彼方から

彼方から

下校中に爆弾事件に巻き込まれ異世界に飛ばされてしまった女子高生立木典子が、異世界で自分の運命に立つ向かう姿と恋愛模様を描く。

正式名称
彼方から
ふりがな
かなたから
作者
ジャンル
ファンタジー
 
恋愛
レーベル
白泉社文庫(白泉社)
巻数
既刊7巻
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概要・あらすじ

下校途中、爆弾事件によって異世界に飛ばされてしまった女子高生の立木典子。彼女は言葉も通じない世界で、イザーク・キア・タージという青年に助けられる。行動を共にする内に惹かれ合う立木典子イザーク・キア・タージだが、2人は目覚めと天上鬼と呼ばれる結ばれざる関係にあり、2人を捉えるためにさまざまな敵が現れる。

登場人物・キャラクター

立木 典子 (たちき のりこ)

平凡な高校生だったが爆発事件によって目覚めとして異世界に飛ばされてしまう。異世界で怪物や敵に襲われるが、超人的な能力を持ち、自分を守ってくれるイザーク・キア・タージに強く惹かれるようになる。無力ながら、異世界の言葉の習得に励むなど、前向きで努力家。

イザーク・キア・タージ

立木典子を救った19歳の異世界の青年。超人的な体力を持つが、母親からは天上鬼になると言われ疎まれて育った。天上鬼を覚醒させる目覚めを消そうと向かった樹海で立木典子と出会う。自分を慕い、受け入れてくれる立木典子に強く惹かれていく。

ラチェフ

異世界の自由都市リェンカの首領。天上鬼の力を我が物にしようと企む。冷酷な野心家で、幼いころから邪魔者を排除してのし上がってきた。イザーク・キア・タージと立木典子を執拗に追いつめる。

ガーヤ・イル・ビスカ

かつて傭兵として名高かった灰鳥一族出身の53歳の女性。イザーク・キア・タージが少年の頃に剣を教えた。大柄でたくましい体つきをしている。イザーク・キア・タージと立木典子の恋を応援している理解者。グゼナ国のゼーナは双子の姉。

ケイモス・リー・ゴーダ

ラチェフに雇われた傭兵。恐ろしく凶暴で残忍な性格。イザーク・キア・タージに戦いで負けたことに激しく苛立っており、闇の力を借りて力を増大させるようになる。

ジーナハース

アゴル・デナ・オーファの7歳の娘。占者としての能力に優れている。イザーク・キア・タージや立木典子と行動を共にしている。盲目。

イルクツーレ

朝湯気の木の精霊。美しい少年の姿をしている。立木典子らに闇に操られた村人の霊を開放してもらったことから、以後、その仲間たちのサポートをするためたびたび登場する。

ゼーナ

ガーヤ・イル・ビスカの双子の姉。グゼナ国の国専占者だったが、その地位をタザシーナに奪われた。

ギレネー・デ・ジェイダ

ザーコ国の左大臣だったが、策略により失脚し、追われる身となる。穏健派。ニアナの夫で、グローシアの父親。立木典子たちと行動を共にするようになる。

グローシア

ギレネー・デ・ジェイダとニアナの娘。しっかり者。立木典子たちと行動を共にするようになる。

ニアナ

ギレネー・デ・ジェイダの妻でグローシアの母。子どもっぽい性格で、呑気。立木典子たちと行動を共にするようになる。

アゴル・デナ・オーファ

ジーナハースの父親。彼女の目を治すためにラチェフの意志に沿って行動し、資金を得ようとしていた。立木典子と出会い、行動を共にするようになる。

ドロス

大きな身体をしていて動きは遅いが、動物の扱いがうまい。ラチェフやタザシーナに利用され、空間能力が使える動物チモの飼育をしていたが、嫌気が差して立木典子たちの味方となる。

バーナダム

ギレネー・デ・ジェイダの護衛をしている灰鳥一族の青年。立木典子に惹かれるが、彼女がイザーク・キア・タージを想っていること、二人が相思相愛であることに気付き、諦める。

バラゴ

ザーゴ国の親衛隊で、力がすべてという考えだったがイザーク・キア・タージと出会い、考えを変える。ギレネー・デ・ジェイダらの逃亡を助け、立木典子たちと行動を共にする。

目覚め

『彼方から』に登場する言い伝え上の人物。目覚めが降臨すると、「天上鬼」が覚醒するといわれている。目覚めとは立木典子、「天上鬼」とはイザーク・キア・タージのこと。

チモ

『彼方から』に登場する動物。さまざまな方法でチモを使うと、空間移動ができる。

書誌情報

彼方から 7巻 白泉社〈白泉社文庫〉

第1巻

(2004-03-12発行、 978-4592887317)

第7巻

(2005-03-15発行、 978-4592887379)

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