超少女明日香

超少女明日香

主人公の砂姫明日香は大自然の力を使う、一種の超能力者。故郷を滅ぼした相手への復讐を胸に、明日香は田添一家に家政婦としてやってきた。だが、村を滅ぼした真犯人は芙蓉夫人だと判明。明日香は、さらに大自然を破壊しようとする芙蓉夫人の陰謀をうち砕くために超能力を発揮する。シリーズの第一作目。

正式名称
超少女明日香
ふりがな
ちょうしょうじょあすか
作者
ジャンル
アクション
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概要・あらすじ

愛する故郷を田添建設に滅ぼされた砂姫明日香は、復讐のために田添家に入り込む。そこで起きた、芙蓉夫人による田添家の娘悦子誘拐事件の解決のために明日香は超能力を発揮、それを長男の一也が目撃した。これをきっかけに一也と心を通わせる。さらに、村を滅ぼしたのは田添建設の評判を落とす目的で、芙蓉夫人が仕組んだ陰謀だと判明。

明日香は、芙蓉夫人への復讐を開始する。だが一也は明日香がその手を汚すことを望まなかった。明日香と一也の恋愛関係を描きながら、大自然を汚す人間たちとの明日香の戦いを描くシリーズの第1作。

登場人物・キャラクター

砂姫 明日香 (さき あすか)

いつもはちんちくりんでさえない。家政婦のときには和服で、登校時にはセーラー服。そのほかに私服はない模様。家事が得意で秒単位で仕事を片づける。ゴキブリが大の苦手。大自然の力を借りて、テレパシーや念動力、分身などの超能力を使う。超能力を発揮するときとヌードになったときは、髪で隠れていた目が現れて美人になり、身長も伸びてスタイルもよくなる。 故郷の村の井戸に毒を投げ込み、堰を切って村を水底に沈めた田添建設への復讐に燃えていたが、それらは芙蓉夫人の陰謀だと判明。芙蓉夫人を狙うことになる。シリーズごとに一度あるヌードシーンには、そのコマに和田慎二自身が「お約束」と書き込んでいる。

ミック

砂姫明日香の愛猫。普段は目が隠れた普通の白猫で、一日中昼寝をしている。変身して目が開くと超能力を使うことができる。拳銃の弾丸を口で受けとめることも可能。

田添 一也 (たぞえかずや)

田添社長の長男で高校3年生。仕事優先の父を信頼できずにいたが、妹の誘拐事件で父が会社よりも家族を優先していることを知って見直す。砂姫明日香のことも当初は信用していなかったが、その超能力を目撃。それを機に明日香の過去を知る。さらに、共通の敵でもある芙蓉夫人と戦う中で、明日香と親密になっていく。 気持ちを確かめあってはいないが、事実上、相思相愛の関係。

田添 悦子 (たぞえ えつこ)

田添一也の妹で、高校1年生。砂姫明日香よりも年下だが、彼女よりも背が高い。明日香の家政婦としての炊事、洗濯、料理、母の看病などの仕事ぶりが、早く的確で不平不満も言わないと評価して、その実力に納得。明日香を有能な家政婦として受け入れる。芙蓉夫人に誘拐されて明日香に救出されたが、超能力を隠すためもあって一也が救出したことになっている。

田添 正彦 (たぞえ まさひこ)

田添一也の弟で、小学3年生。砂姫明日香に対してトカゲや蛇、虫などのゲテモノを投げつける家政婦いびりをする。シャワーシーンを覗いて、美人状態の明日香を見てから、明日香の味方になる。

田添社長 (たぞえしゃちょう)

田添一也の父で、田添建設の社長。仕事一辺倒で家庭にはあまり興味がないように見える。だが、家族に対してへの愛情表現が下手なだけで、家族への愛情は強い。

芙蓉夫人 (ふようふじん)

芙蓉産業の社長。建設業への進出の足掛かりとして田添建設の名前で砂神村をダムの底に沈めた。4人のブレーン四重奏の頭脳を武器に、財界のトップを狙っている。

八雲 (やくも)

田添社長の秘書で、芙蓉夫人のスパイ。悦子誘拐を実行したり、砂姫明日香に銃を向けたりと、汚れ仕事も担当する。

耳八幡 (みみはちまん)

芙蓉夫人のブレーン四重奏のひとり。芙蓉産業の配下にならない建設会社を爆破する「いさり火作戦」の発案者。プライドが高いところを砂姫明日香に刺激され、参謀からの脱却を図って芙蓉夫人への反逆を計画した。それが発覚して芙蓉夫人の手で銃殺される。

本郷 猛 (ほんごう たけし)

芙蓉夫人のブレーン四重奏のひとり。メンクイで恋愛小説が大好きなロマンチスト。砂姫明日香のワナにはまって、イブと恋に落ちる。「いさり火作戦」のスキを突いて、イブと駆け落ちを果たす。名前は『仮面ライダー』の主人公から採られた。

森 ユキ (もり ゆき)

芙蓉夫人のブレーン四重奏のひとり。外見にコンプレックスがあり、度の入っていないメガネをかけている。砂姫明日香の手で美女に仕立て上げられたことにより、エースと恋に落ちる。「いさり火作戦」のスキを突いて、エースと駆け落ちを果たす。名前は『宇宙戦艦ヤマト』のヒロインから採られた。

コロンボ

芙蓉夫人のブレーン四重奏のひとり。くたびれたコートに銜えタバコがトレードマーク。四重奏を芸術家になぞらえるのは、この男のセンスによる。耳八幡の粛清、エースとイブの出奔で独りになると「独奏」は苦手として、芙蓉夫人の元から離れようとした。それが芙蓉夫人の不興を買って銃殺される。 モデルは『刑事コロンボ』の主人公。

ウォーカー姉弟

芙蓉夫人が「いさり火作戦」の実行のために、ニューヨークから呼び寄せた超能力者の姉弟。姉がトマシーナ・レッド・ウォーカー、弟がトーマス・ブラック・ウォーカー。2㎞以内の瞬間移動と1トンまでの念動力を使い、姉弟間はテレパシーで会話できる。モチーフはウイスキーのジョニー・ウォーカーの赤と黒。

場所

砂神村

『超少女明日香』に登場する地名。砂姫明日香たち砂姫一族がひっそりと暮らしていた、飛騨山中の村。芙蓉夫人の田添建設の評判を落とす計略のため、発電不能のダムが計画され、反対していた砂姫一族は毒を盛られ、そのまま村ごと沈められてしまった。

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