グランジェリー

グランジェリー

下着をこよなく愛する女子高校生の島崎結衣が、正義の戦士「ランジェル」の一員となり、世に災いをもたらす集団「ネイキッド」との熾烈な争いを繰り広げるヒロインアクション。戦いの際には美少女の下着や肌があらわになるなど、お色気シーンが多分に盛り込まれている。「ヤングエース」2018年10月号から2020年7月号にかけて掲載された作品。

正式名称
グランジェリー
ふりがな
ぐらんじぇりー
原作者
鰤/牙
漫画
ジャンル
アクション
 
異能力・超能力
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

結衣の覚醒

下着をこよなく愛する女子高校生の島崎結衣は、周囲に下着のうんちくを語って迷惑がられながらも、楽しい学生生活を送っていた。そんなある日、結衣の目の前に、たびたびストライプ柄のパンツが現れるようになる。下着を愛する結衣だったが、ストライプ柄のパンツをはいたときにだけ不運に見舞われることから、彼女のトラウマになっていた。結衣が行く先々に現れるストライプ柄のパンツから逃げながら生活を送っていると、親友の遠藤椿が正体不明の魔物に襲われている場面に遭遇する。今すぐ目の前にあるストライプ柄のパンツをはくようにと、何者かの声が聞こえてきた結衣は、その声に従って正義の戦士「ランジェル」の「ブレイブストライプ」として覚醒。そして魔物の正体が、世に災いをもたらす集団「ネイキッド」であることを知る。

くららと麗華との出会い

島崎結衣は、正義の戦士「ランジェル」の「ブレイブストライプ」として覚醒したものの、自らの能力をどう使っていいのかわからずにいた。そんな中、結衣と遠藤椿は再び世に災いをもたらす集団「ネイキッド」に襲われ、まだランジェルとして未熟な結衣はすぐにピンチに陥ってしまう。すると先輩の帯潟くららが駆けつけてきて、くららはグランジェリーを身につけて「ガーターガーディアン」に変身し、圧倒的な能力を発揮して結衣を救う。そんな中、結衣は下校途中で「ネイキッド」が暴れている場面に遭遇し、戦いの最中に傷を負ってしまう。その際に保護してくれた同級生の盛杉麗華も、実は「ランジェル」の「パッドプラウド」として覚醒していたが、麗華は変身することを躊躇しており、結衣に自らが「ランジェル」であることを打ち明けられないでいた。

新たな出会いと椿の闇堕ち

島崎結衣帯潟くらら盛杉麗華は、世に災いをもたらす集団「ネイキッド」との戦いを通して絆を深めていく。そんな中、結衣と麗華が新たに正義の戦士「ランジェル」として覚醒したと知った前原リオは、新人の力量を測るためにコンタクトを取る。リオと共にやって来たサラ・瑞月・シャルパンティエの前で、リオと結衣は戦うことになる。そして、結衣は圧倒的な格闘センスを持つリオに惨敗してしまう。しかし、不意打ちで現れた「ネイキッド」からリオを助けたことで、結衣はリオと和解し、サラとも親しくなる。結衣は新たな仲間を得て、打倒「ネイキッド」に燃えていたが、その姿を見た親友の遠藤椿は寂しさを覚えていた。親友の結衣が別の仲間を見つけ、さらに家庭にも居場所のない椿の心の闇は深くなっていき、に目をつけられてしまう。そして椿は、自らの原罪がコントロール不能となり、「ネイキッド」の一員として覚醒し、結衣たちに襲い掛かる。

聖ランジェリック教団との戦い

遠藤椿は正気を取り戻し、島崎結衣たちにも平和な日常が訪れる。そんな中、結衣たちはによって洗脳されている川澄眞白の存在を知る。洗脳される前の眞白は帯潟くららと共に、対ネイキッド軍事機関「聖ランジェリック教団」に所属しており、世界平和のために戦っていた。それにもかかわらず、「聖ランジェリック教団」のトップであるアルマ=D=テルマは、眞白の洗脳が解けなければ殺害しても仕方がないとして、部下たちに眞白の身柄を確保するように命令を出す。一方、前原リオの仲間は街で偶然眞白を見つけ、リオが捜していたことを思い出し、丁重に保護していた。それを知ったアルマの忠実な部下である瓜畑みなみたちは、眞白の引き渡しを拒否したリオの仲間に暴力を振るい、眞白を氷づけにして連れ去ろうとする。あまりにも強引な手段を取る「聖ランジェリック教団」に怒りを覚えた結衣たちは、みなみ率いる特殊部隊「E-Motions(イーモーションズ)」と対峙するが、圧倒的な力の差を見せつけられて敗北。このままでは眞白が殺害されてしまうと危機感を抱いたくららは、一時的に蛇と手を組むことを提案する。

