食と薔薇の日々

食と薔薇の日々

食べることが何よりも好きな小畑米は、佐分礼恵生と共にレストランに勤めていたが、失職。ひょんなことから、小学校の時の同級生で味オンチの社長令嬢、美国和菓子の下で働くこととなり、彼女の持つ店の再建を行なっていく。

正式名称
食と薔薇の日々
ふりがな
しょくとばらのひび
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

食べることが何よりも好きな小畑米は、佐分礼恵生と共にレストランに勤めていた。小畑米のまかないは、元美食家の白洲一穀にも認められていたが、ビルの取り壊しのためにレストランが潰れ、失職。ひょんなことから、小学校の時の同級生で味オンチの社長令嬢、美国和菓子の会社ミクニ美食フーズで働くこととなり、彼女の持つ店の再建を行なっていく。

余命幾ばくも無い白洲一穀へ、思いを寄せる小畑米美国和菓子小畑米に告白しながらも、幾度も袖にされる佐分礼恵生、様々な思いが交錯しながら、美食の日々はつづいていく。

登場人物・キャラクター

小畑 米 (こばたけ まい)

『食と薔薇の日々』に登場するキャラクター。貧乏な家庭の五人兄弟の末っ子。食事時は戦争だった。美国和菓子に、三回回ってワンと言えば、一兆の弁当を与えると言われた際も、それに従った。佐分礼恵生曰く、「食べるためなら何でも出来ちゃう人間」。成長後、佐分礼恵生と共に、キッチン三等星で働いていたが、突然の立ち退きで失業。 ホームレスとなる。偶然、美国和菓子の振り回していたバッグが頭に当たり、再会。佐分礼恵生と共に、ミクニ美食フーズに入社し、バンビーノやナチュラルキッチンなど、様々な店の再建を任されるようになる。佐分礼恵生から数度プロポーズされるが、袖にしている。白州一穀に心引かれるが、料理人として腕を振るいたいのか、恋心なのかは、当人にも理解できていない。 その後、自分の夢を探す中で、白州一穀と共に美食の世界一周旅行を一つの夢として掲げるようになる。

美国 和菓子 (みくに わかこ)

『食と薔薇の日々』に登場するキャラクター。大金持ちの一人娘。遠足のお弁当が一兆の三段重ねのお弁当など、食には不自由せずに育ったが、親からの愛を受けずにいた。遠足の際、母が初めておにぎりを握ってくれたが、その後、母は恋人と共に失踪。以降、美国和菓子は味覚を感じられなくなってしまった。実は味の濃いものや温かいものが好きで、ラーメンやモツ煮込みや、温かいお雑煮は美味と感じられる。 19歳の時にミス日本を受賞。22歳の時に、ミクニ美食フーズの新社長に就任。ホームレスとなっていた小畑米と、ホテルのボーイをしていた佐分礼恵生、そして白州一穀と再会した。小畑米と佐分礼恵生を自社に雇い入れ、様々な店へと派遣した。 根は寂しがり屋で、一人にしないでほしいと願っている。白州一穀に心引かれながら、佐分礼恵生と菓子司重盛もキープし、わがままを聞いて貰っている。

佐分礼 恵生 (さぶれ けいき)

『食と薔薇の日々』に登場するキャラクター。小学生の頃の小畑米のクラスメイトで、父は美国和菓子の運転手をしている。成長後、小畑米と共に、キッチン三等星で働いていたが、突然立ち退きにあい、失業。しばらく友人の部屋に居候をしながら、ホテルのボーイになっていた。そこで、美国和菓子と再会。小畑米と共に、ミクニ美食フーズに入社し、バンビーノやナチュラルキッチンなど、様々な店の再建を任されるようになる。 クリスマスケーキのコンペで優勝し、小畑米と結婚しようと申し込むも、玉砕。美国和菓子とクリスマスを過ごし、段々と親密になっていく。先輩の原見を小畑米と共に手伝う中で、自分の店であるMYMYカフェを持たせて貰うも、ビルの取り壊しが急遽早まり、一ヶ月で閉店することとなってしまった。

宮 朝子 (みや あさこ)

