茄子 アンダルシアの夏

茄子 アンダルシアの夏

黒田硫黄の短編コミック集『茄子』の一編『アンダルシアの夏』を原作に、本人もサイクリストとして知られる高坂希太郎が脚本・キャラクターデザイン・作画監督も兼ねた初の劇場用監督作品。日本のアニメーション映画としては初めて、第56回カンヌ国際映画祭の監督週間に招かれた。スペインで開催されるグランツールブエルタ・ア・エスパーニャを舞台に、アシスト選手ペペが複雑な心中を抱えながら、故郷アンダルシアでのレースに挑む姿を描く。

正式名称
茄子 アンダルシアの夏
ふりがな
なす あんだるしあのなつ
原作者
制作
マッドハウス
公開日
監督
高坂 希太郎
ジャンル
自転車競技
関連商品
Amazon 楽天

概要

ペペ・ベネンヘリは、チーム“パオパオ・ビール”のアシスト選手として、ブエルタ・ア・エスパーニャに出場していた。その日のステージはペペの故郷の小さな街を通過するもので、おりしもそこではペペの兄アンヘルとかつての恋人カルメンの結婚式が執り行われており、一方負け続きのチームに対してスポンサーの風当たりは強く、ペペは解雇通告を告げられてしまう。

そんな複雑な心中であっても、ペペは監督の指示に従い、果敢なアタックを仕掛けていく。

登場人物・キャラクター

ペペ・ベネンヘリ (ぺぺべねんへり)

スペイン、アンダルシア地方の出身で、チーム“パオパオ・ビール”のアシスト選手。ブエルタ・ア・エスパーニャにもアシストとして参加し、スポンサーからの解雇通告や兄アンヘルとかつての恋人カルメンの結婚などで複雑な心中ながら、故郷の地を懸命に走る。

アンヘル・ベネンヘリ (あんへるべねんへり)

ペペの兄で、アマチュア時代はペペ以上の活躍をしていたが、兵役の際に軍のチームで自分の限界を知り、プロの道を断念。がむしゃらに夢に向う弟を、羨ましくも誇りに思っている。

リベラおじさん

ペペとアンヘルの叔父で、兄弟が幼かった頃に1台のロード・レーサーをプレゼントし、二人の運命を変えた張本人。現在は脚を患っており、車椅子の生活をおくっている。

スポンサー

チーム“パオパオ・ビール”のスポンサーであるベルギーのビール会社“パオパオ・ビール”のお偉方。勝てないチームからの撤退を考えており、チームに対してプレッシャーをかけている。

ネグロ

『茄子 アンダルシアの夏』に登場するネコ。親ネコがバル“エルナンデス”の店の前の道で惹かれて死んでいたため、それ以来“エルナンデス”で飼われている黒い子ネコ。レース・アクシデントの原因となってしまう。

エルナンデス

アンダルシアの小さな村で、バル(居酒屋)“エルナンデス”を営んでいる初老の男。地元を離れたペペを口では非難するが、内心では応援している。

ギルモア

チーム“パオパオ・ビール”のエース選手。ペペの地元でのレースということで、ペペに対して「今日は俺の日だ」と釘を刺すが、レース途中のアクシデントでリタイアしてしまう。

フランキー

ペペの友人。生まれ育ったアンダルシアを離れることを夢見ながら果たせずにいて、地元を離れて活躍するペペに自分の夢を託している。

カルメン・パスカルドミンゲス (かるめんぱすかるどみんげす)

情熱を内に秘めた優しい女性。ペペ・ベネンヘリのかつての恋人だったが、ペペが兵役に出ている間に彼の兄アンヘル・ベネンヘリと結ばれ、レースが街を通過する日に結婚式をあげる。

監督 (かんとく)

チーム“パオパオ・ビール”の監督だが、今年は勝ちが無くてスポンサーから圧力をかけられており、無線の切り忘れからスポンサーの解雇勧告をペペ本人に聞かせてしまう。

イベント・出来事

ブエルタ・ア・エスパーニャ (ぶえるたあえすぱーにゃ)

『茄子 アンダルシアの夏』の舞台となるロード・レース大会。ヨーロッパの三大グランツールの一つで、9月に開催される。アンダルシアのみならずスペイン国内各地の町を3週間にわたって戦っていく。

その他キーワード

茄子のアサディジョ漬け (なすのあさでぃじょっづけ)

『茄子 アンダルシアの夏』に登場する名物料理。アンダルシア地方の名物で、。バル“エルナンデス”でも拘りの一品が供されている。なお、現実の郷土料理ではない。

クレジット

原作

監督

音楽

本多俊之

アニメーション制作

マッドハウス

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EC
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