概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
田丸 均 (たまる ひとし)
ペリリュー島に派兵された一等兵。目鏡をかけている。漫画を描くことを趣味にしており、戦争が始まる前は雑誌にも載ったことがある。島田少尉から物語を創作できる特性を見込まれ、死亡した隊員の最期の勇姿を内地の遺族に手紙で伝える「功績係」に任命された。派兵当初は、ペリリュー島を楽園のような場所だと感じており、日本に生還した暁には島での出来事を描いたロマンあふれる冒険漫画を描きたいと考えていた。しかし、ペリリュー島が日米軍の壮絶な戦場となり、多数の戦死者が出るにつれて戦争の恐ろしさや、自分がいつ死んでもおかしくないという実感を持つようになる。
吉敷 (よしき)
ペリリュー島に派兵された上等兵。田丸と同じく初年兵ながら、訓練時に優秀だったために飛び級で上等兵となった。勇猛果敢で判断力にも長け、射撃の腕も秀でている。しかし本来の性質は、戦争に向いていない優しい性格の持ち主。同期の初年兵を鼓舞して精神的に引っぱっていたが、ペリリュー島での攻防が米軍の撃破を目的としたものではなく、玉砕を前提としていることを知り、強く動揺する。そんな中、銃撃を主に担う片倉分隊に配属され、負傷兵たちをおとりにした作戦を目の当たりにして、人間の命を物のように扱う上層部に反感を抱くようになる。
クレジット
- 原案協力
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平塚 柾緒(太平洋戦争研究会)
書誌情報
ペリリュー ―楽園のゲルニカ― 全11巻 白泉社〈ヤングアニマルコミックス〉
第1巻
(2016-07-29発行、 978-4592141877)
第11巻
(2021-07-29発行、 978-4592163657)