『食と薔薇の日々』に登場するキャラクター。レストラン・ミヤの料理長。主人と二人で、パリの日本大使館の厨房を任されていた。その縁で、主人はフランスの料理コンクールでグランプリを受賞。日本に帰国後、主人と二人で、自宅を改装して店を始めた。主人は十年前に亡くなっており、それ以来フルコースに限定して、週末二日間、一日二組のみのお客をとるようになった。 白州一穀につれられた小畑米が訪れ、美国和菓子と菓子司重盛に遭遇。その日で引退予定だったが、美国和菓子より、ミクニ美食フーズがプロデュースした、巨大客船タイターニアでのディナークルーズパーティの仕事を依頼される。小畑米に手伝って貰って、ディナークルーズは大成功し、宮朝子は引退を撤回、今後も料理人として働くこととなった。

白州 一穀 (しらす いっこく)

『食と薔薇の日々』に登場するキャラクター。小畑米のまかない飯を食べに、キッチン三等星を訪れていた。元々は美食探求の第一人者で、美国和菓子の昔の恋人。体を壊し、胃が三分の一になっているが、小畑米のまかないだけは食べられる。美食と不摂生のために、余命幾ばくもない。後に小畑米と美食世界一周の旅にでようと約束する。

菓子司 重盛 (かしつかさ しげもり)

『食と薔薇の日々』に登場するキャラクター。美国和菓子の恋人。祖父の代には子爵だった。外務省にいる外交官。しばらく外遊している間に、美国和菓子は佐分礼恵生と共に過ごすようになった。薔薇をプレゼントすることが多い。ボンデール氏とも懇意にしている。美国和菓子の中での序列は第三位。

原見 (はらみ)

『食と薔薇の日々』に登場するキャラクター。佐分礼恵生の製菓学校での先輩。腕は良くないが、商才があり、自分の店であるカフェを持っていた。近所に同様のカフェが建ったため、小畑米と佐分礼恵生を呼び寄せて、厨房を手伝わせていた。佐分礼恵生に一時店を任せたが、一ヶ月後に取り壊しとなってしまった。

素子 (もとこ)

『食と薔薇の日々』に登場するキャラクター。美国和菓子の大学の先輩で、ナチュラルハウスの店長。昔は派手な女性であり、美国和菓子に様々なテクニックを教えていた。彼女の前に、白州一穀ともつきあっていた。現在は自然派に転向。美国和菓子の父に見込まれて、ミクニ美食フーズに入社、身体によい料理を提供するナチュラルハウスの店長を任されるようになる。 業績不振のため、美国和菓子が小畑米と佐分礼恵生を派遣。月500万円の収入を達成しない場合は、解雇すると申し渡された。小畑米たちの奮闘と、白州一穀との再会、素子自身の変化があり、ナチュラルハウスは月500万円の収入を達成。最後に白州一穀にアプローチするも、美国和菓子に邪魔をされ、不発に終わった。

(るお)

『食と薔薇の日々』に登場するキャラクター。中国人。新規開店するミクニ・チャイナで満漢全席を作るために呼び寄せられた、美しい顔立ちの調理人の青年。子供の頃、日本にいたが、学校でいじめを受けたため、日本人に対して、警戒心を抱いている。だが、小畑米とふれあう中で、態度が軟化。そのころの友人たちを、満漢全席を食べるツアーに呼び寄せ、おいしい料理を振る舞い、最後にいたずらとして、ゴキブリを模した飴細工をいれた桃まんを贈った。 修業をし直すため、もう一度中国へと戻る。

丸目 (まるめ)

『食と薔薇の日々』に登場するキャラクター。レストラン・バンビーノのシェフで店主。小畑米からはよく太目と名前を間違えられる。妻のヤス子と共に切り盛りしている。亡き父の本格イタリアンの方向性を継ごうとしていたが、経営不振に陥り、美国和菓子から再建のために小畑米と佐分礼恵生を派遣される。 一日の売り上げが二万だったが、売り上げを十倍にするように指示される。低価格ランチ、さらにディナーで様々な価格帯のフルコースを展開することで、見事に指示を達成。小畑米からヤス子の妊娠を告げられ、亡き父が自分を授かった時も、開店時の忙しい時であり、また自分の存在から、バンビーノ(イタリア語で坊や)という店名になったことを思い出す。

ヤス子 (やすこ)

