プリンセスお母さん

プリンセスお母さん

ギャグ漫画家のマチコの家族はちょっと変わった人ばかり。特に母親の並庭ママ子は、家でも職場でも、貴族の姫を演じたがる不思議ちゃんだった。ママ子をはじめとする変わった家族の日常を、ツッコミ体質の娘目線で描いた実録ギャグコメディ。

正式名称
プリンセスお母さん
ふりがな
ぷりんせすおかあさん
作者
ジャンル
家族
 
ギャグ・コメディ
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あらすじ

第1巻

ツッコミ体質のギャグ漫画家、マチコの家族である並庭家の人々は、一癖も二癖もある人ばかり。その代表格が、不思議ちゃんを全身全霊で表現している母親の並庭ママ子だった。世界平和に思いを馳せ、子供の頃に出会ったビートルズのファンでポール・マッカートニーへの一方的な愛情は、アラカンとなった今でも健在。そして醬油さしの気持ちを代弁し、何かと赤ちゃん言葉で訴えかけるママ子は、自宅でも職場でも、すぐ姫として振る舞い始める不思議な気高さを持っていた。そんなママ子の自由奔放すぎる振る舞いは、今日も並庭家に波乱の嵐を呼ぶ。さらに、アラサーの娘に過保護すぎる教師のと、謎のやらかしが多く「ハプニング大賞」と呼ばれる、悪徳政治家の心を持ついたずら大好きなも加わって、謎すぎる家族たちは、面白いのに家族愛にあふれた不思議な魅力を放つ。並庭家にとってはなんということはない平常運転ながら、はたから見ると抱腹絶倒な日常が、今日も繰り広げられる。

登場人物・キャラクター

マチコ

ギャグマンガを得意とする漫画家で、並庭家の次女。年齢は30歳前後のいわゆるアラサー。職業柄からかツッコミ体質で、感性も子供っぽいところがある。上には姉が、下には弟がおり、特に歳の近い弟とは子供の頃によくいっしょに遊んだ記憶があるが、最近ではすっかり弟のいたずらの標的にされている。美術大学卒業後、姉と二人暮らしをしていたが、姉の結婚を経て現在は再び実家で生活している。真人間の父の娘でもありながら、妖精キャラクターの母親である並庭ママ子に似ているとよく言われることに愕然としている。ママ子からはよく赤ちゃん言葉を使われており、ジョークとわかっていてもうまく返せないことが悩み。しかし、マチコ自身も無意識に友達に対して同じように赤ちゃん言葉を使うことがあり、ママ子の遺伝を感じている。仕事の都合上、家に引きこもりがちなので、意識的に散歩に出るようにしているが、そのたびに貴族になったつもりのママ子から投げかけられる言葉にツボっている。ママ子の姫ごっこに付き合わされたり、アラサーになっても父から過保護に心配されたりと、家族に翻弄される我慢の日々を送っている。意外にも料理上手で、スーパーの特売品を買ってから献立を決めるスタイルで、平凡なものしか作らないが、家族からはやたらと好評を得ている。実在の人物、並庭マチコがモデル。

並庭 ママ子 (なみにわ ままこ)

