ニッポン昔話

ニッポン昔話

誰もが知る日本のおとぎ話を、花輪和一独特の解釈で描いた連作。

正式名称
ニッポン昔話
ふりがな
にっぽんむかしばなし
作者
ジャンル
神話・伝承
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概要・あらすじ

おなじみの日本のおとぎ話を、花輪和一独特の解釈でアレンジした連作。単行本によって収録作品が異なるが、「ねずみ浄土」「舌切り雀」「浦島太郎」「一寸法師」「かぐや姫」「瓜子姫」「鶴の恩返し」「カチカチ山」「花咲か爺」「桃太郎」「コブとり爺」「猿蟹合戦」の12作品がある。また、関連する短編として「ニッポン未来話」「ニッポン現代話 おばあさん子」「ニッポン現代話 夢のつちのこ」もある。

登場人物・キャラクター

木こりの家の少女 (きこりのいえのしょうじょ)

木こりのおじいさんと2人暮らしの少女。おにぎりを木の根元の穴に落とし、大きなネズミの巣を発見。そこで出会ったネズミの母子に、名主様の家に災厄が訪れるという話を聞く。

くるみ

いじわるな親戚の婆さんに預けられている少女。一日中こき使われている。婆さんが舌を切った雀を、隣の爺さんが助けたことから、一緒に雀のお宿に招かれる。

牛を飼う少女 (うしをかうしょうじょ)

貧乏な家に暮らす、働き者の少女。子牛のクロを可愛がる。クロが成長して荷物を運べたら売らずに済むため、クロが大人だったらと嘆く。ある日、通りがかりに腹を減らした老人・浦島太郎にオニギリをあげる。

下働きの少女 (したばたらきのしょうじょ)

貴族の家で働く下女。捨て子で、両親のことを全く知らない。ある日、買い物に出かけたときに、茶碗に乗って川を下る一寸ほどの奇妙な人型の生物を見つける。

比丘尼を目指す少女 (びくにをめざすしょうじょ)

尼僧のもとで働く少女。橋の下に捨てられていたのを尼僧に拾われて育てられる。瓜から生まれたという瓜子姫と友達。ある日瓜子姫の家で、天邪鬼を見てしまい、瓜子姫に不信感を抱く。

おじいさんと暮らす少女 (おじいさんとくらすしょうじょ)

おじいさんと暮らす少女。おじいさんに命を救われた鶴が、おつるという名の人間の姿を借りて、恩返しをしていることを知っている。おじいさんが、おつるが織る布の注文を、次々と受けてくるため、おつるの体を心配する。

カニ好きの少女 (かにずきのしょうじょ)

川辺に住む少女。沢に住み着いたカニが、一生懸命、柿の木の根に水をやる姿を見て感心する。やがて猿に殺されてしまったカニを見て怒り、仲間のカニたちが、猿に復讐する様子を見守る。

いじわるな婆さん (いじわるなばあさん)

残忍で強欲な老婆。親類の娘・くるみを一日中こき使う。雀のフンなどで迷惑しているために雀を嫌い、ついには雀を捕まえて、その舌を切ってしまう。

おつる

鶴の化身。おじいさんに命を救われたため、恩返しに布を織りにやってきた。強欲なおじいさんのために、無理をして布を織る。また、人間に尽くせば、人間の男と夫婦になれると信じている。

巫女 (みこ)

霊力を持った巫女。麓の村の婆さんを殺したという狸を殺すために、神の使者である眷属うさぎを操る。

古狸 (ふるだぬき)

『ニッポン昔話』「カチカチ山」に登場する狸。ある麓の村でおじいさんに捕まるが、縄を解き留守番をしていたおばあさんを婆汁にして食ったという。巫女が放つ眷属のうさぎに背中を焼かれる。

花咲かじいさん (はなさかじいさん)

強欲で不義理な老人。枯れ木に花を咲かせる不思議な灰を売って儲ける。沼に住む宇宙人のような生物をかまどに入れ、その汗を染み込ませて、不思議な灰を作る。

桑吉 (くわきち)

左頬に大きなコブをぶらさげたおじいさん。孫娘と2人で畑仕事をして暮らしている。松八とは幼なじみ。小さいころ、松八と2人でキノコを食べていたら、目もくらむような光に気絶し、気が付くとほっぺたにできものができていたという。

松八 (まつはち)

右頬に大きなコブをぶらさげたおじいさん。桑吉の幼なじみ。小さいころ、炭焼き小屋で光に包まれ、気がついたらほっぺたにできものができていたという。

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