ファラオの墓

ファラオの墓

国同士の戦乱が巻き起こる古代エジプト。主人公サリオキスと宿敵スネフェルとの長きにわたる対立と愛憎劇を描く。

正式名称
ファラオの墓
ふりがな
ふぁらおのはか
作者
ジャンル
戦争
 
古代史
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概要・あらすじ

古代エジプトでは、国同士の戦乱が巻き起こっていた。小国エステーリアは、軍事大国ウルジナによって滅ぼされる。エステーリアの王子サリオキスウルジナの王スネフェルに復讐を誓い、さまざまな困難に立ち向かっていく。

登場人物・キャラクター

サリオキス

ウルジナに滅ぼされたエステーリア王国の王子。傷を負い、ウルジナの奴隷に身を落としながらも国の復興と復讐を誓う。イザイに助けられ、ムーラ族の秘宝鷹の剣を鞘から抜いたことで砂漠の鷹と民から崇められるようになり、山賊や異民族を結集させ、ウルジナを攻めていく。 ナイルキアとは兄妹だが、恋人のように想い合っている。

ナイルキア

サリオキスの妹。エステーリア滅亡の際、戦乱から逃れたあとにウルジナの神官メネプに拾われ、ナイルと名前を偽り、ウルジナ王スネフェルの許嫁アンケスエンの侍女として仕えることになる。そこでスネフェルと出会い、お互いに正体を知らないまま恋に落ちる。

スネフェル

ウルジナの王。人の命をぞんざいに扱い、気に入らないことがあればいたぶって殺す暴君。蛇を扱うことから蛇王と呼ばれている。ナイルキアと愛し合うことで心を入れ替えたが、王を傀儡にしておきたいケス宰相らによって仲を引き裂かれる。

アンケスエン

ケス宰相の娘で、スネフェルの従姉妹、許嫁。スネフェルの暴力に耐えながら影から支える健気な姫。サリオキスとナイルキアの再会に力を貸すなど、父のケスとは違い、善良な姫。密かにサリオキスに惹かれている。

ケス

スネフェルを傀儡王として利用し、権力を握ろうとしているウルジナの宰相。アンケスエンの父。

メネプ

ケスと対立しているウルジナの神官。ケス宰相と並ぶ実力者。温厚な性格でナイルキアを助け、養女としたことでケスに陥れられ失脚する。

メリエト

ウルジナの皇太后で、スネフェルの母。かつてエステーリアの王妃だったが、ウルジナ先王に引き裂かれた。

ベヌ・ティト

サリオキスの乳兄弟で、彼に忠誠を誓っている。カラバの甥。後にスオウ族の剣の使い手、スオウの赤い星としてサリオキスと再会する。

トキ

奴隷となったサリオキスの世話をした奴隷。

アリ

トキの息子。サリオキスの部下となり、行動を共にしていた。パビと仲がいい。サリオキスがナイルキアに会いに行った際同行し、ジクに矢で撃たれて殺される。

イザイ

ムーラ族の実質的な指導者。普段は囚人村で働いている。サリオキスと共謀して囚人村を開放した。またサリオキスに剣を与え、砂漠の鷹として指導していく。サリオキスをかばってウルジナとの戦いで死亡。

パビ

みなし子だがイザイの養女となった。かなりのお転婆でサリオキスに好意を寄せている。

サライ

ムーラ族の戦士だったが、生意気で高圧的なサリオキスへの反抗心を募らせ、ウルジナに寝返り、ケスと通じるようになる。

ジク

ケス宰相の部下で、スネフェルの身辺警護という名目でスネフェルのスパイをしている。アリを惨殺、ナイルキアを死へと追いやるなど悪行に手を染める暗殺者。

マリタ

ケスに雇われた女スパイ。サライと共謀し、ナイルキアの情報を持ったムーラ人と偽り、サリオキスに接近、自殺を試みるなどしてサリオキスの信頼を得た。イザイとサリオキスの不和の原因となった。

アウラ・メサ

アビドスの王女。勇敢で武道に秀で、若いながらアドビス軍の総指揮官としてウルジナとの戦いに参加する。サリオキスに忠誠を誓っている。

ユタ

エステーリア陥落の際にサリオキスを助けた少女。スネフェルの馬に轢かれて死亡した。

セムト隊長

ウルジナ軍の隊長。サリオキスを捉え殺そうとしたが、スネフェルに奪われた。

キサラ

ウルジナの奴隷の女。ウルジナに捉えられたサリオキスの世話をしている。ムトと恋仲にある。

ムト

ウルジナの奴隷。キサラと恋仲にある。労働をサボったことで謹慎処分を受けた。

カラバ

ベヌ・ティトの叔父でエステーリアから亡命した民の長。

ハサン

ベヌ・ティトの弟。ベヌ・ティトと一緒にウルジナに残りサリオキスを見守る。

ルー

スネフェルの側小姓。噂好きでよくスネフェルの機嫌を損ね、蛇で脅されるなど虐待を受けている。

レクミレ

ウルジナの将軍で、ムーラの部族の討伐隊長。

ユリサ

ケスによってナイルの身代わりになった奴隷娘。サリオキスをおびき出すために利用され、殺される。

集団・組織

ムーラ

『ファラオの墓』に登場する部族。 砂漠の中から真のファラオを求めて旅してきた一族。ウルジナ支配下に村があるが先王を暗殺したという噂のあるスネフェルを憎悪している。サリオキスを砂漠の鷹と呼んであがめている。

スオウ

『ファラオの墓』に登場する民族。砂漠で一番力を持っている少数民族。ムーラと組み、ウルジナと戦う。

場所

ウルジナ

『ファラオの墓』に登場右する王国。スネフェルを王とし、エステーリアを滅ぼした下エジプト最強の国家。

アビドス

『ファラオの墓』に登場する王国。サリオキスの祖父の時代にエステーリアと縁組みをし、親交を結んだ。ウルジナと勢力の均衡を保持している。

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