ギリギリ遮る片桐さん

ギリギリ遮る片桐さん

巨乳好きの男子高校生、岡田と、巨乳をチラ見する彼の視線を遮り、がっかりさせることで快感を得る女子高校生の片桐の決死の攻防を描く、ハイテンションコメディ。「ドラドラしゃーぷ#」で2019年4月から配信の作品。

正式名称
ギリギリ遮る片桐さん
ふりがな
ぎりぎりさえぎるかたぎりさん
作者
ジャンル
下ネタ
 
学園
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あらすじ

第1巻

この世で一番の巨乳好きを自認する男子高校生の岡田は、クラスメイトの大木の大きな胸をチラ見することを何よりの楽しみとしていた。クラスのカースト下位に位置する自分のことを気にする女子などいないと考えていた岡田は、いつまでも巨乳のチラ見を楽しめると思っていたが、ある日、自分の視界の先に一人の女子の後ろ姿があることに気づく。その女子、片桐は、岡田の不埒な視線に気づいており、大木の前に巧みに位置取ることで、岡田のチラ見を阻止していたのである。岡田の残念そうな顔を見ることで性的な興奮を覚える片桐は、自分はその視線に気づいているのだと岡田を挑発するため、振り返って彼に目をやりながらニヤリと笑う。そして片桐は、岡田がさらに動揺する姿を見て快感に打ち震えるのだった。(第1話。ほか、15エピソード収録)

第2巻

ある休日、岡田は町でたまたま大木の姿を見かける。だが時を同じくして、自宅のソファーでゴロゴロしていた片桐は、何かを感じ取っていきなり立ち上がり、妹のこむぎの制止も聞かずに家の外へと飛び出す。そして片桐は、四豊(よんとよ)高等学校随一の脚力を誇るこむぎも追いつけないほどのスピードで、何かに導かれるように走り続ける。一方その頃、岡田は休日で片桐がいないことに感謝しながら、鼻の下を伸ばし満を持して大木の胸に目を向けようとしていた。だが次の瞬間、彼の視界の先には、いつものように片桐が立ちはだかる。(第20話。ほか、12エピソード収録)

登場人物・キャラクター

片桐 (かたぎり)

四豊(よんとよ)高等学校に通う女子。岡田や大木のクラスメイト。白髪のショートヘアだが、前髪を長く伸ばし右目を完全に隠している。巨乳好きの岡田が、何かにつけて遠くから大木の大きな胸をチラ見していることに気づいており、視線を遮るためにいつも彼と大木のあいだに割り込んでいる。もともとは不埒な視線から大木を守るための行動だったが、視線を遮られた岡田のがっかりした様子を見ることで性的な快感を得ており、今ではその目的は完全に自分自身のためになっている。自分以外のものが視線を遮った場合は、岡田のがっかりした顔を見ても何も感じないため、あくまで自分が岡田の視線を遮ることにこだわっている。ちなみに片桐自身は胸が小さいため、そちらに関しては岡田の眼中にないが、お尻は岡田のお眼鏡にかなっており、アクシデントによりパンツを見られてしまうことも多い。なお大木とは、あくまで岡田の視線を遮ることを目的に親しくしているだけで、特にこれと言って友情を感じているわけではなく、実は共通の話題などもあまりない。

岡田 (おかだ)

四豊(よんとよ)高等学校に通う男子。片桐や大木のクラスメイト。黒髪ショートヘアの凡庸な少年で、クラスのカーストも最底辺よりは多少上というレベル。そのため、自分の存在を気にしている女子などいないと高をくくり、大木の大きな胸をチラ見しては、自分の巨乳好きという性癖を満たしていた。だがある日、それを察知した片桐に視線を遮られるようになり、それからは巨乳のチラ見を巡って、片桐と決死の攻防を繰り広げるようになる。ちなみに、片桐は胸が小さいためそちらにはいっさい興味はないものの、彼女のお尻については認めており、大木の胸は見れないながらも、視線を遮った片桐のお尻でそれなりの満足感を得る場合もある。なお、「乳ラル」(巨乳を見るためのマナー、モラル)には厳しく、大木の巨乳を盗撮しているクラスメイトに対しては怒りをあらわにし、岡田自身が彼らの視線を遮ることも厭わない。ただし相手が怖いため特に糾弾したりはせず、その手段はただ単に前に立ちふさがるだけである。

大木 (おおき)

四豊(よんとよ)高等学校に通う女子。片桐や岡田のクラスメイト。茶髪をボブヘアにした、おっとりした顔立ちの少女。非常に胸が大きいため、巨乳好きな岡田によく胸をチラ見されているが、大木本人は特に気にしていない。また少々天然で、水泳の授業のあとに、ブラジャーをつけ忘れていることもある。一方で、岡田の視線を遮って快感を得ている片桐に対し、何食わぬ顔で気持ちよかったか尋ねて、彼女の本質に気づいている様子を垣間見せるなど、底知れないところもあり、実際は天然を装っているだけで、自分の言動により周囲を振り回すことを楽しんでいる節すらある。実は穏やかな笑みの下に、ヤンキーの三橋スミレすらも心底怯えさせるほどの迫力を秘め、やらなければやられると決死の覚悟で攻撃を仕掛けた三橋を、利き手ではない右手一本で退けるなど、戦闘力においても計り知れない実力を持つ。なお、中学時代は陸上部で、片桐の妹、こむぎとは当時から面識があったが、高校進学後は「余生を楽しむ」と語り、陸上をやめてしまった。

こむぎ

四豊(よんとよ)高等学校に通う女子。片桐の妹。学校では陸上部に所属しており、部内でもダントツの実力を持つ。色黒の肌で、黒髪のショートへアの前髪を長く伸ばし左目を完全に隠している。雰囲気が姉の片桐に非常によく似ており、岡田には「片桐亜種」と呼ばれている。ある日から、家でぼーっとしていたり、何かを考えては顔を赤らめるようになった片桐のことを不審に思うようになり、独自に調査を開始。その結果、片桐が大木と話している時に限っておかしな様子を見せていることに気づき、片桐が大木に思いを寄せていると誤解して、二人の仲を応援するようになる。その後も片桐が三橋スミレに慕われる様子を見て楽しんだりと、百合好きなところがある。

三橋 スミレ (みつはし すみれ)

片桐や岡田の通う四豊(よんとよ)高等学校に転校してきた女子。金髪ロングヘアで目つきが悪く、棒付きのキャンディーをいつも口にくわえている。大木に匹敵する巨乳の持ち主。短気でケンカが非常に強く、前の学校では番を張っていた。「土器川の戦い」で140人を屠(ほふ)った実績を持ち、誰もが道を空けたほどのヤンキーだった。転校早々岡田に胸を凝視され、ガンを飛ばされていると勘違いしてそのたびに張り倒していたが、ある時、毎度のごとく岡田に殴りかかろうとしたところ、片桐にパンチを片手で止められ、暴力で人を従わせるなんて美しくないと諭される。これを機に片桐に心酔し、彼女に思いを寄せるようになる。ちなみに、岡田が自分の胸に向ける不埒な視線については誤解したままで、殴っても殴っても自分にガンを飛ばしてくると、その根性を認めている。のちに大木の秘めた迫力に触れ、恐怖心を抱きながら戦いを挑むも、まるで勝負にならずに完敗。その際、大木に同じジャンルの人間は二人もいらないと告げられ、以降は胸にさらしをきつく巻いて、三橋スミレ自身の巨乳を隠すようになる。

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