ガブリン

ガブリン

人間と化け猫のハーフである少女ガブリンを中心とした騒動を描くコメディ。「コミックボンボン」2006年6月号から2007年8月号にかけて連載された。小林まことが「mimi」で連載した同名の作品『ガブリン』とは別作品。

正式名称
ガブリン
ふりがな
がぶりん
作者
ジャンル
お化け・妖怪
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概要・あらすじ

ごく普通のサラリーマンである月夜野研太郎は、偶然パンツを見てしまったことから、こまと交際を始める。2人はめでたく結婚するが、こまは280年も生きながらえている化け猫だった。2人の間に生まれた女の子ガブリンは、人間と化け猫のハーフ。元気な少女へと育ったガブリンは、生まれ持った不思議な能力でさまざまな事件を巻き起こしていく。

登場人物・キャラクター

ガブリン

人間と化け猫のハーフの少女。父親は人間の月夜野研太郎、母親は化け猫のこま。大きな目とピンク色のロングヘアーが特徴で、頭の上にあるネコミミを隠して人間のふりをしている。生まれてすぐ父親の指にガブリンと噛みついたので、「ガブリン」と名付けられた。赤子の頃から、触れずに物を動かしたり、病気の人間を若返らせたりといった不思議な能力を持っている。 語尾に「ニャ」と付けて話すほか、猫のようなしぐさをする活発な女の子。

こま

ガブリンの母親。江戸時代から280年に渡って生きながらえている化け猫。もともとは普通のメス猫だったが、享保14年、飼い主である龍造寺又八郎が九州佐賀37万石のお殿様である鍋島誠上に切り殺され、又八郎の母親である菊が、こまに化け猫になって仇を討つよう命じて自害した。それを受けて化け猫となるが、直後に落ちたカミナリにびっくりしたことで自分がなぜ化け猫になったのかを忘れてしまい、それ以来人間に化けて今日まで普通に暮らしてきた。 パンツを見られたことがきっかけで月夜野研太郎と知り合い、のちに結婚して、ガブリンを生む。髪はオレンジのショートカットで、とてもグラマー。瞳が大きく、猫のように自由奔放な女性。相手に自分と同じポーズをとらせる不思議な能力を持つ。

月夜野 研太郎 (つきよの けんたろう)

ガブリンの父親。人間の男性で、普通のサラリーマン。たまたまスカートが脱げてしまったこまのパンツを見たことがきっかけでこまと交際を始め、のちに結婚する。プロポーズの際にこまから化け猫であることを打ち明けられるが信じず、結婚式の時にそれが本当であったことに気づく。自由奔放なこまとガブリンに手を焼きながらも、幸せに暮らす。

秀三郎 (ひでさぶろう)

月夜野研太郎の祖父で、ガブリンの曽祖父。若い頃は材木問屋の親分をやっていた侠客で、全身に入れ墨を入れている。静香という名の妻がいたが、すでに他界している。89歳という高齢で、ガブリンと一緒に風呂に入った後に倒れ、もって3日と診断される。しかし、死んでほしくないと願ったガブリンの不思議な力で元気になり、若返りすぎて10歳の少年の姿になってしまう。

耳無しマーカス ホーイチ (みみなしまーかすほーいち)

琵琶を演奏する妖怪。もともとは人間の男性だったが、あまりにも天才的に琵琶の演奏が上手かったため、お化けにとり憑かれてしまった。ソフト帽をかぶり、ベストにヘッドフォンというミュージシャンのような恰好をしている。琵琶だけでなくベースも演奏する、ノリのいいファンキーな人物。デービル妖育学校の音楽教師でもある。

江九素 寿司人 (えくそ すしと)

人間の男性で、霊媒師。ソフト帽にコート姿で、眼鏡をかけた、やせぎすで陰気な雰囲気の人物。お化けを祓うよう依頼されて月夜野家を訪ねるが、ビールを飲まないと震えが止まらないアル中体質。

ニャローラ

月夜野研太郎が購入した自家用車。トニョタのニャローラ。運転初日に道路に飛び出して来た猫を轢いてしまい、その猫が化けて車と一体化している。研太郎が「ニャローラさん。君は世界一カッコいい車だ!!」と土下座してご機嫌をとらないとエンジンがかからないやっかいな車。

