人造人間キカイダー

人造人間キカイダー

不完全な良心回路を持つジロー(キカイダー)は生みの親である光明寺博士を救い出すために戦いの旅に出る。

正式名称
人造人間キカイダー
ふりがな
じんぞうにんげんきかいだー
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
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概要・あらすじ

光明寺博士は殺された疑いのある自然警備隊員の息子一郎の意思を継ぐロボット戦士を作り始めた。そのロボットを悪用しようとするギル教授の企みに気付いた博士は、良心回路を組み込んだロボットジローを作るが、不完全な状態で目覚めてしまう。悪の組織ダークにさらわれた光明寺博士を救うため、ジロー光明寺博士の娘光明寺ミツコとともに戦いの旅に出る。

登場人物・キャラクター

ジロー

光明寺博士に作られたロボット戦士。良心回路が未完成なため、善と悪の間でもがき苦しむことがある。光明寺博士から実子の一郎の弟としてジローと名付けられた。人間ではないことを自嘲した「オレは機械だ」との発言をダークのロボットに「僕はキカイダー」と誤認され、それ以降は変身後をそう呼ばれるようになる。 不完全な良心回路の影響で、キカイダー変身時には左右が非対称になり、赤い左半身の一部は透明で内部が透けて見える。また、不完全な良心回路ではギル教授の笛、サブローの口笛には抗いきれず、悪事を働くこともある。光明寺一郎の形見で、光明寺博士が良心回路の設計図を忍ばせた赤いギターを持ち歩いている。

光明寺 ミツコ (こうみょうじ みつこ)

光明寺博士の後妻の娘。父親にジローの良心回路の完成を託される。ジローと実の弟の光明寺マサルともに光明寺博士を探す旅に出る。ジローに惹かれていた。

サブロー

ジローを破壊するために作られた全身が黒いロボット。設計はギル教授、制作は光明寺博士が行った。光明寺博士は良心回路の組み込みを計画したが果たせなかった。頭部の透明パーツ内には光明寺博士の脳が収められているが、ハカイダーの回路と関係のない、事実上の人質のはずだった。 しかし、光明寺博士の脳がコントロールを奪い、ジローの回収、修復などをしてしまう。ダーク基地の爆発前に光明寺博士の脳は再移植され、瀕死だったギル教授の脳が移植された。これ以降はギル・ハカイダーとなる。口笛はギル教授の笛と同じ効果を持つ。

ギル・ヘルバート

悪の組織ダークの首領。細身で髪が左右で大きく跳ね上がっている。大金持ちのロボット工学者で光明寺博士のスポンサー。光明寺博士に後妻を紹介するなど、生活面もサポートしていた。ハカイダーはギルの設計で光明寺博士の制作。最終兵器の設計も進めており、その設計図を実子のルミとアキラの背に透かし彫りにしていた。 ダーク基地爆発後、脳をハカイダーに移されてギル・ハカイダーとなる。コウモリをデザインしたダークのシンボルをつけた長い笛を持ち、その笛の音でダークのロボットを操る。

光明寺 伝 (こうみょうじ でん)

死んだ息子光明寺一郎に代わる、決して死なない自然警備隊員を作るという強い思いからロボットの研究に打ち込んだ。資金を提供していたギル・ヘルバートがロボットの悪用を計画していることに気付き、良心回路を組み込んだジローを制作。良心回路は不完全だったため、娘の光明寺ミツコに完成を託す。 ダークに囚われ、その脳は人質としてハカイダーの頭部に収納された。ダーク壊滅後、脳の再移植は成功したが、術後は思わしくなく静養のためにミツコたちと日本を離れる。

ギル・ハカイダー

悪の組織ダークの基地が爆発したとき、首領であるギル教授の脳をハカイダーの頭部に移植。ハカイダーの回路に繋がれたため、ギルの意識を持つギル・ハカイダーとなった。ダークの幹部3人の脳も、ハカイダーと同形で色違いのボディに移植され、レッド・ハカイダー、ブルー・ハカイダー、シルバー・ハカイダーとなった。 4人でハカイダー四人衆と名乗り、合体して巨大なガッタイダーとなることも可能。最終兵器の完成を目指している。

