ドジ田ドジ郎の幸運

ドジ田ドジ郎の幸運

平凡なサラリーマンが主人公で、テーマも「ツキのあり・なし」という身近なものながら、ストーリーには確率論や物理学などのSF要素が盛り込まれている。「SFマガジン」1970年臨時増刊11月号に掲載された作品で、『藤子・F・不二雄異色短編集1 ミノタウロスの皿』に収録されている。

正式名称
ドジ田ドジ郎の幸運
ふりがな
どじたどじおのこううん
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
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概要・あらすじ

平凡なサラリーマンのドジ田ドジ郎は、大変な不運の持ち主であった。ある夜ドジ郎が寝ていると、突然部屋に奇妙なロボットが現れる。そのロボットは「ゴンスケサン」と名乗り、宇宙の確率の偏りを調整する仕事をしているという。そしてゴンスケサンはその力で、今までの不運を取り戻す強い幸運をドジ郎に授ける。

登場人物・キャラクター

ドジ田 ドジ郎 (どじた どじろう)

冴えないサラリーマンの青年。幼い頃からまったくツキがなく、常に不運に見舞われている。寝ている時に、偶然ロボットのゴンスケサンと出会い、これまでの不運の埋め合わせとして、驚異的な幸運を授けられる。その幸運は、天文学的な低い確率でしか起こり得ない現象ばかりだった。

ゴンスケサン

宇宙のあらゆる現象の、確率の偏りを調整する任務をこなしているロボット。故障によって3.5次元の世界を漂流していたが、偶然ドジ田ドジ郎の部屋に出現し、ドジ郎の真上に落下する。カッとなったドジ郎に蹴飛ばされた拍子に故障が治り、お礼として、ドジ郎に幸運が巡ってくるよう、確率の調整を行う。

ツキ山 ツキ吉 (つきやま つききち)

ドジ田ドジ郎の同僚。自信家で要領が良く、ドジ郎とは対照的な性格である。強運の持ち主で、麻雀でもドジ郎の捨て牌から上がっていた。しかしドジ郎に幸運が巡ってきた時、その埋め合わせとして、ありえないほどの不運に見舞われることとなる。

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