ミスター味っ子II

ミスター味っ子II

『ミスター味っ子』の続編。前作の主人公・味吉陽一の息子・味吉陽太が様々な料理人たちと料理バトルをし、交流を深めることで心身ともに成長していく様を描いた作品。

正式名称
ミスター味っ子II
ふりがな
みすたーあじっこ
作者
ジャンル
料理人
 
料理バトル
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概要・あらすじ

味吉陽太は、父「ミスター味っ子」こと味吉陽一と同じく、素晴らしい料理の腕前と斬新な発想力を持つ少年。その腕を認められた陽太に、全国の有名料理店の子弟ばかりを集め、学校形式で料理を学ぶ未来のエリート料理人養成機関、味皇料理会・少年部への入学案内が届く。しかし、現在の味皇料理会に疑問を感じていた陽一は、陽太の少年部への入学に難色を示す。

しかし、陽太は周囲の人間のアドバイスから、少年部への入学を決める。陽太は少年部で友人たちと切磋琢磨し、料理の腕を磨いていく。そして、味皇料理会・高等部へと進学した陽太は、様々な料理人との料理対決を経て、味皇グランプリへの出場を決意する。

登場人物・キャラクター

味吉 陽太 (あじよし ようた)

味吉陽一の息子。祖母・典子と母・八重が切り盛りする日の出食堂で育つ。性格は明るく行動的で、料理のことになると夢中になり、大人との勝負も厭わない。陽一同様、高い腕前と斬新な発想力を持つ天才料理人で、中学からは味皇料理会・少年部に通い、料理の腕を磨く。目指す料理は「食べる人を喜ばせる料理」。

味吉 陽一 (あじよし よういち)

味吉陽太の父。元祖「ミスター味っ子」として、数々の料理勝負を繰り広げた天才料理人。放浪癖があり、家族や家業を放って何年も世界中を旅していた。日本にいる時は母・法子と嫁・八重が切り盛りする日の出食堂の手伝いをしている。性格は明るく、どこか達観しているようなところがある。

下仲 アンヌ (しもなか あんぬ)

味皇料理会ヨーロッパ統括部長・下仲基之の娘。味吉陽太と料理勝負をするためにフランスから日本へやってきた。ひとつのことに夢中になるとほかのことが全く目に入らず、自身の工夫で店を吹き飛ばしたり怪我人を出したりしているため、恐怖のアンヌと呼ばれることも。性格は強気ながらカラッと明るく、素直な一面も見せる。 第50回味皇グランプリでは陽太のパートナーを務める。

村田 源三 (むらた げんぞう)

味皇料理会で味皇室々長を務める初老の男性。味皇料理会・高等部の校長も兼任する。前味皇・村田源二郎の弟。兄・源二郎が倒れたのち、葛葉保名を新味皇にすえ、味皇料理会の実権を握っている。ささいなミスさえ許さず、主任レベルの人間でも味皇料理会を追放する冷酷な男。

村田 源二郎 (むらた げんじろう)

味皇料理会の味皇として君臨した男性。髭を蓄えた老人だが、がっしりとした体をしており、年齢を感じさせない覇気がある。味吉陽一との味比べの最中、心臓発作に襲われ倒れたのち養生していたが、症状が悪化。以降、完全に人前から姿を消していたため、死亡したと思われていた。自ら動けず、何も感じることも話すこともできない状態となっているが、美味な料理を口にした時にのみ自ら食事をとるなど、反応を見せる。

葛葉 保名 (くずは やすな)

村田源二郎の後を継ぎ、味皇となった青年。素材の魔術師と呼ばれる料理人・中江兵太と料理勝負し、コンビニで調達できる材料だけで作った湯豆腐で勝利できるほどの腕前を持つ天才料理人。相手を観察するだけで、食べたい料理や好みがわかるという能力を持つ。味皇料理会の頂点に君臨しているが、料理会の活動や料理には興味がなく、日中から酒を飲んでいることもある。

磯島 慶人 (いそじま けいと)

味皇料理会イタリア料理部主任を務める男性。長髪で鋭い目つきをしている。味吉陽一との料理勝負を経て味吉陽太と知り合い、悩んだ陽太にアドバイスを与えるなど良き理解者となっている。料理の才能は確かだが、料理以外のことにあまり興味がなく、日常では思い込みが激しく行動が大胆なため、エキセントリックさが目立つ。

柿本 龍樹 (かきもと たつき)

