おねがいマイメロディ

おねがいマイメロディ

株式会社サンリオにてデザインされ、長く愛されている、頭巾をかぶったウサギの人気キャラクター、マイメロディを主人公とし、人間の少女である夢野歌など、アニメ独自の登場人物を加えてストーリーが展開された。ギャグや恋愛、時事ネタやパロディなどの要素をふんだんに取り入れた、メインターゲットの少女だけでなく、大人にも楽しめるコメディ作品。サブタイトルは原則として「~イイナ!」となっている。

正式名称
おねがいマイメロディ
ふりがな
おねがいまいめろでぃ
制作
スタジオコメット
監督
森脇 真琴
放送期間
2005年4月3日 〜 2006年3月26日
放送局
テレビ東京
話数
52話
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
パロディ
 
ファンタジー
関連商品
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概要・あらすじ

マリーランドにて、いたずらを重ねたクロミバクはお城にある反省室に入れられていたが、悪夢を暴走させる悪夢魔法を発動できる道具を手に入れて脱出し、100個集めれば願いが叶うとされる黒音符を集めるため人間界へ向かう。

クロミがライバル視していたマイメロディメロディ・タクトを渡され、ある条件で出るアイテムピンク音符により、クロミの野望を阻止する使命を受けた。人間界で出会った夢ヶ丘市に住む女子中学生の夢野歌の家に住みながら、マイメロはマイペースにクロミと魔法バトルを行なう。

登場人物・キャラクター

マイメロディ

ピンクの頭巾に花の飾りをつけたウサギの姿をしている。マリーランドの住人だったが、事情により魔法道具のメロディ・タクトを与えられ悪夢魔法を使うクロミの動きを阻止する役割を背負う。夢ヶ丘市で夢野歌と出会い、居候となる。 当初はぬいぐるみとしてふるまうが、徐々に人前で動く姿を見せていく。家事が得意でケーキ作りが大好きな、無邪気で女の子らしい性格だが、母親のマイメロディママから教えられた、大人っぽい格言を口にすることもある。 周囲がピンチに陥っても紅茶を味わっているなど、非常にマイペースである。また、自身の行動により危機を引き起こすことも少なくない。

夢ヶ丘学園 (ゆめがおかがくえん)

中等部と高等部があり、中等部には、夢野歌 桜塚美紀、藤崎真菜、小暮駆らが在籍し、高等部には柊恵一や歌の姉である夢野奏が在籍している。マイメロディやフラット、ピアノらも登校し、ともに学校生活を送る日も多く、友情をはぐくんだり熱烈な好意を寄せたりする生徒もいる。 マイメロのライバルクロミによる悪夢魔法のため、騒動の現場になることも少なくない。[中等部の制服は、女子はオレンジとクリーム色のカーディガン、オレンジのチェック柄のスカート、男子は水色と青のカーディガンに緑のチェック柄のパンツ、高等部の制服は、女子はブレザーにネクタイ、男子は詰襟となっている。

藤崎 真菜

夢ヶ丘学園中等部の2年生で、夢野歌の親友。赤髪のショートカット姿で、動きやすいスパッツを愛用しており活発な性格。格闘の心得もあるボーイッシュでさっぱりとした性格で、関西弁を話す。かわいいものが苦手で、普通の女の子が好まないものに魅力を見出し、ソバージュネコメガエルの「コジロウ」を大切に飼育している。 そのため、マイメロディが近づこうとすると激しく拒絶する。

柊 恵一 (ひいらぎ けいいち)

夢ヶ丘学園高等部1年生で、夢野歌の先輩であり、彼女の姉である夢野奏の同級生。女性からの人気が高く、容姿端麗で、柊コンツェルンの御曹司、天才ヴァイオリニストとしても名高い。執事のセバスチャンに世話を任せている。 恵まれ過ぎた環境ゆえに虚無感を抱えていたが、クロミの悪夢魔法や、それによって完成するとされる「ダークパワーの曲」に興味を持ち、 クロミに協力する。冷徹な性格であり、クロミに対しては利用しているというスタンスを取る。 当初は邪魔なマイメロディを倒すために、彼女と親密な歌に近づいていたが、妹のような存在として認識するようになる。