登場人物・キャラクター

島崎 結衣 (しまざき ゆい)

女性用下着マニアの女子高校生。年齢は16歳で、有名下着メーカー「島崎ランジェリー」の令嬢でもあり、裕福な家庭で育つ。下着をこよなく愛しているが、幼い頃からストライプ柄のパンツをはいたときにだけ不運に見舞われるため、トラウマになっていた。しかし、親友の遠藤椿のピンチに駆けつけ、聖なる声に導かれるままにストライプ柄のグランジェリーを身につけたことで、正義の戦士「ランジェル」の「ブレイブストライプ」として覚醒する。戦闘の際には徒手空拳による「古代下着闘法(パンチラクオン)」を用いる。変身後は下半身の能力が強化され、キックやヒップアタックでの物理的な攻撃を得意とする。スピードや炎を扱う特殊能力にも長けているが、島崎結衣自身がまだ力を使いこなせていないため、「ランジェル」たちのアドバイスを受けて戦うことが多い。明るく前向きな性格で正義感が強く、自らが「ランジェル」であることを誇りに思っている。ただし、猪突猛進タイプでもあることから、一つの事柄しか目に入らなくなり、周囲の助言を無視して暴走することも多い。

遠藤 椿 (えんどう つばき)

島崎結衣と同じクラスに在籍する女子高校生。結衣とは親友で、学校内ではつねにいっしょに行動している。厳格なシングルマザーの母親との二人暮らしに息苦しさを感じ、結衣が唯一の癒しの存在になっている。また、結衣には打ち明けていないものの、友情以上の感情を抱いている節がある。結衣が正義の戦士「ランジェル」の一員であることも知っており、彼女の活躍を応援している。その一方で、結衣が「ランジェル」の仲間たちと親しくなっていくことに、寂しさを覚えている。その心の闇を蛇につけ込まれてしまい、世に災いをもたらす集団「ネイキッド」の一員として覚醒してしまう。以降、対ネイキッド軍事機関「聖ランジェリック教団」からも監視されるようになり、結衣と共に「ランジェル」と「ネイキッド」の対立に巻き込まれていく。

帯潟 くらら (おびがた くらら)

島崎結衣と同じ学校に通う女子高校生。年齢は17歳で、結衣の先輩にあたる。正義の戦士「ランジェル」の力に目覚めたばかりの結衣と出会い、彼女を世に災いをもたらす集団「ネイキッド」から守ったことで彼女と知り合いになる。帯潟くらら自身も「ランジェル」の一員であり、ガーターベルト型のグランジェリーを身につけると、「ガーターガーディアン」として覚醒する。戦闘の際には守りの力に特化した盾「神十字抱擁(クロスクィーズ・サスペンダー)」を用いる。「ネイキッド」からの攻撃に対して、くらら自身や仲間を守ることができるだけでなく、盾を二つ出現させ、そのあいだに挟んで倒す独自の方法を編み出している。クリスチャンであることから、日常生活でもつねにシスター服を着ている。面倒見のいい性格で、「ランジェル」の中でも年長者のため、ほかのメンバーをまとめる役割を担う。蛇と面識があり、「シスター」と呼ばれている。

盛杉 麗華 (もりすぎ れいか)

島崎結衣と同じ学校に通う女子高校生。結衣とは同学年で、年齢は16歳。結衣が世に災いをもたらす集団である「ネイキッド」と戦ってる場面に遭遇し、傷を負った彼女を保護するために自宅に招いたことで親しくなる。スタイル抜群に加えて文武両道のお嬢様として学校内でアイドル的な存在。しかし本当は貧乳で、ブラジャーにパッドを入れてサイズアップさせている。また、3年前に父親が経営している会社が倒産したため、現在は極貧状態にある。自らのバストサイズのことや貧しい暮らしをしていることなどを、盛杉麗華自身の虚栄心から周囲に打ち明けられずにいる。プライドが高くなかなか素直になれないが、根は真っすぐで正直な性格の持ち主。結衣よりも早く正義の戦士「ランジェル」として覚醒しており、ブラジャー型のグランジェリーを身につけると、「パッドプラウド」に変身する。戦闘の際には幻影を生み出すことができる能力「貴き幻影(ノーブルパッド)」を用いる。自らグランジェリーのパッドを増やすことで、より強力な幻影を敵に見せることができる。

