バニティ・リーグ

バニティ・リーグ

金も仕事もない大井チヨが、たまたま住み着いたシェアハウスで運命の恋に陥る姿を描いたラブストーリー。「シルキー」2009年4月号から2011年2月号にかけて連載された作品。

正式名称
バニティ・リーグ
ふりがな
ばにてぃ りーぐ
作者
ジャンル
ヒューマンドラマ
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概要・あらすじ

大井チヨは子供の頃からOLになることに憧れていたが、大学卒業後、春から就職する予定だった会社が突然経営破綻し、内定取り消しになってしまう。住む場所も失って路頭に迷っていたところ、小学生の頃の知り合いだった薄井霞にバッタリ出会い、彼女の紹介でモニターハウスに一緒にルームシェアさせてもらうことになった。そこにはすでに栗仁丈嗣萩原准相本糸織も住んでいた。

こうして男性2人、女性3人の奇妙な共同生活が始まる。

登場人物・キャラクター

大井 チヨ (おおい ちよ)

大学を卒業したばかりの22歳の女性。幼い頃からOLになるのが憧れで、春から晴れて就職する予定だったが、入社するはずだった会社が経営破綻して内定は取り消し、路頭に迷うこととなった。そんな中、薄井霞の紹介で、萩原准、相本糸織、栗仁丈嗣とモニターハウスでルームシェアをすることとなった。自身の置かれた状況から、ルームメイトたちからは「シューカツ」の愛称で呼ばれている。 空気が読めない性格で、学生の時はそのせいで仲間はずれにされたこともあった。

栗仁 丈嗣 (くりに じょうじ)

鑑識課所属の警察官で、28歳の男性。大井チヨらとモニターハウスでルームシェアをしており、ルームメイトたちからは「カンシキ」の愛称で呼ばれている。イケメンで話し方もチャラいが、仕事には情熱を持って取り組んでいる。もとは捜査一課の刑事だったのだが、妻を亡くしたことをきっかけに鑑識課に異動した。実は医学部卒で、医療の知識も深い。

薄井 霞 (うすい かすみ)

大井チヨと小学生時代に友達だった25歳の女性。存在感が薄く容姿も地味だが、幼い頃から憧れていた声優になるという夢を叶えた。ハウスメーカーのモニターハウスで、萩原准、相本糸織、栗仁丈嗣とルームシェアしており、住むところがなくて困っていたチヨを新しいルームメイトとして迎えた。准のことが好きで、相思相愛。

萩原 准 (はぎわら じゅん)

実業団で長距離ランナーをしている26歳の男性。大井チヨらとモニターハウスでルームシェアしており、ルームメイトたちからは「ランナー」の愛称で呼ばれている。学生の頃から有名な選手で、箱根駅伝にも4回出場した経験があり、現在はオリンピック候補としても注目されている。美形だが草食系で、口数は少ない。霞のことが好きで、相思相愛。 実はチヨにとって、大学生時代の准が走っている姿を偶然見かけて以来、憧れていた存在。

相本 糸織 (あいもと しおり)

看護師をしている22歳の女性。大井チヨらとモニターハウスでルームシェアしており、ルームメイトたちからは「黒ナース」の愛称で呼ばれている。メイクをバッチリ決め、派手な服装からキャバ嬢と間違われることが多い。言いたいことはズバズバ口にするキツい性格だが、裏表がなくさっぱりしている。実家は大きな病院で、実はとてつもないお嬢様。

本條 慶慈 (ほんじょう けいじ)

捜査一課所属の刑事で、29歳の男性。途中からモニターハウスでのルームシェアの一員になる。栗仁丈嗣とは同期で、彼が捜査一課にいた頃は一緒に組んでおり、長い付き合い。実は丈嗣のことが好きなのだが、その気持ちを悟らせないようにしている。京都出身ということもあり、時々京都なまりが出ることがある。

花井 (はない)

鑑識課所属の警察官の女性で、栗仁丈嗣の同僚。警視監である親の勧めで警察に入庁した。美大出身で写真が得意ということもあり、現場写真の撮影を任されたものの、本物の遺体を初めて見て卒倒するなど、少々気の弱いところがある。実はオタクで、美大時代の友達とBLの同人誌を描いている。

ゆりか

栗仁丈嗣の妻で故人。夫が捜査一課の刑事であることから、世間から逆恨みされ嫌がらせを受けていたが、丈嗣にはそのことを一切告げずに支え続け、笑顔で接していた忍耐強い女性。病気に肉体を蝕まれ、最期は誰にも看取ってもらえずに結婚してたったの半年で亡くなった。

ゆりかの姉 (ゆりかのあね)

臨床心理士の女性で、ゆりかの姉。品のある美人。栗仁丈嗣がゆりかを忘れないよう、心理を操作して暗示をかけている。ゆりかが死んだのは丈嗣のせいだと思っており、巧みに丈嗣が罪悪感を感じるように仕向ける。

るな

ゆりかの妹で、容姿端麗な女子高校生。栗仁丈嗣にはいつまでもゆりかを想い続けて欲しいと願っており、丈嗣に近づく女性がいないかチェックし、周囲の女性を牽制している。思ったことを無邪気に口に出すタイプで、悪気はないところがかえって性質が悪い。

和田 比奈子 (わだ ひなこ)

警視正の娘で、26歳の女性。本條慶慈を見初めて、父親の力を借りてお見合いをセッティングする。女子大を卒業してから北欧系雑貨店のバイヤーの仕事をしていたが、結婚を機に家庭に入ることを望んでいる。お嬢さま育ちだが実は現実的な感覚の持ち主で、性格もしっかりしている。

鈴木 (すずき)

萩原准と同じ実業団でランナーをしている既婚男性。走ることが心から好きだが、最近では思うように結果が出ず、引退間近と噂されている。准にとっては昔からの相談相手で、良き先輩であり、目標とする人物。

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