空手戦争

空手戦争

日本の空手界を追放された天才空手家が、世界を旅しながらカンフー、タイ式キック、プロレス、カポエラなど、様々な格闘技の達人と戦う姿を描いた異種格闘漫画。実在の空手家、大山倍達の実体験をもとに構成されたセミドキュメンタリーという体裁。原作:梶原一騎、大山倍達、劇画:守谷哲己。

正式名称
空手戦争
ふりがな
からてせんそう
作画
原作
原作
ジャンル
バトル
 
空手
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概要・あらすじ

空手界の若き天才・大神達矢は、最強を名乗る香港の映画スターに腹を立て、舞台挨拶で彼をKOしてしまう。日本空手協会会長・相馬伴嶽は、大神の永久追放を宣言。日本に居場所がなくなった大神は、新天地を求めて海外へ旅立った。大神は、地上最強を目指して、世界各地の格闘家たちと死闘を繰り広げていく。

登場人物・キャラクター

大神 達矢 (おおかみ たつや)

「くるい狼」の異名を持つ、若き天才空手家。全日本空手選手権に彗星のごとく現れ、天才的な閃きと野獣のような凶暴性で優勝をかっさらった。その実績を看板に極限流をうちたて、道場主となる。空手界で一般的な「寸止め」を行わず、実際に当てる「直接打撃制」を採用したため、ケンカ空手、邪道と評され、空手界で孤立する。 香港の映画スター、ハーバート・ワンへの暴行事件をきっかけに、日本空手協会を永久追放される。新天地を求めて海外へ旅立ち、世界の強豪たちと死闘を繰り広げる。

相馬 伴嶽 (そうま ばんがく)

日本空手協会会長。空手は一切知らない名誉十段。政界の超大物で、空手協会に所属する空手人口200万人を目当てに協会長を務める。

白竜 (はくりゅう)

香港カンフー界の頂点に立つ拳法家。まだ若いが、真っ白な髪をしている。香港のカンフースターをKOした大神を倒し、香港カンフーの汚名をそそごうとする。円の動きや交差法で大神を圧倒する。

セオロ

インドネシアのバリ島に住む、カマキリ拳法の王者。ヤシの実を真っ二つにするカマキリチョップが主武器。カマキリ拳法の奥の手である、二本の蛮刀を使い、大神を苦しめる。

ソドム・ヨントラキット

タイ式キックのライト級チャンピオン。胸に、燃えるトカゲの刺青をしている。日本キック界の王者を1R1分45秒でKOする実力者。大神達也に挑戦され、バンコクのルンピニー・スタジアムで対戦する。

ザ・クレージー・ゼブラ

全身をゼブラ柄のタイツで覆ったアメリカの覆面レスラー。身長2m13cm、体重300kgの怪物。ザ・カラテ・キッドというマスクマンに扮した大神と戦い、圧倒的な体重差で大神を苦しめる。

パオロ・コスタリア

ブラジルのリオ・デ・ジャネイロ市のクラブで足芸を見せている男。ブラジル伝統の格闘技カポエラの達人で、数々の格闘家を蹴り殺してきた実力者。大神の挑戦を受け死闘を繰り広げる。対戦後は、急所をはずした大神と友情を育む。

ホセ・パンチョス

スペイン最強の闘牛士で、殺した牛は400頭にのぼる。闘牛にやられそうになった闘牛士を、大神が救ったことに激怒。神聖なスペイン闘牛を汚したとして、大神を剣で襲う。

アリ・ババ・ジュニア

トルコ相撲の横綱。怪力の持ち主で巨漢。サバ折りが得意技。アメリカのプロレス界を席巻した実在のプロレスラー、アリ・ババの息子。パリで大神達也とデスマッチを行う。

カール・ヘス

奇跡の鉄人の異名を持つ、プロ・カラテ世界チャンピオン。ドイツ人。格闘技オリンピックの決勝戦で、大神達也と戦う。実戦的な空手を使い、パワーで大神に勝る強敵。大神の秘技中の秘技、「虎翔破」を食らい、絶命してしまう。

桜木 洋介 (さくらぎ ようすけ)

ハワイのホノルルで開催された空手道世界選手権大会の決勝戦で大神と戦う。「ミスター・ニッポン」と呼ばれる天才空手家で、人格、マナーともに優れた人物。

桜木 豪介 (さくらぎ ごうすけ)

桜木洋介の弟。兄・洋介とは正反対の荒っぽい我流の空手を使い、その実力は兄をしのぐ。香港の地下クラブで行われるギャンブル空手の王者で、「ミスター闇空手」の異名を持つ。

不破 狂三 (ふわ きょうぞう)

日本空手協会の異端児。弟子の指導よりも自らの肉体を鍛え上げることに専心し、人間凶器と恐れられる。日本空手協会への入会を拒否した流派の師範20人を、駒沢公園に呼び出し、残らずKOした過去を持つ。シリアの道場に派遣されていたが、打倒大神達也のために、呼び戻される。

ジョニー・レッド

マーシャルアーツ全米ライト級チャンピオン。「ノックアウト・アーチスト」の異名を持つ格闘技の天才。女性のような美しい顔と、長い金髪が特徴。大神達也と互角の勝負をする。

アニマル南郷 (あにまるなんごう)

「黄金の巨人」と謳われる、人気・実力ともにNO.1のプロレスラー。プロボクサーとの異種格闘技戦のために、大神達也を訪れてローキックを習う。以来、大神と友情で結ばれるが、とある事件がきっかけで、大神と対戦することになる。

乾 三郎

再建された極限流実戦空手・大神道場の内弟子。入門時の組手で、大神の実力に迫る実戦空手の腕前を見せる。実は日本空手道協会系の道場主の息子。父の命令で大神の道場に潜入するも、大神に心酔し、忠誠を誓う。

その他キーワード

格闘技オリンピック (かくとうぎおりんぴっく)

『空手戦争』に登場する用語。アメリカの屋内球場であるアストロ・ドームを舞台に、大興行師ビッグ・マッコニーが企画した格闘技大会。プロアマ問わず、世界中のあらゆる格闘技の選手を集め、格闘技世界一を決定するのが趣旨。ルールは、素手であればあらゆる攻撃が認められ、KO決着オンリーのデスマッチ形式。

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