サラ・瑞月・シャルパンティエ (さら・みづき・しゃるぱんてぃえ)

島崎結衣とは別の学校に通う女子高校生。年齢は17歳。新たに正義の戦士「ランジェル」として覚醒した結衣と盛杉麗華の実力を知ろうと、前原リオが喧嘩を仕掛けた際に立ち会ったことで、結衣と知り合う。自分について語ることは少なく、ミステリアスな雰囲気を漂わせた美少女。「ランジェル」の一員で、サラシ型のグランジェリーを身につけると、「ノザラシ」として覚醒する。胸の部分と下腹部をサラシで巻いているため、変身したあとにはほぼ全裸状態の無防備な姿となる。戦闘の際には太刀を用いた技「野晒しの太刀(のざらしのたち)」を用いる。状況や敵に応じたさまざまな太刀筋を身につけており、戦闘能力は非常に高い。また、通常時でも優れた身体能力を持つ。同じく強さを追い求めているリオとは気が合い、共に行動することが多い。自分のことを「拙者」と呼び、武士を思わせる古風な言葉づかいをする。

前原 リオ (まえばら りお)

島崎結衣たちが暮らしている街で、世に災いをもたらす集団「ネイキッド」を一人で退治している少女。年齢は18歳で、学校には通っていない。結衣と盛杉麗華が新たに正義の戦士「ランジェル」として覚醒したことを知り、その実力を測るために結衣に対して戦いを挑む。「ランジェル」の一員で、前張り型のグランジェリーを身につけると、「マエバリオン」として覚醒する。戦闘の際には高電圧の雷をあやつる技「叛逆の電光(マエバリヴォルト)」を用いる。また、前原リオ自身の体に電撃をまとい、近距離で打撃を与えることでさらに攻撃力をアップさせるなど、格闘センスにも優れている。身長148センチと小柄で、幼い見た目ながら非常に口が悪い。いわゆるヤンキー気質の持ち主で、すぐに序列をつけたがるが情に厚く、仲間思いな一面を持つ。味方になると頼もしい存在である一方で、強い敵に出会うと熱くなり過ぎて、本来の目的を見失うことも多い。第三者から悪事を繰り返す「ネイキッド」の退治を依頼されて報酬を得ている。「ランジェル」として長く活動していることもあり、「ネイキッド」の生態にも詳しい。

(へび)

世に災いをもたらす集団である「ネイキッド」のリーダーを務める人物。男性の言葉で話すが、白いローブのようなもので体を覆っているため、容姿や年齢は不詳。「ネイキッド」の一員になる素質を持つ者に声をかけ、コンタクトを取っている。また、人間の体内に効率よく原罪が溜められる、ガラスのリンゴのような器を作り出す能力を持つ。正義の戦士「ランジェル」と、対ネイキッド軍事機関「聖ランジェリック教団」から命を狙われている。

川澄 眞白 (かわすみ ましろ)

世に災いをもたらす集団「ネイキッド」に所属する少女。蛇の右腕として信頼されており、行動を共にしている。蛇が生み出した人工的な「ランジェル」で、正義の味方ではない。グランジェリーを身につけるのではなく、自分の意志で白いコットンのパンツ型のグランジェリーを具現化することで、「ピュアホワイト」として覚醒する。戦闘の際には重力をあやつる技「白き重力(ホワイトニュートン)」を用いることで、目の前の相手を無力化することができる。もともとは対ネイキッド軍事機関「聖ランジェリック教団」に所属していたものの、蛇から人工的なランジェルになる素質があると見込まれ、洗脳されてしまった過去を持つ。ふだんは幼い子供のような容姿をしているが、「ランジェル」に変身するとスタイル抜群な成人女性の姿に変わる。蛇から洗脳される前は帯潟くららを慕っており、彼女からプレゼントされたぬいぐるみを今でも大切にしている。

アルマ=D=テルマ (あるまでぃーてるま)

対ネイキッド軍事機関「聖ランジェリック教団」のトップの座にある女性。世に災いをもたらす集団「ネイキッド」の蛇によって、洗脳されている川澄眞白を救出すべく、島崎結衣たちが行動を起こしたことで知り合う。世界の平和を願っているが、それを実現させるためには多少の犠牲を払っても仕方がないと考えている。自分の元部下であった眞白に対しても、洗脳を解けないのであれば命を奪っても構わないと考えており、結衣たちからは反発心を抱かれている。また、結衣のランジェルとしての高い素質を見抜き、究極形態「下着逃走」に進化する危険性を危惧し、アルマ=D=テルマ自身の味方にならないのならば早めに手を打とうと画策している。