ピアノちゃん

かわいらしいピンク色のひつじ。マリーランドで暮らしており、マイメロディと仲が良く、マイメロに協力するため夢ヶ丘市を訪れている。キーボードが得意でポエムの才能もある。「めえ~」「あぱあぱ」といった鳴き声で話し、人間には理解不能だが、ポエムを解する桜塚美紀たちには通じる。 甘えん坊でおっとりとしているが、クロマグロを獲るほどの怪力の持ち主でもある。

小暮 駆 (こぐれ かける)

夢ヶ丘学園中等部の2年生で、夢野 歌の同級生の男子。陸上部に所属し、短距離の走者。年相応の子供っぽさを持っており、歌になにかとからかいやケンカをしかけるが、徐々に歌への好意を自覚し、自分の不器用さに悩む姿も見せる。 いざという場合には歌のために男らしく振る舞うこともある。マイメロディのボーイフレンドであるネズミのフラットくんを居候させ、友達となっている。

フラットくん

耳が大きな水色のネズミ。マイメロディのボーイフレンド。マリーランドからマイメロのサポート役として夢ヶ丘市にやってきて、夢野歌 と同級生で夢ヶ丘学園中等部に通う小暮駆の家に居候している。 駆が歌を好きなことに気付き、恋が成就するよう駆をけしかけることも多い。 クロミの悪夢魔法に対して、マイメロよりも現実的に対処しようとする。

夢野 歌 (ゆめの うた)

夢ヶ丘学園中等部に通う女の子。音楽部に所属している。ツインテールに巻き毛が特徴。マイメロディと出会い、そのライバルで悪夢魔法を使うクロミを阻止するためメロディ・タクトを使うマイメロに協力する。 夢野家の次女で、夢ヶ丘学園高等部に通う姉の夢野奏と、夢ヶ丘小学校に通う妹の夢野琴がいる。父は紀行ライターのため不在がち、母とは死別しており、家では姉妹で過ごすことが多い。 寝相が悪く、一緒に寝ているマイメロに被害を与えることがある。夢ヶ丘学園の先輩で天才ヴァイオリニストの柊恵一に憧れを抱いているが、クラスメートの小暮駆から寄せられる好意には全く気がつかないなど鈍感な面もある。 また、同じ夢ヶ丘学園中等部の桜塚美紀や藤崎真菜とはそれぞれ幼稚園、小学校からの親友同士。

バク

色・体型がなすびに似ており、腹回りの色は薄く、耳が垂れているのが特徴。語尾に「ゾナ」をつけて話す。耳を広げ親分と慕うクロミを乗せて飛行することができる。マリーランドにて大家族の長男として生まれ、 クロミの子分としていたずらの片棒を担ぎ、時には代わりに罪をかぶるなどしていた。 クロミと反省室に閉じ込められていたが、ともに脱走し人間界の夢ヶ丘市にたどり着いた。人間の夢の匂いを嗅ぎつける能力や、ある条件で出現する 黒音符を食べてため込む能力を発揮し、クロミの悪夢魔法を手助けする。 しかしクロミほどにはマイメロディを敵視していない。新聞配達のアルバイトに励む真面目な性格で、クロミの幸せを願う優しい心の持ち主。 居候先であり、クロミが恋している柊恵一を嫌っている。

マイメロディママ

マイメロディの母親。水色の頭巾にエプロン姿のウサギ。マリーランドにてマイメロの父親のマイメロディパパ、マイメロの弟のリズム、およびおじいちゃん、おばあちゃんと暮らしており、家事の技能も高い。 マイメロの回想にたびたび登場し、恋愛や人生についての格言を吹き込んでいる様子が垣間見える。かなりの毒舌家でもある。

桜塚 美紀 (さくらづか みき)

黒いセミロングで前髪を編み込みにしている。夢ヶ丘学園中等部の2年生で、夢野歌とは幼なじみで親友。歌とはよく恋話で盛り上がる。また、一般人には理解しがたいセンスの自作のポエムを披露して、歌や藤崎真菜を困惑させることが多い。 歌と同じく先輩の天才ヴァイオリニスト柊恵一に憧れていたが、身を引いている。マイメロディの友だちのヒツジのピアノちゃんとはポエムを競う仲。ポエムの能力を生かし、世界から夢を消す「ダークパワーの曲」に対抗する「ドリームパワーの曲」の作詞を担当した。

