お天気お姉さん

お天気お姉さん

絶大な人気を誇るお天気キャスター・仲代桂子が、破天荒かつ傍若無人な振る舞いの数々で様々な騒動を巻き起こしていくコメディ漫画。安達哲の代表作品。

正式名称
お天気お姉さん
ふりがな
おてんきおねえさん
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

テレビ局・ATVの報道番組でお天気コーナー担当に抜擢された新人女子アナウンサー・仲代桂子。彼女は初めて登場するや、持ち前の美貌と放送ギリギリの露出プレイで、瞬く間に全国の人気者となった。ATVの各番組が不振にあえぐ中、彼女のお天気コーナーだけが驚異的な視聴率を誇り、局上層部もすっかり魅了されたことから、その発言力は増す一方。

河合倫子島森かおりら、彼女の台頭を快く思わない女子アナたちは、なんとか桂子を失脚させようと試みるが、いずれも彼女の非常識なパワーの前に敗れ去る。やがて彼女に逆らえる者はいなくなり、かくして仁義なき女・桂子の奔放女子アナライフがスタートするのだった。

登場人物・キャラクター

仲代 桂子 (なかだい けいこ)

スーパーモデルのような均整の取れたプロポーションと尖った顎がチャームポイントの美女。東京大学を卒業後、テレビ局・ATVに就職し、新人アナウンサーとなる。河合倫子が担当していた報道番組のお天気コーナーを休暇代理として務めることになった際、スカートを捲りあげるパフォーマンスを見せて一躍時の人となった。 資産家の仲代家のひとり娘で、流暢な英語を操り、東大の講師も務める才色兼備のエリート。だが、強欲・傲慢・暴虐・色欲と性格に極めて難があり、とくに色欲に関しては非常識もいいところである。本番前にオナニーをして遅刻しそうになったり、電車の中で見ず知らずの学生に股間を露出したり、警察署長を性技で籠絡したりなどなど、人目を気にせずやりたい放題。 また、目的のためなら平気で他人を利用し、刃向う者は徹底的に潰すことから、仁義なき女なる二つ名が付けられた。ただ、細かいことは気にしない気風の良さゆえか、策を弄する際も陰湿な手法はあまり用いない。むしろ、正面から力で捻じ伏せるタイプであり、そうした豪快な生き様が魅力となっている。

河合 倫子 (かわい みちこ)

仲代桂子が登場する前のお天気キャスターで、おっとりした美貌から局の看板女子アナだった。桂子の台頭を恐れて、彼女の弁当に下剤を仕込むが、バレて逆に下剤を飲まされてしまい、生放送中に脱糞絶頂。女子アナとしての未来を閉ざされたうえに、桂子の性奴隷としてこき使われることになる。 その後、悲惨な境遇からなんとか脱しようと度々反乱を試みるが、いずれも失敗。やがて骨の髄まで桂子への恐怖心が沁みつき、奴隷としての生活を受け入れるようになった。

島森 かおり (しまもり かおり)

ATVフランス支局から帰国してきた仲代桂子の先輩。表面的には淑女然とした美人だが、中身は桂子に負けず劣らずのツワモノである。当初は、桂子を失脚させるために様々な手段を講じたが、悉く失敗したことから彼女の実力を認め、以後、友人となった。桂子の企みにもちょくちょく参加し、騒動の火に油を注ぐ。

山岸 ミノル (やまぎし みのる)

仲代桂子の高校時代の同級生で、当時、泥酔した彼女にイチモツを噛まれ、その歯形が今でも残っている。冴えない風貌の青年で、東京大学を目指して四浪中だったが、テレビで桂子を久しぶりに見たことから彼女に再び情念を燃やすようになり、ATVでアルバイトを始めた。桂子とはとても釣り合わない男だが、なんだかんだで噛み合っており、最終的には彼女と結婚する。

山岸 頼子 (やまぎし よりこ)

山岸ミノルの実妹で、兄や仲代桂子の母校に通う女子高校生。ハッキリ言ってブ男である兄とは似つかない可愛らしい少女で、見事なおでこを持つ。絶大な人気を誇る桂子を目の前にしてもまるで動じず、むしろさして興味も持たないことから、桂子に目を付けられた。桂子が唯一、恥じらいと呼べる感情を示す相手。

かよ子 (かよこ)

ATVの子供向け番組に登場するお姉さん。デブなうえに顔立ちも不細工なため、子供たちからは嫌われている。そのことで落ち込んでいたとき、山岸ミノルに慰められたことから、彼に付きまとうようになった。色々と勘違いしまくりの女性である。

ピエール・カドワキ

島森かおりが仲代桂子を探るために雇ったスパイで、墨田区生まれのフランス人。スパイとしては極めて無能で、潜入捜査中に財布を落として身元をばらしたり、碌に映らない隠しカメラを取り付けたりして、島森かおりを窮地に陥れる。

マサオ

河合倫子の不倫相手で、青年実業家。現在の妻と別れて河合倫子と結婚しようと考えていた。だが、倫子がテレビ局を移籍して仲代桂子のくびきから脱しようとした際に、桂子に踏み込まれ、彼女の性技に屈して河合倫子との仲を破局させられる。

本城 真奈美 (ほんじょう まなみ)

元清純派アイドルだったが、性行為中の写真をすっぱ抜かれて人気凋落。その後、芸能レポーターとして活動するようになった。特ダネのためならサクラを使うことも辞さない卑劣な取材姿勢で恐れられている。仲代桂子のスクープを狙って彼女に付きまとったが、逆にハメられ桂子の提灯記事を書く下僕となった。

ノックアウト下着ドロ (のっくあうと したぎどろ)

公家の仮面に褌一丁。馬に乗って現れ、女性の履いているパンティを颯爽と強奪するという、恐るべき変態。公衆の面前で島森かおりをその毒牙にかけ、次なる標的を仲代桂子に定めるが、変態ハンターの活躍により逮捕される。

池波 夏美 (いけなみ なつみ)

変態ハンターの異名を取る性犯罪者専門の警察官で階級は警部。ノックアウト下着ドロの事件で仲代桂子の護衛として派遣された際に、河合倫子への仕打ちを目の当たりにし、桂子こそ犯罪者であるとして断罪を試みるも失敗。以後、彼女の軍門に降る。必殺技は、両太股で相手の副交感神経を断ち、弱まった股間にトドメの一撃を入れる夫の帰りに貝づくし攻撃。

法条 律子 (ほうじょう りつこ)

変態ハンターの異名を取る性犯罪者専門の警察官で、池内夏美の部下で階級は巡査。有名になりたい願望があり、仲代桂子を嫌いながらも羨んでいる。得意技は射撃で、オリンピック代表に選ばれるほどの凄腕。

宮原くん (みやはら くん)

変態ハンターのひとりで、唯一の男性。「変」と書かれた腹掛け(金太郎の服)が特徴。ノックアウト下着ドロ事件のときに、池内夏美の部下として法条律子とともに派遣されたが、ほとんど仕事をしていない。夏美とノックアウト下着ドロの対決時には、一般住民に交じって陰から観戦しながら解説を行っていた。

仲代 ミヤコ (なかだい みやこ)

仲代桂子の母で、桂子が唯一頭が上がらない人物。フィリピンで大統領夫人の顔をグラスでかち割って投獄されていた。ヨーロッパ貴族趣味の権化で、桂子の美貌を作り上げた人物だが、その修行は過酷かつ非常識。

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