あらすじ
新人お披露目公演編
顔も名前も知らないあこがれの高校生を追って、星谷悠太は音楽と芸能の名門校「綾薙学園」へ入学する。星谷は、唯一の手がかりである高校生が着ていた制服のエンブレムが、綾薙学園の花形学科である、ミュージカル学科の証だと知る。そこでミュージカル学科の入科オーディションを受けて合格し、さらに鳳樹から直接指導を受けられるteam鳳に所属することになる。しかしミュージカル学科に正式に入科するためには、オーディションだけでなく新人お披露目公演と、綾薙祭でお題に沿ったミュージカルを披露して選考に勝ち残る必要があり、星谷はteam鳳の仲間である那雪透、天花寺翔、月皇海斗、空閑愁と練習を重ねていく。しかし五人はそれぞれ違った大きな問題を抱えており、最初はチームとしてもバラバラだったが、星谷の真摯な前向きさにひっぱられてチームは少しずつまとまっていく。そして準備万端に整えた五人は、新人お披露目公演のステージに立つこととなる。
綾薙祭編
新人お披露目公演は無事終えたものの、team鳳の星谷悠太、那雪透、天花寺翔、月皇海斗、空閑愁は3か月後の綾薙祭に向けて練習を開始していた。夏休みの合宿を経て結束が深まった五人は、綾薙祭のステージを完璧なものにするため、一層練習に励んでいた。一方でteam鳳を指導する鳳樹の自由奔放さを問題視している暁鏡司は、ほかの仲間を扇動して綾薙学園の伝統を守るため、鳳をミュージカル学科の自治組織「華桜会」から追放する。鳳は自分が華桜会に残ると、星谷たちが綾薙祭のステージに立てないことを知って自ら華桜会を去り、さらに休学届を出して星谷たちの前からも姿を消してしまう。混沌とした状況の中、星谷たちは鳳の気持ちを汲んで綾薙祭の準備を進めていた。しかし綾薙祭当日、台風による強風で野外ステージが倒壊し、星谷たちはミュージカルの舞台に立つことができなくなってしまう。
テレビアニメ
本作『スタミュ Stardust's Dream』の基となったテレビアニメ『スタミュ』の、第一期が2015年10月から12月、第二期が2017年4月から6月、第三期が2019年7月から9月にかけてサンテレビやTOKYO MX、インターネット配信ほかで放映された。制作はC-Stationが担当している。キャストは、星谷悠太を花江夏樹、那雪透を小野賢章、天花寺翔を細谷佳正、月皇海斗をランズベリー・アーサー、空閑愁を前野智昭が演じている。
登場人物・キャラクター
星谷 悠太 (ほしたに ゆうた)
綾薙学園に通う1年生の男子高校生。何事にも前向きに取り組み、絶望的な状況でも決してあきらめない芯の強さを持つ。顔も名前も知らない高校生が一人で歌って踊っている姿を見てあこがれを抱き、着ていた制服によって名門校「綾薙学園」の生徒だと判断し、自らも綾薙学園に入学する。これまで本格的に歌や踊りを練習していたわけではないため、実力は同級生には劣っているが、モチベーションは非常に高く毎朝登校前に自主練習をしている。ミュージカル学科の入科オーディションに合格し、鳳樹に指導してもらえるteam鳳の一員となり、バラバラだった仲間をうまくまとめてチームリーダーを務める。
那雪 透 (なゆき とおる)
綾薙学園に通う1年生の男子高校生。鳳樹に指導してもらえるteam鳳の一人。穏やかな優しい性格をしている。料理が得意で、チームの仲間に毎日弁当を作っている。極度のアガリ症なため、人前では失敗することが多い。入学式で星谷悠太と友達となり、team鳳でもいっしょに活動するようになる。チームとして練習を重ねていくうちにアガリ症も少しずつ改善していき、新人お披露目公演や綾薙祭ではみごとに演じきる。
天花寺 翔 (てんげんじ かける)
綾薙学園に通う1年生の男子高校生。鳳樹に指導してもらえるteam鳳の一人。歌舞伎界の名門である天花寺家の跡取りで、幼少の頃から厳しい練習を繰り返し、既に舞台も経験しているため、実力は非常に高い。周囲には大人とライバルばかりで心を許せる人物がいなかったため、自分以外の人間を見下す傲慢な性格になっている。唯一、小さい頃から飼っている黒猫のタヴィアンと接するときだけが心休まる時間だった。タヴィアンが部屋から脱走した際に、星谷悠太と那雪透がいっしょに捜してくれたことで二人には態度を軟化させていく。
月皇 海斗 (つきがみ かいと)
綾薙学園に通う1年生の男子高校生。鳳樹に指導してもらえるteam鳳の一人。父親は有名演出家、母親は大物舞台女優、兄は若手ミュージカル俳優No.1という芸能一家に生まれた。小さい頃から兄を目標に努力を重ねていたが、兄の背中があまりに遠いことで無意識のうちに自分に自信をなくしている。他人から兄と比較されることに強いコンプレックスを感じ、時には感情的になって周囲に当り散らす場合もある。落ちこぼれとさげすまれても努力を続ける星谷悠太や、月皇海斗自信がバカにされたことを自分のことのように怒ってくれるteam鳳の仲間たちと接するうちに、心境が変化して努力の大切さを知る。
空閑 愁 (くが しゅう)
綾薙学園に通う1年生の男子高校生。鳳樹に指導してもらえるteam鳳の一人。愛想はないが気配り上手で、team鳳の縁の下の力持ち的な存在。父親を早くに亡くしていることから、母親を助けるためにさまざまなアルバイトを掛け持ちしている。小さい頃にミュージカルの物まねをして母親が笑顔を浮かべたことが忘れられず、本物の舞台に立つ自分を見てもっと笑顔になってほしいと思っている。
鳳 樹 (おおとり いつき)
綾薙学園に通う3年生の男子高校生。ミュージカル学科の自治組織「華桜会」の一人。team鳳の指導員として自ら選抜した星谷悠太、那雪透、天花寺翔、月皇海斗、空閑愁を指導している。伝統を守ることだけに固執している綾薙学園を変えたいという思いが強く、華桜会のほかのメンバーからは異端児扱いされている。また実の弟である柊翼のことも、昔のように自由にミュージカルを楽しむ気持ちを取り戻してほしいと考えている。
柊 翼 (ひいらぎ つばさ)
綾薙学園に通う3年生の男子高校生。ミュージカル学科の自治組織「華桜会」の主席を務めている。team柊の指導員として自ら選抜した1年生を指導している。鳳樹は実の兄で、小さい頃に本家の柊家に養子に迎えられて以降は、鳳と綾薙学園で再会するまで連絡を取っていなかった。綾薙学園の理事長と柊家の当主を務める祖父の教育によって、伝統と規則に固執している。
暁 鏡司 (あかつき きょうじ)
綾薙学園に通う3年生の男子高校生。ミュージカル学科の自治組織「華桜会」の一人。team暁の指導員として自ら選抜した1年生を指導している。綾薙学園の伝統を守ることに非常にこだわっており、その伝統を壊しかねない鳳樹とteam鳳のことを危険視している。新人お披露目公演でteam鳳が披露したミュージカルによって綾薙学園の空気が変わったことを感じ取り、これ以上伝統を壊されないように華桜会のほかのメンバーを扇動して仲間に加え、鳳を華桜会から追放しようと提議する。
クレジット
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ひなた 凛
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