スリースター

スリースター

幼い頃から卓球の才能を見せていた日高司は、父の日高進の期待を一身に背負う。しかし、小学生の全国大会でケガを負った司は、卓球をやめることを決意。毒親と化していた父は、家庭を捨てて出ていってしまう。時が経ち、15歳になった司は、父が名門校の卓球コーチをしていることを知る。元天才卓球少年が、復讐のために再びラケットを握る姿を描いた卓球漫画。ウェブコミック配信サイト「サイコミ」2018年12月18日より配信開始。

正式名称
スリースター
作者
ジャンル
卓球
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概要・あらすじ

瀧沢工業株式会社の卓球場。実業団の卓球選手である日高進は、5歳になる息子の日高司に初めてラケットを握らせる。ボールをきれいに打ち返すことができた司は、ボールに描かれた星の数までもはっきり数えることができるという。息子の並外れた動体視力に気づいた進は、それ以来、司を一流選手にすることに一生懸命になった。父の期待通り、着々と力をつける司。父母の喜ぶ姿を見ることが幸せだった司だが、転機は突然訪れた。卓球台を購入し、自宅で練習し始めた頃から、父の様子がおかしくなり始めた。容赦のない猛特訓と、母親への暴力。いつの間にか、司にとっての卓球は、父の平穏を保ち、母を守るためのものになっていた。そして迎えた小学生の全国大会で、司は膝前十字靭帯を断裂。成長期が終わるまで、保存療法で様子を見るようにと医師に診断される。納得のいかない父は、筋肉強化で靭帯を補う方法などを模索するが、母は「これ以上、息子を自分の道具にしないで」と泣いて反対する。決断を迫られた司も、父からのプレッシャーと息苦しさに耐えかねて、卓球をやめる決断をする。すると父は、母と息子を捨てて、あっさり家を出ていった。それから数年が経ち、司は15歳、高校1年生になった。ある日の学校で、司の少年時代を知る卓球部員たちが、勧誘に来た。その際司は、部員たちが持っていた卓球雑誌に、父の進の写真が載っていることを知る。父は、名門、彗文館高校の卓球部監督になっていたのだ。それを知った時、司は再びラケットを握ることを決心する。その目的は父への復讐だった。

登場人物・キャラクター

水野 司 (みずの つかさ)

都立千星高校1年生の男子。15歳。小学生までは日高姓だったが、両親の離婚後は母の旧姓の水野を名乗る。並外れた動体視力を持ち、5歳の時初めて卓球を行った際、ラリー中のボールに描かれた星の数までしっかり見ることができた。以来、父の日高進の期待に応え、天才少年と呼ばれるまでになる。小学生の全国大会で、膝前十字靭帯を断裂し、卓球をやめる。卓球ができなくなった自分と母親をあっさり捨てて出ていった父を憎む。高校生になり、父が彗文館高校の卓球部監督になっていることを許せず、復讐のために再び卓球を始める。母と二人ぐらしのせいか、主夫力が非常に高い。

日高 進 (ひだか すすむ)

水野司の父親。元実業団の卓球選手。司の才能を見抜き、幼い頃から卓球を教える。しかし、司への過剰なしごきや妻への暴力など、卓球教育はエスカレートし、家庭不和を生み出す。司が小学生の全国大会で負傷し、卓球をやめることになった途端、家庭を捨てて出ていってしまう。その後、卓球の名門、彗文館高校の卓球部のコーチとなる。さらに前任者の定年退職に伴い、監督に就任。1年目から、彗文館高校25年連続インターハイ出場の責務を果たし、ベスト4の成績を修める。

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