概要・あらすじ
宮脇留奈は夜道を1人で歩いていたところ、暴走族の集団に絡まれてしまう。しかし、留奈は怯むことなく暴走族の1人の顔面に鞄をぶつけ、彼らの一瞬の隙をついて逃げ出した。暴走族たちも彼女の後をバイクで追いかけるが、突如として現れた毛利耿之介が次々と暴走族たちのバイクを蹴り倒して転倒させていく。そして残った暴走族たちも、耿之介に人気のない場所へと誘導されていく。
それからしばらく後、通りがかりの男性は、首から血を流して唸り声をあげる暴走族たちの不気味な姿を目撃する。
登場人物・キャラクター
毛利 耿之助 (もうり こうのすけ)
黒髪で学帽をかぶった、目鼻立ちが整った美少年の中学生。過去に駱駝女によって吸血鬼にされてしまったが、今は彼女から貸別荘に住まわせてもらったり、吸血鬼として人間社会を生きるための助言をもらったりと、協力関係にある。同級生で同じく吸血鬼の宮脇留奈とは互いに信頼を寄せ合う仲で、生活をともにし、人間社会から身を潜めるようにして生きている。 学校へも通っておらず、家にも帰っていないため、家族からは捜索願いを出されている。
宮脇 留奈 (みやわき るな)
長い黒髪を三つ編みにして後頭部で1つにまとめた、中学生の少女。品行方正で真面目な美少女だが、過去に同級生に殺されそうになった過去を持つ。その事件で同じく同級生の毛利耿之介に助けられたが、その代償として吸血鬼にされてしまった。現在は互いに信頼を寄せ合う仲で、生活をともにし、人間社会から身を潜めるようにして生きている。 学校へも通っておらず、家にも帰っていないため、家族からは捜索願いが出されている。
駱駝女 (らくだおんな)
吸血鬼の老女。長い黒髪で、前髪が後退しているため額が広く、痩せていて骨ばった顔をしている。その醜い容姿ゆえに周囲からは駱駝女と呼ばれている。以前は普通の人間だったが、周囲から蔑まれ殺害された後に吸血鬼として蘇った。その後、下校途中の毛利耿之介を捕まえて吸血鬼にしたが、現在は自らの貸別荘を提供したり、吸血鬼として生きるための助言をしたりと、耿之介に対して協力を惜しまない。
橘 マコト (たちばな まこと)
黒髪の短髪で学ランを着用した中学生の少年。8年前に行方不明になった姉の橘ミコを探していて、放課後には街頭でポスターを貼ったり、ビラを配ったりしている。街中で宮脇留奈の姿を見た時に姉の面影を感じ、留奈の素性を探っている。
橘 ミコ (たちばな みこ)
橘マコトの姉。1983年3月13日生まれ。黒髪のショートカットで目の上で髪を切りそろえている。8年前に学校から帰宅後、友達の家へ行くといって出かけたまま行方不明になった。当時の服装は白い半袖のワンピースを着用し、身長は132センチで体重は27キロだった。母親の橘和子は、知らない人について行くような娘ではないと語っている。 現在もまだ見つかっておらず、警察に捜索願いが出されている。
橘 和子 (たちばな かずこ)
橘マコトの母親。長い黒髪にゆるいパーマをかけている。夫とは昔に別れて、橘ミコとマコトと3人で暮らしていた。ミコが8年前に行方不明になってしばらくはマコトとともに街頭で姉のポスターを貼ったり、ビラを配ったりしていたが、現在は諦めている様子。夜はスナックで働いており、化粧が濃く、派手なドレスを着用することが多い。 部屋で虫を食べたり、虫の真似をしたりするミコを気持ち悪がっていた。
沼夫人 (ぬまふじん)
吸血鬼の女性。長いストレートの黒髪で、前髪を眉毛の上で綺麗に切りそろえている。派手なドレスを身にまとい、ヘビースモーカーでよく煙草を片手に燻らせている。橘和子に恨みを抱き、和子が8年前に橘ミコを殺害して遺体を埋めた場所を再び訪れるように計画し、手下のバヤカンに和子を監禁するように命令した。
バヤカン
沼夫人の手下の吸血鬼の男性。浅黒い肌をした異国人で、片言の日本語をしゃべる。黒い立て襟の長袖シャツにチョッキを羽織り、黒い帽子をかぶっている。両耳にピアスをし、頭頂部と四肢にタトゥーを入れている。橘ミコの遺体を埋めた場所にやって来た橘和子を、沼夫人の命令で誘拐、監禁した。
胡桃女 (くるみおんな)
全身に傷とアザがある、顔を仮面で覆った女性。全裸で、右手と左足の膝の関節部分に包帯を巻いている。奇声を発するのみで、言葉をしゃべることができない。沼夫人の主催する仮面パーティーで見世物として晒し者にされる。
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