アマランスの女王

アマランスの女王

呪いの宝石により力を得たマーラ・グリーンが、その代償となる破滅の寸前で、本来の自分を取り戻す。

正式名称
アマランスの女王
ふりがな
あまらんすのじょおう
作者
ジャンル
ホラー
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概要・あらすじ

アマランスの女王」と呼ばれる呪いの宝石を手に入れた孤児のマーラ・グリーンは、寄宿学校の貧乏学生から、とんとん拍子に出世をして、小国の皇太子に見初められるまでになる。しかしその代償のように放火犯の濡れ衣をかけられ、さらに怪我をして生死の境をさまよう。瀕死のマーラは友人のヘレンに宝石を捨てるように頼み、これにより命と本来の自分を取り戻した。

登場人物・キャラクター

マーラ・グリーン (まーらぐりーん)

エドワード寄宿学校の生徒。両親の死により孤児になり、奨学金を貰う代わりに、学校で女中のように働かされている。「アマランスの女王」と呼ばれる呪いの宝石を拾ったことから、尊大な性格になり、とんとん拍子に出世した。しかし、その代償として放火犯の濡れ衣をかけられ、さらに怪我で生死の境をさまよう。 友人のヘレンに頼んで宝石を捨ててもらい、命と本来の自分を取り戻した。

ヘレン

エドワード寄宿学校の生徒。奨学金を貰い、女中のようにこき使われている。同じ境遇のマーラ・グリーンと仲がいい。しかし、「アマランスの女王」によって尊大な性格になったマーラから距離を置く。生死の境をさまようマーラに頼まれ、宝石を海に流した。

マチルダ

エドワード寄宿学校の生徒。世界的な宝石商を父親に持ち、マーラ・グリーンとヘレンを奴隷のようにこき使う。「アマランスの女王」によって豹変したマーラに戸惑い、怖気づくようになった。

マチルダの父 (まちるだのちち)

姓名不詳。世界的な宝石商。マチルダの父。「アマランスの女王」と、その持ち主の悲惨な来歴を話す。マーラ・グリーンの所持する宝石を「アマランスの女王」と見抜き、手放すように助言した。

フィリップ

ジョーンズ石油の社長の息子。マチルダのフィアンセ。「アマランスの女王」を手に入れたマーラ・グリーンに惹かれるようになる。

ディーン・ミラー (でぃーんみらー)

世界的な事業家。バレンシア地方を世界の大娯楽場にするというマーラ・グリーンの計画に出資して、メルヘンランド建設のスポンサーとなる。

アスコット

メルヘンランドの工事予定地を所持している農園の主。マーラ・グリーンの都合に合わせるように、火事により死亡した。

フランツ

ナザリア国の皇太子。貧乏な国のため大金持ちの女性と結婚すべく、マーラ・グリーンに近づく。しかしマーラが放火の疑いで捕まると、すぐに離れた。

場所

バレンシア市 (ばれんしあし)

エドワード寄宿学校のある市。マーラ・グリーン発案によるメルヘンランドの成功により、娯楽産業の地として発展する。

エドワード寄宿学校 (えどわーどきしゅくがっこう)

バレンシア市にある、女性専門の寄宿学校。奨学金を貰う生徒であるマーラ・グリーンとヘレンをこき使っていた。

メルヘンランド

マーラ・グリーンの発案により、バレンシア市に造られた遊園地。世界中から客が押しかけた。

その他キーワード

アマランスの女王 (あまらんすのじょうおう)

巨大なダイヤモンド。代々の持ち主を栄耀栄華に導き、その代償のように破滅させる。最後の持ち主と共に海中に没したが、マーラ・グリーンが発見。マーラの人生を振り回す。マーラの友人のヘレンにより、海に流された。

シルバーナイト

レディ専用の新車。新聞募集に応じたマーラ・グリーンの案が採用され、シルバーナイトという名前になった。この賞金として十万ドルと世界旅行を手に入れたことが、マーラの出世の足掛かりとなる。

万年筆 (まんねんひつ)

マーラ・グリーンの万年筆。農園買収の話をアスコットとしたときに落とす。火事の後に発見され、マーラのネームが入っていたことから、放火犯の証拠となる。

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