バキ外伝 創面

バキ外伝 創面

板垣恵介の格闘漫画『グラップラー刃牙』の登場人物である、花山薫を主人公としたスピンオフ作品。山内雪奈生による『バキ外伝 疵面』の続編にあたるが、格闘描写中心だった前作とは趣向を変え、薫の日常を描いた学園コメディとなっている。

正式名称
バキ外伝 創面
ふりがな
ばきがいでん きずづら
原作者
板垣 恵介
作画
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

花山薫は、任侠団体「花山組」二代目組長にして「日本一の喧嘩師」の異名を取る人物であり、学校の番長程度であれば整列して敬礼し、暴走族と行き会えば相手がエンジンを切って静かに道を譲るほどの存在である。しかし表の顔は現役の高校生であり、学校の成績が悪く、宿題を忘れてしまうことがよくある。冬休み最後の日、まったく手つかずの状態にある宿題の山を前にした薫は、「花山組」の組員である木崎のスパルタ指導のもと、徹夜で宿題に挑むこととなる。

だが、もちろんすべてを終わらせることはできず、ついに学校の始まる時間を迎えてしまう。

登場人物・キャラクター

花山 薫 (はなやま かおる)

倉鷲高校の1年A組に通う15歳の男子高校生。任侠団体「花山組」の二代目組長を務めており、組員たちからは「二代目」「大将」などと呼ばれている。「日本一の喧嘩師」の異名を取るステゴロ(素手での喧嘩)の達人で、任侠の世界でも不良の世界でも、その名を知らぬ者はいないほどの有名人。背には侠客立ちの刺青を入れている。 凄まじい身体能力の持ち主で、すべてのスポーツでオリンピック出場を狙えるほどの素質を持っている。一方で学業の方はからきしで、九九を間違ってしまうレベル。ちなみに、学内での素行評価は非常に良い。

木崎 (きざき)

任侠団体「花山組」の一員である若い男性。実は国立大学を卒業している、いわゆるインテリヤクザ。花山薫の忠実な部下だが、同時に親代わりのような存在でもある。そのため、学校の成績が悪い薫に対して、時には心を鬼にして説教をしたり、厳しく家庭教師役を務めたりする。

芳賀 ケンイチ (はが けんいち)

倉鷲高校3年の男子。いわゆる不良であり、喫煙による1か月の停学処分を受けていたが、その間に花山薫が倉鷲高校に編入して来た。薫のことはもともと知っており、何も知らない下っ端の不良が「芳賀さんの出所カンパ」と称してカツアゲした財布の中に入っていた薫の名刺を見て仰天し、薫の前で土下座。その後は薫の高校生活における舎弟のような役回りを演じるようになる。

井森 洸一 (いもり こういち)

倉鷲高校の男子。武器マニアであり、学校にクロスボウを持って来たりする危険な少年。花山薫がステゴロ(素手での喧嘩)の達人だという噂を聞きつけ、武器を持った人間には敵わないだろうと喧嘩を売った。しかし、薫が学生服の下に銃や日本刀などを隠し持っていたのを見せられて仰天。そのうえ、自分は素手でいいからお前は好きに使えと、それらの武器を渡されそうになり、泣きながら謝罪する。

助川 仙吉 (すけがわ せんきち)

剣客にして殺し屋の老人で、「業界一ギャラの高い男」と呼ばれている。他に「ハーフカットの仙吉」という異名もあるが、これは刀で人間を一刀両断する腕前を持つことに由来する。花山薫の命を狙って倉鷲高校に潜入したが、刀を抜くことすらできぬまま薫に片足を潰され、タクシーに乗せられて帰された。

浪波親方 (なにわおやかた)

大相撲の若き新米親方。元大関であり、現役時代の四股名は「雷王」。倉鷲高校の沼尾という生徒をスカウトしにやって来たところで、沼尾と相撲をとっていた花山薫と出会い、その圧倒的な素質を見抜く。薫を大相撲の世界にスカウトしたいと考えたが、実は薫が浪波部屋のタニマチであるという事実を知って諦めた。

若草 気一郎 (わかくさ きいちろう)

都立銘白高等学校の教諭をしている中年男性。夜の街を見回り、非行少年の補導をしている。たまたまバーで木崎と飲んでいた花山薫と出会う。薫はスーツを着ていたものの、その肌の若さから未成年であると見破り、飲酒・喫煙で補導しようとした。

集団・組織

花山組 (はなやまぐみ)

花山薫が組長を務める任侠団体。投資、コンサルタント、トラブルの交渉、おしぼりのレンタルなどを手がけており、トラブルも少なく運営状況は良好。縄張り内での売春は禁じており、少女売春を仕切っていた不良少年に対し、薫が鉄拳制裁を加えたこともある。

場所

倉鷲高校 (くらわしこうこう)

花山薫が編入学して通っている高校。80年を超える歴史を持つ進学校であるが、不良生徒もそれなりにおり、それに対処するため、剣道、柔道、空手などを修めた教師たちが在籍している。制服は男子が学ラン、女子はブレザーである。

その他キーワード

侠客立ち (おとこだち)

花山薫が背中に背負っている刺青で、大きな鐘を背負った侠客が滅多切りにされているという図案のもの。薫は倉鷲高校の学内ではこれを隠しており、プールの授業の時には競泳用のボディースーツタイプの水着を着て誤魔化した。

クレジット

原作

原作協力

浦 秀光

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