グレイ

グレイ

黒博物館ゴースト アンド レディ(漫画)の主人公。別称、灰色の服の男。

登場作品
黒博物館ゴースト アンド レディ(漫画)
正式名称
グレイ
別称
灰色の服の男
別称
ジャック・ヘイズ
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概要

幼いころドルーリー・レーン王立劇場の前に捨てられていた捨て子で、ジャックと名付けられ養育院・救貧院で14歳になるまで育つ。その後、田舎の地主に、使用人兼息子ウィリアムの剣の練習相手として引き取られた。真面目に働いたことで地主からは厚い信頼を獲得するものの、それを妬んだウィリアムに襲われ、はずみでウィリアムを殺害してしまう。

その後、出奔し、自らのルーツでもあるドルーリー・レーン王立劇場へとたどり着いたジャックは、導かれるように劇場の中へと足を踏み入れ、演劇というものを初めて目にし心を奪われるのだった。終演後、劇場内で2人の男がトラブルとなるのを目にしたジャックは、一方の男の代わりに決闘することを申し出る。

見事勝利を飾った彼のもとには、次々と決闘の代理人となってもらいたいとの依頼が舞い込み、次第に決闘士として名を馳せるように。あるとき報酬として名義上の養子縁組を行い、ジャック・ヘイズという名を手に入れた彼は、その後もドルーリー・レーン王立劇場に通いつめ、そこで女優のシャーロット・シドンズと恋に落ちるのだった。

シャーロットに入れあげたジャックは、パトロンの妾でもあった彼女との駆け落ちを決意する。だが当日、約束の場所に現れたのはシャーロットからの別れの手紙を携えたデオン・ド・ボーモン。さらにデオンはジャック同様に決闘士であり、シャーロットのパトロンからジャックを殺害するよう依頼を受けていた。

愛する女性に裏切られたショックから立ち直れないジャックは、デオンによって討ち取られ死亡。その後、記憶を失った状態で幽霊としてドルーリー・レーン王立劇場で目覚めたジャックは、悪意がその人の頭上で形をなす〈生霊〉に煩わされないという理由もあり、ドルーリー・レーン王立劇場にとどまり続ける。

時を経て灰色の服の男という名前で有名になった彼のもとに現れたのが、頭上に特大の〈生霊〉を乗せたフロレンス・ナイチンゲール(フロー)という一人の女性。取り殺してもらいたいと請い願うフローに興味を覚え、また女性が幽霊に自分の殺害を依頼するというシチュエーションがまるで演劇のようだと考えた彼は、“自分がフローが絶望したと判断したとき”という条件で彼女の願いを聞き入れる。

自分の服の色からグレイと名乗った彼は、以後フローと行動をともにするように。当初はフローの絶望が極まったときこそ、自分が演者となった舞台のクライマックスだと考え、彼女が絶望することを心待ちにするグレイだったが、どんな困難に直面しても懸命に事態を打開しようとするフローに触れるにつれ、いつしかフローの守護者として振る舞うようになる。

やがてフローがクリミア戦争が行われている戦地にほど近いスクタリの野戦病院に赴任して劣悪な環境を少しずつ改善していくと、彼女は野戦病院の責任者であるジョン・ホールから目の敵にされてしまう。

そしてグレイと同様に幽霊になっていたデオンと手を組んでいたジョン・ホールは、デオンにフローの暗殺を依頼。フローの危機にかけつけたグレイはデオンと邂逅を果たし、同時に失っていたジャックの記憶を取り戻した。

かつて自分を殺害したデオンからフローを守るため、グレイは奮闘することとなる。イギリスの有名な怪談である灰色の服の男がモチーフになっている。

登場作品

黒博物館ゴースト アンド レディ (くろはくぶつかんごーすと あんど れでぃ)

藤田和日郎の「黒博物館」シリーズの第二作目にあたる作品。ドルーリー・レーン王立劇場に住まう幽霊グレイは、あるときナイチンゲールと、彼女が絶望したときに取り殺すという契約を交わす。しかしナイチンゲールは... 関連ページ:黒博物館ゴースト アンド レディ

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