マグマ大使

マグマ大使

ロケット人のマグマと地球人の村上まもる少年が協力し、地球侵略を目論む宇宙人ゴアと戦うさまを描く手塚治虫のヒーローSF作品。「少年画報」1965年5月号から1967年8月号まで連載された。フジテレビ系列で1966年に特撮ドラマ化されているほか、1992年から1993年にかけてバンダイビジュアルよりOVA化も成されている。

正式名称
マグマ大使
ふりがな
まぐまたいし
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
 
スーパーヒーロー
レーベル
手塚治虫文庫全集(講談社コミッククリエイト)
関連商品
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概要・あらすじ

ある日新聞記者の村上厚は、地球侵略を目論む宇宙人ゴアにメッセンジャーとして選ばれ、息子の村上まもるを巻き込んでしまう。しかし、まもるは地球を守るアースによって作られたロケット人マグマと出会い、彼らと一緒にゴアに戦いを挑む。

登場人物・キャラクター

マグマ

地球侵略を防ぐためにアースが作ったロケット人の1人。人間の姿と、ロケットの姿に変化できる。ツノからは相手を黒焦げにする熱線砲を放つ他、腕を回すことによりジェット気流を起こすことも可能。また、胸からはさまざまなミサイルを発射する。思いがけなく出会った村上まもるに超音波笛を渡し、これを3回吹くことで姿を現す。 笛を吹く回数により、モルやガムと呼び分けることもできる。

村上 まもる (むらかみ まもる)

村上厚の息子。父の仕事の関係でゴアと接触し、それによりマグマと出会う。その後、ゴアの調査に来たマグマに気に入られ、超音波笛を渡されてマグマと自由に連絡できるようになる。正義感と負けん気が強く、そのせいでピンチに陥ることも多い。

村上 厚 (むらかみ あつし)

村上まもるの父。毎回新聞社の社会部のベテラン記者。世界各国から選ばれた2千人の記者の1人として、ゴアからの地球侵略メッセージを伝えられる。これにより、数々のトラブルに巻き込まれることにもなる。出身は長野県。

アース

マグマ、モル、ガムの3人のロケット人を作った、自称「地球を守る男」。マグマの話では、他の誰よりも偉く何でもできる人物であるらしい。しかし、謎な部分も多くゴアはアースのことを30億年前に地球を作った男とも語っている。その姿も1億年前から変わっていない。彼が常に持っている杖は3千度の熱を発したり、相手の息を苦しくさせるガスを発生させることもできる。

ガム

アースが作ったロケット人の1人で、マグマとモルの子供。村上まもるを気に入ったマグマが、まもるに似せてアースに作ってもらった。ロケット状態の時にマシンガンを放つことができる。まもるが超音波笛を1回吹くことにより現れる。

ママ

村上まもるの母であり村上厚の妻。ゴアの東京襲撃の時にまもると避難しようとして行方不明となってしまう。

モル

アースが作ったロケット人の1人で、マグマの妻。マグマと同じようにツノから熱線砲を放つことができるが、普段はあまり戦いには参加せず、アースのサポート役に回ることが多い。まもるが超音波笛を2回吹くことにより現れる。

ゴア

地球を侵略するために、2億光年離れた星からやってきた異星人。色々な星を乗っ取り、その星の王となって悪事を尽くしてきた。2~3億個程の星を手に入れたと豪語している。自身の姿が醜いと思っており、地球上では人の姿だが、これは仮の姿である。過去の時代に様々な物を送り込む能力を持ち、鞭の使い手でもある。子供好きという意外な一面もあり、それが弱点になることもある。

ゾロリ

ゴアの手下で、3つの星から選り抜いて連れてこられた諜報部員の1人。エリダヌス座デルタ星第三伴星の出身。ゴアに自分を美形にしてもらうために仕えている。どこにでも移動可能な超能力「テレポーション」と腹から発射されるナイフや電撃を与える光線銃が武器。魚型で、地球上では水中での活動を得意とする。

ダバ

ゴアの手下で3つの星から選り抜いて連れてこられた諜報部員の1人。出身星は不明。地球上の植物のような身体で、地中に手足を木の根のように張り巡らせ地中内の物を探知する能力を持っている。根のような手足を使って、相手に絡みつき締め上げて攻撃する。地球上では、山中での活動を得意とする。

コイダマリネ

ゴアの手下で3つの星から選り抜いて連れてこられた諜報部員の1人。出身星は不明。上半身が人型で下半身が馬のような身体をしている。ブーメランのような武器を使う他、人工竜巻を起こしたり磁力を持った砂で人型の怪物を作り攻撃することができる。地球上では砂漠での活動を得意とする。

その他キーワード

人間モドキ (にんげんもどき)

ゴアが地球侵略のために使った宇宙生命体の一種。人間の格好に変化して地球人と入れ替わり暗躍する。原形はゼリー状でぶよぶよしており、「原形質」と物質でできている。外見からは、人間との見極めが難しいが、死ぬと溶けてなくなる。弱点は寄生キノコ。

書誌情報

マグマ大使 講談社コミッククリエイト〈手塚治虫文庫全集〉

(2011-08-12発行、 978-4063738476)

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