『食と薔薇の日々』に登場するキャラクター。レストラン・バンビーノに勤める。丸目の妻。小畑米からはよくヤセ子と名前を間違えられる。夫の丸目と共に切り盛りしていが、経営不振に陥り、美国和菓子から再建のために小畑米と佐分礼恵生を派遣される。一日の売り上げが二万だったが、売り上げを十倍にするように指示された。 低価格ランチ、さらにディナーで様々な価格帯のフルコースを展開することで、見事に指示を達成。店の存亡のかかった時期であることから、自分の妊娠を告げられずにいたが、小畑米が暴露。丸目に温かく迎えて貰う。

ボンデール

『食と薔薇の日々』に登場するキャラクター。元駐日大使のフランス人で、現在の大統領の親戚。外交官である菓子司重盛とつきあいが長い。割烹旅館みくにでの観桜会の開催を希望したり、タイターニアでのディナーパーティに参加したりしている。

(けん)

『食と薔薇の日々』に登場するキャラクター。割烹旅館みくにの板前で、一兆の初代板長でもあり、先々代の社長のお気に入り。昔に毎年行われていた観桜会は、とても盛大なものだった。元駐日大使のボンデール氏が来日した際、以前行われた花見を、もう一度楽しみたいと希望。急遽、美国和菓子と白州一穀、佐分礼恵生たちが訪れ、開催を告げた。 健は自分の作った味が思い出せず苦しむが、彼が作った美国和菓子の弁当をきっかけに料理人になりたいと思った小畑米が、すべての味を覚えており、再現の手伝いをした。

集団・組織

ミクニ美食フーズ (みくにびしょくふーず)

『食と薔薇の日々』に登場する会社。美国和菓子の父の会社で、後に美国和菓子が22歳の時に、新社長に就任した。一兆、ナチュラルキッチン、バンビーノも傘下にある。

場所

一兆 (いっちょう)

『食と薔薇の日々』に登場する高級懐石料理店。美国和菓子の父の会社ミクニ美食フーズが経営している。割烹旅館みくにの料理人の健は、初代板長。

バンビーノ

『食と薔薇の日々』に登場するイタリアンレストラン。ミクニ美食フーズの傘下。丸目とヤス子の夫婦が切り盛りする。一日の売り上げが二万だった。美国和菓子に指示された小畑米と佐分礼恵生たちが手伝いに入り、売り上げを十倍にするように指示される。低価格ランチ、さらにディナーで様々な価格帯のフルコースを展開することで、見事に指示を達成。 ヤス子も自分の妊娠を丸目に打ち明けることが出来た。店名は、丸目の父が店の開業に奮闘している最中に、息子(イタリア語でバンビーノ)である丸目が生まれたことに由来する。

ナチュラルキッチン

『食と薔薇の日々』に登場する自然食レストラン。ミクニ美食フーズの傘下。美国和菓子の大学時代の先輩の草笛素子が経営する。小畑米と佐分礼恵生が美国和菓子によって派遣され、月500万円の収入を達成するように指示される。自然食ランチのみだったものを、三種類に増やし、夜も身体によい酒の肴を提供するダイニング・バーとして営業するようになった。 ラーメン激に対抗して、タイ風ココナッツミルクラーメンを作り、収入増加を達成した。

割烹旅館みくに (かっぽうりょかんみくに)

『食と薔薇の日々』に登場する旅館。ミクニ美食フーズの傘下。伊豆にある。春の行楽シーズンに、人手が足らないからと、美国和菓子が小畑米を派遣した。板前の健は、一兆の初代板長で、先々代の社長のお気に入りでもあり、以前、毎年行われていた観桜会は、とても盛大なものだった。元駐日大使のボンデールが来日した際、以前行われた花見を、もう一度楽しみたいと希望。 急遽、美国和菓子と白州一穀、佐分礼恵生たちが訪れ、開催を告げた。健は自分の作った味が思い出せず苦しむが、彼が作った美国和菓子の弁当をきっかけに料理人になりたいと思った小畑米が、すべての味を覚えており、再現の手伝いをした。

ミクニ・チャイナ (みくにちゃいな)

『食と薔薇の日々』に登場する中華料理店。ミクニ美食フーズの傘下。夢たちが料理長を務める。新規開店の為、小畑米たちの手伝いの中で、満漢全席を作り、オープニングセレモニーを行った。

MYMYカフェ (まいまいかふぇ)

『食と薔薇の日々』に登場するカフェ。佐分礼恵生が先輩の原見から任されたカフェで、小畑米と共に経営した。様々な奮闘の末、どうにか軌道に乗るも、ビルの取り壊しが急遽早まり、短期間で閉店することとなった。

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