マチコの母親。年齢は60歳前後で、いわゆるアラカン。専業主婦だったが、子育てが落ち着いてからはパート勤務している。コミュニケーションの取り方が、かなり特殊で自由奔放。ドジっ子でおてんばなのに、芯が強く不思議感が満載で、マチコには「妖精王のような人物」と評されている。無理に周りに合わせることをせず、自分の世界を楽しむのが好き。ビートルズのポール・マッカートニーへの愛をこじらせており、自分の考えをポールに伝えられるようになりたいという一心で、英語の猛勉強を始めた。学校卒業後は主にラジオで自主的に勉強を続け、専業主婦らしからぬ英語力を持つほか、フランス語にも長けている。その反面、日本語の語彙力に乏しいところがあり、特に育児に忙しい頃は、言いまちがいがひどかった。旅行先の豪華なホテルのエントランスでは、まるで自分が建物の主であるかのように振る舞いがち。それは職場や自宅でも同様で、家族やパート仲間に姫になりきって話し掛けることがよくあり、職場では「姫」と呼ぶ人もいる。ちなみに並庭ママ子自身は「カトリーヌ」と呼ばれたい欲求を持っており、職場の人に向けた手紙などでカトリーヌと呼んでほしいと必死にアピールしているが、浸透していない。自宅の二階に上がる際には、自室のマチコに存在を知らせるために階段で叫び声を発したり、子供たちに対してはトゲトゲした言葉を使わないことを目的に赤ちゃん言葉で話し掛けたりと、家族への愛に満ちあふれているが故の不可思議な行動も多い。また箱や醬油さしなど、物の気持ちを代弁しようとするなど理解不能な行動も少なくない。朝はかなりフリーダムなピアノの練習と、DVDを見ながらラーマ先生のエクササイズを行うことがここ10年来日課となっていて、いつもラーマ先生になりきり、ノリノリで踊っている。犬好きだが、子供の頃飼っていた犬の豊秀号(トヨ)が忘れられず、未だにトヨに代わる犬に出会えないことを理由に、新しい犬を迎えていない。実家の両親は不仲で、抑圧される母親とモラハラ体質の父親のもとで育てられ、両親の離婚も経験。そのため、明るく自由でいられることに強いあこがれを抱いている。

(ちち)

マチコの父親で、小学校の教師を務めている。年齢は妻の並庭ママ子より少し上だが、同じく60歳前後のアラカン。社交的でコミュニケーション能力が高く、周囲に気を遣う常識人。そのため、どこか変わっている家族とは不思議なズレが生じることもある。ふだんは優しくてあまり怒らないが、非常に心配性で、アラサーの娘であるマチコのスカート丈が短いと心配したり、帰りが遅いと探しに出たりと、アクティブな過保護ぶりを発揮する。また何かを企画したり、人から頼られたり、喜ばれるのが好きで家族旅行の際には先生らしさをフルに発揮し、A4用紙11枚にもわたる旅のしおりを作成した。旅の行程も自ら考えて予定を立てるなど、準備にも余念がなかった。しかし、この旅程はむちゃくちゃなもので、トラブル続きで思うようにいかなかった。

(あね)

マチコと弟の姉。並庭家の長女で、教師を務めている。父に似た常識人で、昔からまじめで成績優秀なうえに人望もある。気遣い屋故に、意識のオンオフが激しいのか、たまに道理の通らない発言やドジをしでかすことがある。シャンプーも流さない状態で風呂から出てしまったり、ゴーヤを入れ忘れたままゴーヤチャンプルーを作ったりしている。高校時代には、帰宅途中で声を掛けられるまでパンツ丸出しに気づかなかったりとドジが絶えないことから、マチコからは「ハプニング大賞」と評されている。大学生の頃から一人暮らしをしており、のちにマチコと二人暮らしをするようになった。現在は結婚して子供を持つ母親となったが、教師は続けている。一人で家にいるよりも、誰かとアクティブに過ごすのが大好き。

(おとうと)

マチコと姉の弟。並庭家の長男で、大学に進学してから一人暮らしをしている。少年のような心と悪い政治家のような心を併せ持つ、いたずらっ子。姉とは年齢が離れているため、年齢の近い次女のマチコとよく遊んでいた。しかし年齢を重ねるにつれ、マチコの精神年齢の低さに呆れてアンチマチコ派となった。以来、家の中でマチコのかばんを持って逃げたり、マチコから借りた漫画に、大学の先輩の家にあった賞味期限が切れた箱入りわさびを挟んで返そうとしたりと、いたずらを繰り返している。成人してからも、ヒマつぶしにマチコに対して謎のいたずらを仕掛けてくることが多い。旅行先で、オレンジジュースを売っている威圧感たっぷりのイケメンに対して、本当にオレンジジュースが好きなのか確かめようとしたりと、意味不明な行動が多い。

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