味吉陽太の味皇料理会・少年部でのクラスメイト。飄々とした性格で、常にマイペースな少年。空気を読まずに発言するため、クラスメイトからは疎まれることもあるが、料理の腕は高い。10歳の時に交通事故で両親を亡くしており、現在は味皇料理会・少年部の講師である水谷幸喜の養子となっている。

音羽 松也 (おとわ まつや)

味皇料理会・高等部に所属する少年。高等部の生徒が経営する料理店が立ち並ぶ「ガレリア」で売り上げ第4位を誇る「Mのレストラン」の店主兼料理人。ヘビメタを大音量で流しながら下ごしらえをするなど、一風変わった個性の持ち主で、どこか飄々としたところがある。美味い料理を作るためには手段を選ばず、採算も度外視することがあるほど。 料理に対する矜持は高く、意に沿わないことであれば味皇室々長である村田源三の言葉にも従わないほど。

シオン・ハルス (しおんはるす)

味吉陽一が世界を放浪していた時に出会った少年。国内の混乱のため、母とはぐれてしまい路上生活をしている。同じく路上生活をしている仲間のために料理をつくっていたところ、そこに居合わせた陽一と知り合い、才能を認められる。後に成長して陽一とともにアメリカへ渡るなど、行動を共にすることも。性格は明るく、素直だが、生きるためには大人との口論も辞さない強さも持つ。

アラン・ブラウン (あらんぶらうん)

味吉陽一が世界を放浪していたさい、アメリカの農場で知り合った少年。料理のセンスが高く、陽一を唸らせるほどの腕前を持つ。都会へ出て料理を学びたいと考えているが、農場の後を継いで欲しいと考えている父親に反対されている。

坂元 有里 (さかもと ゆり)

野村翔一が経営するレストランのチェーン店・スワローズにネギを卸している農家の娘。野村翔一とともにやってきた味吉陽太と知り合う。一見おとなしそうに見えるが、芯はしっかりしている。両親・祖父母ともに苦心して野菜を作っているのに、その価格が低く抑えられていることから収入が増えず、大学進学をあきらめることになってしまうことに理不尽を感じている。 陽太のとった行動に力づけられ、陽太に恋愛感情を持つようになる。

野村 翔一 (のむら しょういち)

レストランのチェーン店・スワローズの親会社であるスワングループの会長を務める男性。飲食業に対して真摯であり、客を第一に考え、高品質な食事を低価格で提供したいと考えている。気さくで明るい性格のうえ現場主義で真面目なため社員やアルバイトからも人気が高く、カリスマ的な存在となっている一方、価格を抑えるため仕入れ先に無理をさせてしまうなどの問題も抱えている。 過去、味皇料理会から派遣された料理人に迷惑をかけられたことがあり、味皇料理会に関係するものは一切レストランに入れないことにしている。アルバイトとしてスワローズで働こうとしていた味吉陽太と知り合い、陽太を気に入ったため、しばらく付き人のようなことをさせる。

堺 一馬 (さかい かずま)

かつて味吉陽一の最大のライバルと言われた男性。つり目で八重歯があり、関西弁で喋る。独身。現在は料理人時代に支援を受けていた永田建設の社長代理となっており、料理人とは違うアプローチで料理と向き合っているが、料理の腕は衰えていない。陽一とは現在も付き合いが続いている。また、味吉陽太にアドバイスをすることもあるなど、二代に渡って交流がある。

味将軍 (あじしょうぐん)

長髪で髭を蓄えた目つきの鋭い壮年の男性。過去、味皇料理会と戦った味将軍グループのトップを務めていたが、現在はグループは壊滅状態となっている。下仲基之の勧めで、山奥でまたぎのような自給自足の生活をしていたところ、料理のヒントを求め下仲アンヌに連れてこられた味吉陽太と出会う。求道精神にあふれており、厳しく料理の腕を研鑽している。

集団・組織

味皇料理会 (あじおうりょうりかい)

料理人が腕を磨き、創意工夫をすることを目的として作られた組織。頂点を味皇とし、料理界の権威として君臨している。味皇グランプリという料理で対戦し優勝を決める大会を行ったり、味皇料理会・少年部という若い料理人の教育機関を設けるなど、後進の育成にも力を入れている。また、料理会が認めた店や料理には、そのグレードにあわせ星で等級を与える制度もある。 現在の味皇は葛葉保名。

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