難事件を解決するのに役立てていた。 カレンダーやミツバチなど、一見すると、事件の解決には結びつきそうにない道具をそろえているのが特徴。

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