ノアズノーツ

ノアズノーツ

ごく普通の女子高生とエキセントリックな考古学者が、世界中を駆け巡り、人類の滅亡を阻止しようとする冒険ファンタジー。「週刊少年ジャンプ」2018年15号より連載。

正式名称
ノアズノーツ
ふりがな
のあずのーつ
作者
ジャンル
教育・学習
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概要・あらすじ

西暦2018年の横浜みなとみらい。寿未来(ミライ)は、勉強嫌いで刹那的な、今どきの女子高生だった。ある日彼女は、怪我をした猫を追いかけて、中華街の裏の工事現場にたどり着く。そこで、金属片が埋め込まれた化石を拾ったミライは、珍しさからSNSに投稿する。翌日の授業中、窓の外にヘリコプターを見つけた生徒達は騒然となる。

ヘリから垂れた縄梯子に男がぶら下がっていたのだ。ヘリコプターはそのまま爆音を立てながら近づき、縄梯子の男は窓をぶち破って、教室に乱入した。男はミライを捕まえると、天井に向かって銃を乱射する。突然の出来事に、教室中がパニックになり、ミライ以外は全員逃げ出した。男の名はノア・ミナミ・アンバーバック。学会の問題児ながら、世界中を冒険して歴史の謎を追う考古学者だという。

ノアの目的は、ミライが昨日拾った化石だった。その化石は歴史的大発見の可能性があるもので、鑑定結果によっては3億円の値打ちがあるという。本気にしないミライに、ノアは、化石の一部をルーペで拡大してみせる。そこには「西暦2022年製造」の刻印があった。そして、これが未来から来た化石だという。

意味がわからず、歴史にも興味がないと言い放つミライ。その言葉に触発されたノアは、「考古学の素晴らしさを教える」と言って、ミライを強引に連れ出した。たどり着いた先は横浜駅だった。二人が工事現場の秘密の扉を抜けると、そこには大きな洞窟が広がっていた。これは15年前、地下鉄工事の際に見つかった洞窟で「横浜地下遺跡」と呼ばれているという。

ここが遺跡に指定されたのは、「鍵穴」が発見されたからである。人類が初めて掘ったはずの10万年前の地層に、正体不明の「鍵穴」が発見されたのだ。多くの学者が、鍵を開けようと躍起になったが、現代の科学ではビクともしなかった。そしてひとつの仮説がたてられた。「10万年前、横浜には現代より進んだ文明があり、その古代都市は、今も洞窟のどこかに眠っている」という仮設だ。

ミライが拾った化石の金属片は、カギに似ている。もしかしたら、地下遺跡の鍵穴に合致するものかもしれないのだ。二人は遺跡の最深部にたどり着いた。鍵穴に、化石の金属片を差してみると、はたしてそれは遺跡の鍵だった。小さな扉が開くと、中には機械やコードがあった。

ノアが中の機械を触ると、「バチン」という音がして、背後の扉が閉まる。二人を閉じ込めた箱は、高速で落下した。ノアはこれが古代都市のエレベーターだと理解した。エレベーターで最下部に着いた二人は、朽ち果てた「横浜みなとみらい」を発見する。つまり、横浜の地下に「横浜」が埋まっていたのだ。呆然とするミライに、ノアは説明する。

10万年前の西暦2022年に、人類は一度滅亡したのだと。今の人類は、10万年かけて歴史をループする2周目の人類なのだという。このままだと4年後に再び人類は滅ぶ。それを回避するために、旧人類が残した2022年の遺物(NOTES)を集めて研究するのが、ノアの仕事だった。偶然、NOTESである化石を拾ってしまったミライは、人類の未来を救うために、人類の歴史を追う冒険に出る事になったのだ。

登場人物・キャラクター

寿 未来 (ことぶき みらい)

横浜みなとみらいの学校に通う女子高生。赤い髪のツインテールが特徴。制服のスカートが短く巨乳。大きなハートのイヤリングをしている。勉強に全く興味がなく、特に歴史が苦手。今が楽しければいいという、刹那的な考えを持っていた。横浜中華街のはずれで、NOTESと呼ばれる化石を拾ったため、大きく運命が変わる。考古学者ノア・ミナミ・アンバーバック教授の教え子となり、人類の未来を救う冒険に出る。

ノア・ミナミ・アンバーバック (のあみなみあんばーばっく)

国際機密指定されている「人類周回説(ループセオリー)」を研究する考古学者。銀髪にサングラス、トレンチコートなどが特徴の若い男性。考古学会のエースで、人類の未来を託される人材だが、破天荒な性格の問題児。目的のためには、手段を選ばない強引さで、拳銃を乱射する事も厭わない。「俺にいい仮説がある」「我理解せり(ユァリーカ)」が口癖。

その他キーワード

NOTES (のーつ)

人類が滅んだ約10万年前、西暦2022年に存在した遺物。人類周回説が正しいという仮説に基づく。NOTESを集め、調べることにより、2周目の人類の滅亡を免れる事が期待される。

人類周回説 (るーぷせおりー)

ノア・ミナミ・アンバーバックによって立てられた仮説。国際機密に指定されている。10万年前の西暦2022年に人類は一度滅亡しており、今の人類は2周目の歴史を繰り返しているという。人類絶滅の予想として「七大仮説(ビッグセブン)」があり、これをひとつずつ潰していくのが、ループセオリー研究の指標である。ちなみに七大仮説は以下の通り。 ①戦争説(生物兵器・核による汚染など)、伝染病説(未知のウイルスなど)、③環境問題説(温暖化・環境汚染・人口爆発など)、④自然災害説(火山噴火・地震・氷河期など)、⑤テックストーム説(AIの反乱・量子実験の失敗など)、⑥宇宙災害説(隕石・地磁気反転・太陽フレアなど)、⑦未知の生命体による侵略説(地球人・宇宙人・未来人など)。

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