シューティングタイガー

シューティングタイガー

初代タイガーマスクとして一世を風靡した佐山聡が、新格闘技「シューティング」(のちの格闘技団体「修斗」)を立ち上げ、奮闘する姿を描いたノンフィクション作品。「月刊コミックファイター」1987年No.1からNo.4にかけて連載された。協力は佐山聡。

正式名称
シューティングタイガー
ふりがな
しゅーてぃんぐたいがー
作者
ジャンル
格闘技・武道
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概要・あらすじ

「タイガーマスク」として一大ブームを巻き起こしながら、佐山聡は人気絶頂の1983年8月4日、蔵前国技館での寺西勇戦を最後に引退してプロレス界と決別。その後、彼は「タイガージム」を設立し、1年後に「ザ・タイガー」として新団体「UWF」でカムバックする。しかし、純粋に格闘技を追求しようとする佐山は考え方の違いからフロントや選手たちと衝突し、「UWF」を脱退。

再びマット界から姿を消した佐山は、理想とする新格闘技「シューティング」の確立を目指して動き始める。

登場人物・キャラクター

佐山 聡 (さやま さとる)

男性格闘家。覆面レスラー「タイガーマスク」として新日本プロレスで一大ブームを巻き起こすものの、突如引退。理想の格闘技を求め、自らのジム「タイガージム」を設立して新プロレス団体「UWF」に参戦するが、のちに脱退し新格闘技組織「シューティング」を創設する。その背景には、若手時代に出場した「格闘技大戦争」で経験した総合格闘技戦での屈辱的な判定負けがあった。 普段は温厚な性格で知られるが、理想とする格闘技への信念は強く、シューティングの弟子たちには非常に厳しい指導を行っている。実在の人物、佐山聡がモデル。

ビクトル古賀 (びくとるこが)

「サンボの神様」の異名を持つ男性格闘家で、ロシアの格闘技であるサンボを日本に広めた人物。佐山聡の新格闘技「シューティング」をバックアップし、雑誌での対談において佐山にアドバイスを送る。格闘技界の大物だが、笑顔を絶やさない温厚な性格。実在の人物、ビクトル古賀がモデル。

藤原 敏男 (ふじわら としお)

男性キックボクサー。若手時代には佐山聡が通っていたキックボクシングジム「目白ジム」に所属し、合宿でともに練習した仲。雑誌「格闘技通信」の「トーク・シュート」のコーナーで、佐山と昔の練習の厳しさを語り合う。高潔な精神の持ち主で、「目白ジム」のトップとしての自覚から、若手の前では厳しい練習にも決して辛い顔を見せなかった。 実在の人物、藤原敏男がモデル。

山本 隆 (やまもと たかし)

雑誌「週刊プロレス」の編集長を務める男性。編集記者時代から、「佐山聡が何をするのか」に強い関心を持ち、佐山を見つめ続けている人物。新格闘技「シューティング」を普及させるためには、外国で活動をするべきという考えを持っている。実在の人物、ターザン山本がモデル。

渡辺 裕一 (わたなべ ゆういち)

新格闘技「シューティング」の男性選手。1987年9月13日に後楽園ホールにて行われた「シューティング」公式戦「サード・クール」の上級者部門に出場し、打撃技で相手を圧倒してからのスリーパーホールドで見事な勝利をおさめる。実在の人物、渡辺裕一がモデル。

藤原 喜明 (ふじわら よしあき)

「新日本プロレス」所属の男性プロレスラー。新日本プロレス上野毛道場で佐山聡に関節技の洗礼を施し、これが佐山の新格闘技「シューティング」にも大きな影響を与えた。のちに「UWF」に参加し、1985年9月11日に後楽園ホールで行われた大会「格闘プロスペクト」で佐山の「UWF」での最後の試合相手となる。実在の人物、藤原喜明がモデル。

黒崎 健時 (くろさき たけとき)

キックボクシングジム「目白ジム」を設立した男性格闘家。極真空手本部最高師範代だった23歳の時にムエタイの選手と戦い敗北を喫し、その後師として藤原敏男をタイのムエタイ王者にまで育て上げた。格闘技に対する厳しい指導で知られている。実在の人物、黒崎健時がモデル。

その他キーワード

シューティング

佐山聡が格闘技の理想形とした、空手・キックボクシング・サンボ・レスリング・柔道などあらゆる格闘技の良い部分を取り入れた総合格闘技。プロレス界で「ガチンコ」を意味する「シュート」からもじって名付けられた。のちに「修斗」と名が改められ、競技のみならず、この競技を行う団体そのものを意味するようになった。

クレジット

協力

佐山 聡

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