瓜畑 みなみ (うりはた みなみ)

対ネイキッド軍事機関「聖ランジェリック教団」に所属している少女。アルマ=D=テルマから信頼されており、「E-Motions(イーモーションズ)」という特殊部隊のリーダーを任されている。アルマからの命令により、世に災いをもたらす集団「ネイキッド」の蛇によって洗脳されている川澄眞白を確保しようとしていた際に、島崎結衣たちと出会う。正義の戦士「ランジェル」の一員で、ドロワーズ型のグランジェリーを身につけると、「ティアードロップ・ドロワーズ」として覚醒する。「聖ランジェリック教団」の中でも圧倒的な強さを誇り、ランジェルの究極形態「下着逃走」にも瓜畑みなみ自身の意志で変身することができる。冷酷無比な性格で、アルマが指示したことであればどんなことでも忠実に従う。

青山 ブルマ (あおやま ぶるま)

対ネイキッド軍事機関「聖ランジェリック教団」に所属している幼い少女。アルマ=D=テルマから信頼されており、「E-Motions(イーモーションズ)」という特殊部隊の一員に選ばれている。アルマからの命令により、世に災いをもたらす集団「ネイキッド」の蛇によって洗脳されている川澄眞白を確保しようとしていた際に、島崎結衣たちと出会う。正義の戦士「ランジェル」の一員で、ブルマ型のグランジェリーを身につけると、「レイジング・ブルマ」として覚醒する。戦闘の際には己の怪力を生かした技「怪力山脈投げ(ストロンガーマウンテン)」を用いる。戦闘中にブルマが食い込むことが多く、たびたび直す手間が発生する。見た目はかわいらしいが、青山ブルマ自身が敵と認めた相手に対しては容赦しない。

田所 伊津香 (たどころ いつか)

対ネイキッド軍事機関「聖ランジェリック教団」に所属している少女。アルマ=D=テルマから信頼されており、「E-Motions(イーモーションズ)」という特殊部隊の一員に選ばれている。アルマからの命令により、世に災いをもたらす集団「ネイキッド」の蛇によって洗脳されている川澄眞白を確保しようとしていた際に、島崎結衣たちと出会う。正義の戦士「ランジェル」の一員で、タイツ型のグランジェリーを身につけると、「ジョイジョイ・タイツ」として覚醒する。戦闘の際にはいているタイツを引っ張り、放すことで弓矢のように田所伊津香自身のエネルギーを敵に飛ばす技「射手(サジタリウス)」を用いる。また、近距離戦でも脚を槍のように変形させる技「双槍(ミスティルティン)」を使うことができるため、ほかの「ランジェル」よりも臨機応変に戦うことができる。

中津神 レナ (なかつかみ れな)

対ネイキッド軍事機関「聖ランジェリック教団」に所属している女性。アルマ=D=テルマから信頼されており、「E-Motions(イーモーションズ)」という特殊部隊の一員に選ばれている。アルマからの命令により、世に災いをもたらす集団「ネイキッド」の蛇によって洗脳されている川澄眞白を確保しようとしていた際に、島崎結衣たちと出会う。正義の戦士「ランジェル」の一員で、ヒョウ柄パンツ型のグランジェリーを身につけると、「プレジャー・レオパード・クロウ」として覚醒する。戦闘の際には「獣の力」を生かし、まるで豹のようなスピードと鋭い攻撃力で相手にダメージを与える。

後藤 光子 (ごとう ひかるこ)

対ネイキッド軍事機関「聖ランジェリック教団」に所属している女性。アルマ=D=テルマから指名を受け、7番目の特殊部隊のリーダーを任されている。正義の戦士「ランジェル」の一員で、Tバックパンツ型のグランジェリーを身につけると、「トゥインクル・Tバック」として覚醒する。戦闘の際には光をあやつる技「属性同化(ランボリズム)」を用いる。光をビーム化して攻撃するだけでなく、光は触れられないという性質を利用して、後藤光子自身に対する攻撃を完全に無効化することができる。非常に好戦的な性格で、本来は仲間であるはずの島崎結衣たち対しても、挑発的な言動を繰り返す。また味覚障害気味で、ケーキにしょうゆをかけて食べることを好む。

日茂 煙子 (ひも えんこ)