イチロー

光明寺博士がジローより前に完成させていたロボット。光明寺博士の恩師で、現在は僧侶の瘋癲和尚に悪用の恐れを説かれ、飛騨山中の木菟寺の仏像の中に隠された。ジローの来訪に反応して覚醒。良心回路はないが、感情表現は大きい。基本的に単純な発想の持ち主。 悪いことをさせられても責任は人間にある、と割り切れる。太陽エネルギーで動作。戦闘用の01のときは、形状は左右対称ながら左右の色が異なり、ジローと逆の配色で右側が赤。

リエ子 (りえこ)

元看護師でダーク基地内で、ギル教授の息子アキラの養育係をしていた。本人も知らなかったが、実はロボットである。ギル教授がアキラに最終兵器の設計図を隠したと知って、アキラを連れて逃走。ジローたちに助けられた。ギル・ハカイダーから預けられたルミを守るためにシャドウのメカに体当たりを敢行して爆死した。

アキラ

ギル教授の息子。2卵性双生児の妹ルミがいる。最終兵器の設計図が分割されてアキラとルミの二人に、体温が上がると浮かびだす透かし彫りで刻まれている。謎の組織シャドウの手に落ち、最終兵器が作られたが設計図に不備があり、最終兵器は試運転で消滅。後日ジローたちの手で救出された。 ルミはギル・ハカイダーの手中で、救出後のアキラともどもギル・ハカイダーに連れ去られる。

ミエ子 (みえこ)

ジローを狙う謎の組織シャドウのドロメダ博士が作った女ロボット。回路を走る電流を計測してロボットの思考を読みとることができ、コンピュータに干渉して操ることができるコントロール音波を操る。ジローの良心回路に、コントロール音波が共鳴して、恋のような状態になった。 イチローを狂わせたが、ジローと別れられず仲間になる。兄にあたるワルダーがいる。戦闘形態では頭部が大きなハート形のデザインをしている。

(れい)

イチローと口論の末に別行動をとり、ひとりぼっちになったジローが寂しさをいやすため、光明寺博士が残した設計図から自作した弟。自分の戦闘力が低いことを気にしたジローにより、戦闘力はかなり高くされている。感情はほとんどなく、冷静な現状分析と周囲への警戒を怠らない。

集団・組織

ダーク

『人造人間キカイダー』に登場する組織。大金持ちのロボット工学博士ギル教授の下で世界征服を狙う組織。光明寺博士が開発したロボットを悪用する計画で、配下に加えた光明寺博士のロボット、ダーク13人衆をギル教授の笛でコントロールしている。ジローによってギル教授のいた基地は爆破されたが、組織には他の拠点もありギル・ハカイダーの支配下で最終兵器による世界征服をなし遂げようとしている。

その他キーワード

最終兵器 (さいしゅうへいき)

『人造人間キカイダー』の登場メカ。ギル教授が開発した世界を支配するための兵器。遮光器型土偶に似たデザインで、7階建てビル並みの大きさ。この巨体で空を飛ぶこともできる。E・S・E砲(エネルギー・ストップ・エネルギー砲)、近距離全滅用の「アーマゲドンX」、その100倍の威力を持つ「アーマゲドンY」、さらに文字通りの最終兵器「アーマゲドンZ」を装備している。

良心回路 (じぇみにぃ)

『人造人間キカイダー』の登場メカ。ギル教授がロボットを悪用するつもりだと気付いた光明寺博士が極秘に開発を進めた回路。作動に失敗したが、ギル教授に気付かれたため、完成を娘の光明寺ミツコに託す。設計図は死んだ息子の光明寺一郎の形見の赤いギターに隠した。そのギターは、ジローたちとハカイダー四人衆との戦いで焼失。 光明寺博士はダークの事件で健康を害して設計図を思い出すことはできず、事実上完成は不可能になっている。

服従回路 (いえっさー)

『人造人間キカイダー』の登場メカ。ギル・ハカイダーが開発した、命令に絶対服従させる回路。ジローにとっての「悪の心」で、良心回路との併用により、人間と同様に「悪」と「良心」が戦うようになる。

メディアミックス

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