ハチのす大将

ハチのす大将

ちばてつやによる医療をテーマとしたヒューマンドラマ。貧しい人々が寄りそって暮らしているハチのす町で生まれ育った国立医科大学分院のインターン・嵐大介は、数奇な運命をたどりながらも、父親の遺志を継いで町の人々のために尽力する。物語の後半部分では単なる医療ドラマから飛躍し、バイクレースによるアクションシーンがメインとなる異色作である。

正式名称
ハチのす大将
ふりがな
はちのすたいしょう
作者
ジャンル
ヒューマンドラマ
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概要・あらすじ

ハチのす町という貧しいドヤ街出身の嵐大介は、国立医科大学分院でインターンをしている。彼の父親は、その町で患者から診察代はおろか薬代すらもまともに受け取ろうとしない町医者として働いていた。大介は時に反発しながらも、この父親を心の底から尊敬していた。しかし、その父親がハチのす町に火を放って命を落とし、多くの町民もまた家を失うなどの被害に遭ってしまう。

調べを進めるうちに、大介はハチのす町に伝染病であるコレラが発生していたという事実を知る。父親はコレラの感染拡大を防ぐため、町に火をつけたのだった。父親亡き後、ハチのす町の復興に尽力する大介だったが、しがないインターンの身ではできることも限られている。そんな折、大介のオートバイの腕前を見込んだレーシングチームのオーナーが、大介をオートレーサーにスカウトしてきた。

当初は断っていたものの、レースの賞金額を聞いた大介は、ハチのす町のために賞金獲得を目指すようになるのだった。

登場人物・キャラクター

嵐 大介 (あらし だいすけ)

国立医科大学分院でインターンを務める青年。面倒見が良く、ハチのす町の人々からは「ハチのす大将」と慕われている。貧しい患者からまともな医療費をとろうとしない父親に対しては、人が好すぎると反発することもあるが、一方でそんな父親を心から尊敬している。正義感が強く、カッとなるとすぐに手が出てしまう荒っぽい一面もある。オートバイの腕前はプロ級で、時には命の危険も顧みないような運転もする度胸の持ち主。

大介の父 (だいすけのちち)

嵐大介の父親。ハチのす町で「嵐医院」という小さな病院を開いている。貧乏な町民からは正当な医療費を受け取ろうとせず、そんな自らの生き方を不器用だと自覚しながら誇りにも思っている。コレラの感染拡大を防ぐため、ハチのす町に火を放ったことが原因で自らの命を失う。

マー坊 (まーぼう)

トラック運転手だった父親を交通事故で失った孤児の少年。大介の父が身柄を引き取っていたが、火事に巻き込まれて両目の視力を失う。しかし大介の父親の角膜を移植し、再び目が見えるようになった。

死神 (しにがみ)

全身黒ずくめのバイクスーツに身を包んだ不気味なオートレーサーの男。嵐大介に対し異様な敵意をむき出しにしてくる謎の存在。レース中に邪魔な敵車には容赦なくぶつかる危険な運転が特徴。原爆に被爆したことが原因で白血病に侵されており、実は余命幾ばくもない。

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