対ネイキッド軍事機関「聖ランジェリック教団」に所属している女性。アルマ=D=テルマから指名を受け、7番目の特殊部隊の副リーダーを任されている。正義の戦士「ランジェル」の一員で、サイドがヒモになったパンツ型のグランジェリーを身につけると、「スモーキングビリー」として覚醒する。戦闘の際にはヒモを巧みにあやつる技を用いることができ、相手の動きを封じることが可能。戦闘中はつねにタバコを吸っている。後藤光子の部下ではあるものの、彼女とは対等に接している。

集団・組織

ランジェル

世界最古の下着「賢者の葉(ウィズダムリーフ)」が選んだ正義の戦士たち。若い女性のみで構成されており、グランジェリーを身につけることで覚醒する。世に災いをもたらす集団「ネイキッド」から世界を救うために結成され、それぞれの特殊能力を駆使して戦う。「ランジェル」に変身した際には、グランジェリーを身につけている部分があらわになる。また「ランジェル」に変身しているあいだに私利私欲に走ったり、感情をコントロールできなくなったりすると、身につけている衣類が自然発火し、全裸になってしまう。

ネイキッド

体内で欲望の塊である原罪がコントロール不能になり、限界を迎えた者が属する集団。取りまとめているのは蛇で、彼が事前に「ネイキッド」の一員になる素質を持った者に対し、接触を図っている。元は人間ではあるものの、「ネイキッド」の一員になると周囲に対して無差別に攻撃を加え、世に災いをもたらす存在となり、言葉はほぼ通じなくなる。ただし、ピンチのときには逃げ出すなど、ある程度の知能は残っている。見た目は黒い煤(すす)で覆われた人の形をしており、特殊能力や常人離れした怪力を持つ。また、顔面を覆っている仮面にあいている穴が多いほど、特殊能力を持っていることを表している。「ネイキッド」を倒すために結成された、正義の戦士「ランジェル」を敵視している。

聖ランジェリック教団 (せいらんじぇりっくきょうだん)

世に災いをもたらす集団「ネイキッド」に対抗すべく、秘密裏に結成された軍事機関。トップはアルマ=D=テルマが務めており、世界の平和を守るためならば多少の犠牲を払っても仕方がないという考え方で運営されている。表向きは教団を名乗り、帯潟くららが所属している。また、蛇によって洗脳される前の川澄眞白もメンバーだった。また、「聖ランジェリック教団」の一員は、全員シスター服を着用している。

その他キーワード

グランジェリー

世界最古の下着「賢者の葉(ウィズダムリーフ)」が、世に災いをもたらす集団「ネイキッド」から世界を救うため、自らの繊維を用いて生み出した聖なるランジェリーのこと。身につける者をグランジェリーが自ら選び、その相手の潜在能力を引き出し、正義の戦士「ランジェル」に覚醒させる力を持つ。グランジェリーの形状は人それぞれ異なり、島崎結衣の場合はストライプ柄のパンツだが、前原リオのように股間に貼りつけて性器を覆い隠すだけの「前張り」のケースもある。また、「賢者の葉(ウィズダムリーフ)」そのものに触れるだけで、すべての叡智を手にすることができるといわれている。

原罪 (どく)

世界最古の下着「賢者の葉(ウィズダムリーフ)」が誕生した際に、同時に生み出された醜い欲望の塊。人間は生まれながらにして誰しもが欲望を持っているが、理性でそれを抑え込んでいると考えられている。しかし、限界を越えることで「原罪解放(ヘウレーカ)」と呼ばれる現象が起こり、世に災いをもたらす集団である「ネイキッド」の一員になってしまう。「ネイキッド」の一員になる可能性が高い者に対して、事前に蛇が近づくことで、体内に効率よく原罪が溜まる、ガラスのリンゴのような器を作り出す。正義の戦士「ランジェル」に倒されたあとには、体内からガラスのリンゴが飛び出し、原罪は浄化される。

下着逃走 (ぱんつぁーどらいぶ)

パンツ型のグランジェリーを身につける正義の戦士「ランジェル」だけが変身できるという、究極状態の姿。体にまとう布の面積を最小限にし、自らの能力を極限まで高めることができる。高い素質と能力を持つ一部の「ランジェル」しか変身できず、瓜畑みなみのように、自らの意志で自由に変身できる存在はまれ。正式名称は「パンツァードライブ」だが、対ネイキッド軍事機関「聖ランジェリック教団」では「パンドラ」と略されている。

クレジット

原作

鰤/牙

SHARE
EC
Amazon
logo