舞流主デービス (まいるすでーびす)

ガブリンが通うことになったデービル妖育学校の校長。広いオデコとサングラスが特徴で、左手がラッパになっている妖怪。酒とジャズを愛するお化けで、人間が嫌い。人の話を聞きながら、スケッチブックにオッパイやパンティの絵を描く変なクセを持つ。実在の人物であるマイルス・デイビスがモデルと思われる。

ゴーゴン

蛇の髪の毛を持つ妖怪の女性。舞流主デービスの妻と思われる。普通の人間がゴーゴンの目を見ると、石になってしまう。自分の髪の毛である蛇にしょっちゅう噛みつかれているおっちょこちょいなところがある。

塩沢 花雪 (しおざわ はなゆき)

人間と雪女のハーフの女の子。ガブリンと同時期にデービル妖育学校に入学した。極端な引っ込み思案で、あまりしゃべらず、右手のジェスチャーで意思表示をする。雪女のため暑いのが苦手。そのことから寒がりなガブリンと大喧嘩に発展する。雪女である母親は失踪中。

ヘンナーマン

ガブリンが入学したデービル妖育学校のクラス担任。6年前にタイーク系第3惑星のヘンナー星から、正義のために地球にやって来たという宇宙人。パンティを顔面にかぶったような顔をしている。地球にやって来たが仕事が見つからずに困っていたところを舞流主デービスに拾われ、教師となった。

マーメ

ガブリンのクラスメイトで、人魚姫のお化け。顔が魚で体が人間の、少し太った女の子。父親は茨城沖の人魚界の王様だったが、カツオ漁船の網に捕まってしまい、それ以来マーメも陸で暮らしている。語尾に「~っぺ」と付けて話す。魚が好きなガブリンに食べられそうになる。

ぽん

デービル妖育学校の警備員で、のっぺらぼうの男性。ガブリンからは「警備のぽんさん」と呼ばれている。ガードマンの制服を着て、学校の門に立っている。顔がないと不便だと、ガブリンにマジックで顔を描かれてしまう。

携帯ケー太 (けいたいけーた)

ガブリンのクラスメイトでガラケーの姿をしたお化けの男の子。人の心の中と通信する能力を持っており、人の気持ちを画像として映し出すことができる。

ハナ、ウタ、トシ

デービル妖育学校に通う、ろくろ首の三姉妹。三つ子と思われる。見た目はオカッパ頭の普通の女の子だが、首を自由自在に伸ばせる。

フニャキュラ

ガブリンのクラスメイトで吸血鬼の男の子。吸血鬼ドラキュラの親戚であるロラキュラの息子。ガブリンに好意を持っている様子。お化けの血を吸うと、アレルギーでジンマシンが出てしまう。

ピョン

ガブリンのクラスメイトで化けガエルの男の子。虫が好物。父親はマジシャンのケロさんとして、テレビに出るほどの人気の手品師。

若松教授 (わかまつきょうじゅ)

政府の極秘研究に携わる人間の中年男性。生物学者。メガネをかけ、唇が厚く、小太り体型。妖怪探知機でお化けを探知し、ガブリンの姿を写真に収める。総理大臣の鍋島誠太郎が発足させた妖怪絶滅委員会の一員に抜擢される。

鍋島 誠太郎 (なべしま せいたろう)

内閣総理大臣を務める人間の男性。禿げ頭でやる気のない中年男性で、支持率も0.2%と低い。「オレより優れた奴は許さない」がポリシー。お化けの存在を知り、妖怪絶滅委員会を発足させる。

猫山 栄三郎 (ねこやま えいざぶろう)

人間の刑事で、若い男性。手配中の下着泥棒を追跡中に階段から転げ落ち、死ぬところだったが、ガブリンの能力に助けられて生き返る。総理大臣の鍋島誠太郎が発足させた妖怪絶滅委員会の一員に抜擢される。

山良教授 (やまらきょうじゅ)

妖怪探知機を発明した教授で、人間の男性。丸眼鏡をかけ、髪はボサボサ、大きく空けられた歯はボロボロで、「山良らろ~~~」としゃべる危ない人物。総理大臣の鍋島誠太郎が発足させた妖怪絶滅委員会の一員に抜擢される。

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