クロミ

尖ったデザインの黒い頭巾につり目が特徴のウサギの女の子。一人称は「アタイ」。マイメロディをライバル視している。もともとは素直な性格だったが、マリーランドでのマイメロとの交流ですれ違いが重なって逆恨みするようになり、反抗的な性格となり不良化していく。 「クロミノート」と名づけている、黒地にクロミの白抜きシルエットが描かれたノートに、マイメロから受けた屈辱的な出来事を書き連ね、事あるごとに記事を読み上げている。 マリーランドに住むバク族のバクを子分とし、レディース「クロミーズ5」のヘッドとなり走り回るなど、いたずらを重ね、お城の反省室に閉じ込められる。脱走を企て、宝物庫から魔法道具を持ち出し、人間界へ逃れ夢ヶ丘市にたどり着く。 これらの道具を使って悪夢を見せる悪夢魔法を発動させて現れる黒音符を集めるため、夢を持った人間に近づいて騒動を巻き起こす。 阻止しようとするマイメロや夢野歌たちと対立している。夢ヶ丘市では柊恵一宅に居候するようになり、恵一に惚れているが相手にされない。

場所

マリーランド

マイメロディやクロミ、マイメロディママたち一家や、フラットくん、ピアノちゃんたちなど動物キャラクターが住む牧歌的な世界。ゾウの王様・ゾウのお妃様が治め、モグラの大臣がいる。人間界にある夢ヶ丘市上空とホルンで繋がっている。 人間の夢により作られた世界とされる。

夢ヶ丘市 (ゆめがおかし)

人間界であり、夢野歌や柊恵一、桜塚美紀、藤崎真菜、小暮駆たちが暮らす市。歌たちが通う夢ヶ丘学園のほか、コンサートホールや美術館、遊園地などがあるごく普通の近代的な街。上空にマリーランドとつながる「ホルン」がある。

その他キーワード

黒音符 (くろおんぷ)

人間やキャラクターの口から飛び出す小さな黒い音符。クロミがマリーランドから持ち出したアイテム「メロディ・キー」を振ることで、夢や願望を持つ人間に対し悪夢魔法を発動させ、その悪夢魔法について肯定した対象者が出すもの。 取り扱い説明書に「100個集めるとなんでも願いが叶う」旨が書いてあったため、クロミはマイメロディへの仕返しのために、黒音符を100個集めるべく奔走する。しかし、実際はマリーランドおよび人間の夢を消滅させる「ダークパワーの曲」の楽譜を構成する音符となった。

ピンク音符 (ぴんくおんぷ)

人間やキャラクターの口から飛び出す小さなピンク色の音符。クロミの悪夢魔法により、悪夢を見せられた折、マイメロディに阻止してもらったことや、本当の夢を見つけるなど、マイメロへ感謝した際に対象者が出すもの。 対となる黒音符が100個集まると「ダークパワーの曲」が完成するが、ピンク音符は100個集まると、それに唯一対抗できる「ドリームパワーの曲」の元になる。

メロディ・タクト (めろでぃたくと)

マイメロディがマリーランドの王様から渡されたもので、ピンク色でト音記号をモチーフにした形状をしている。マイメロが振るとシール状の「メロディマーク」が飛び出し、彼女がかわいいと思ったものに貼られ、命を与えられる。 さらにマイメロが「おねがい」をすることによって、貼られたものを操り、クロミが発動した悪夢魔法と戦わせることもできる。

悪夢魔法 (あくむまほう)

『おねがいマイメロディ』に登場する魔法の名称。夢や願望を持つ、おもに人間のもとにクロミとバクが現れ、クロミがマリーランドから持ち出した魔法道具「メロディ・キー」を振り、天才ヴァイオリニスト柊 恵一がヴァイオリンを弾く幻影を見せたのち、対象者の夢が何らかの形でかなうが、多くは暴走し、周囲を巻き込んだ悪夢と化してしまう。

クレジット

原案

サンリオ , 福嶋一芳

監督

シリーズ構成

夢ヶ丘中学校文芸部→山田隆司

作画監督

興村忠美

音楽

渡部チェル

アニメーション制作

スタジオコメット

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