スタンレーの魔女

スタンレーの魔女

敵地へ爆撃に向かった敷居をはじめとする攻撃機のクルーたち。その言動はコミカルなものだが、非常過酷な運命を迎えていく。松本零士による「戦場まんがシリーズ」の1篇。

正式名称
スタンレーの魔女
ふりがな
すたんれーのまじょ
作者
ジャンル
戦争
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概要・あらすじ

第2次世界大戦の最中、日本海軍の陸上攻撃機の編隊は、スタンレー山脈を越え、ポートモレスビーにある連合軍基地を連日爆撃していた。操縦員の敷居と6人の搭乗員があてがわれた攻撃機はポンコツ寸前で編隊から遥かに遅れ、爆撃時に被弾。帰路は片方のエンジンだけで魔のスタンレー山脈に挑まざるをえなくなってしまう。

登場人物・キャラクター

敷居 (しきい)

日本海軍所属。連合軍のポートモレスビー基地を爆撃するため、一式陸上攻撃機の操縦員を務める。ドイツ人パイロット・ファントム・F・ハーロックの著書『スタンレーの魔女』を愛読しており、自らもスタンレー山脈を越えることを夢見ていた。爆撃時に機が被弾してしまい、片肺飛行でスタンレー山脈越えに挑むこととなる。

ファントム・F・ハーロック (ふぁんとむえふはーろっく)

ドイツ人。孤高の航空探検家。愛機・わが青春のアルカディア号を駆り、スタンレー山脈越えに挑むが失敗。この屈辱を著書『スタンレーの魔女』として出版、本書は世界中で読まれているらしい。ちなみに同じ『戦場まんがシリーズ』である『わが青春のアルカディア』に登場するハーロックは、彼の息子である。

場所

スタンレー山脈 (すたんれーさんみゃく)

『スタンレーの魔女』に登場する山脈。パプアニューギニア南東部に連なり、最高峰は5030メートル(実際には4072メートル)。初期の航空探検家を退けてきた魔の山として知られている。第2次大戦中は日本軍と連合軍のポートモレスビー攻略戦の舞台にもなっている。

その他キーワード

一式陸上攻撃機 (いちしきりくじょうこうげきき)

『スタンレーの魔女』に登場する軍用機。日本海軍の陸上攻撃機。パプアニューギニアのポートモレスビー連合軍基地を爆撃するため投入される。敷居達が乗る機は、破壊された機体10機分を寄せ集めて作られている。機長の出戻中尉、主操縦員の敷居、前部偵察手の大平二飛曹、爆撃手の流山と熊田、尾部偵察手の尾有、足立一飛曹の7人が搭乗する。

関連

戦場まんがシリーズ (せんじょうまんがしりーず)

松本零士が各誌で発表した戦記漫画を総称して『戦場まんがシリーズ(または『ザ・コクピット』)』と呼ぶ。戦争の非情さと、戦う男の意地と執念が描かれ、敗色濃い日本、ドイツの兵士達が主人公になること多い。 関連ページ:戦場まんがシリーズ

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