ラブわん!

ラブわん!

100匹の犬を幸せにすることを目標としている少女が、犬仙人という神様から犬を幸せにする能力を与えられ、相棒の少年とともに犬にまつわる事件を解決していくラブ・コメディ。「りぼん」平成15年1月号から平成16年8月号にかけて掲載された作品。

正式名称
ラブわん!
ふりがな
らぶわん
作者
ジャンル
ラブコメ
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概要・あらすじ

犬好きの中学2年生の少女・大月のあは、犬100匹を幸せにするという使命に燃えていた。ある日、バイクにひかれそうな犬を見かけ、助けようと車道に飛び出したが、自身も一緒にひかれそうになってしまう。そこへ、同級生の寅泰大牙が現われ、のあも犬も間一髪で助かる。その時に助けた犬は犬仙人という神様であり、助けてくれたお礼にと、2人にある能力を与える。

のあに授けられたのは人間を犬に変身させる能力、寅泰に授けられたのは犬に変身しても人間語を話せる能力であった。2人はこの能力を活用し、犬を幸せにするための活動を続けていく。

登場人物・キャラクター

大月 のあ (おおつき のあ)

ロングヘアの髪型をした童顔の少女。年齢は13歳。中学2年生で2年B組に所属している。大の犬好きで町内の犬とその飼い主を全部把握しているが、大月のあ自身は犬を飼ったことはない。小学生の時、「テツ」という名の仔犬を死なせてしまったことがあり、テツが天国に行けたかどうか悩んでいる。のあが他のたくさんの犬を幸せにできれば、テツも天国に行けると父親に言われたことをきっかけに、100匹の犬を幸せにするという目標を掲げて活動している。 そんな中、バイクにひかれそうになっていた犬仙人を助けたところ、そのお礼にと人間を犬にする力を授かった。ちなみに、犬に変えた人間は通常20分~30分でもとに戻る。のちに、犬の言葉が理解できる能力も授かっている。 テツの付けていた首輪をブレスレットのようにして身に着けており、犬仙人から授かった能力はその首輪に宿っている。明るく能天気な性格で、クラスメイトが恐れている寅泰大牙にも普通に話しかけたり、寅泰が怒っていてもあまり気にする様子はない。学校を仕切っている強面の羅王寺にも普通に話しかけている。のちに、友人のりんや寅泰を誘って犬部を設立する。 当初は猫を苦手としていたが、猫の肉球に触れたことで、猫もいいなと思うようになる。

寅泰 大牙 (とらやす たいが)

赤髪で気の強い少年。年齢は14歳。中学2年生で2年B組に所属している。家庭事情が少々複雑なため、家を出て一人暮らしをしている。野獣のような強さを誇り、上級生数人に絡まれても全員を叩きのめしてしまうほどのケンカの達人。一匹狼でクラスのみんなから怖がられているが、弱い者には絶対に手を出さない。空手部顧問の瀬田夏花の言うことだけはちゃんと聞いている。 車にひかれそうになっていた犬仙人を助けた際、犬になっても人間の言葉を話せる能力を授かった。通常、大月のあの能力で犬に変えられた者は20分~30分でもとに戻るが、犬仙人からのあの相棒に指名されたため、寅泰だけはのあが望む限り犬の姿でいられる。ちなみに犬になった時の姿は、トラ柄の赤毛の仔犬。 犬化した後、のあからはトラちゃんと呼ばれるようになった。のあと頭突きをすると人間に戻ることができるが、これは犬からもとに戻る合図を決める際、誤って頭突きしてしまったため、その手法を採らざるを得なくなったという経緯がある。

犬仙人 (いぬせんにん)

大月のあに能力を授けた神様。ホワイト・テリアに似た姿をしている。現世の犬の姿を借りて人間界の視察をしていた時にバイクにひかれそうになり、のあと寅泰大牙に助けられた。その後、お礼にのあの持っていた首輪に特別な力を宿し、ついでに寅泰にも特別な力を与えた。犬と人間との平和を見守るため人間界に来ているということもあり、犬好きオーラを発している人間と引き寄せあう運命にある。

りん

大月のあの友達。2年B組に所属する中学生の少女。女子空手部に入っている。ボーイッシュな黒髪ショートカットで、私服だと美少年に間違われることもある。のあが公園でマナー違反の飼い主を捕まえようとしていた時に手伝ったり、のあがピンチになった時にはりん自身も犬になって助けるなど、活動的で付き合いが良い。また、のあが犬部を設立した際には、別の部とかけもちながら一員として入部した。 のあに犬に変えられると、フラットコーテッド・レトリーバーの姿になる。

瀬田 夏花 (せた なつか)

大月のあの通う中学校の23歳の女性教師。担当は体育で、空手部の顧問も務めている。容姿端麗ながら、ラフな格好をしていることが多く、長い髪を後ろで1つにまとめている。男勝りな性格で、問題児と目されている寅泰大牙に対しても、「ガキはあのくらいイキがいい方がいい、女子供には手を出さないだけ感心」と認めている。寅泰にケンカの仕方を教えるため、時々内緒で早朝に道場を借りて、寅泰を朝稽古に付き合わせている。 家出をした寅泰に対し、瀬田夏花自身が保証人になってアパート探しをするなど、面倒見が良い。その際、寅泰には内緒だったが、寅泰の保護者や彼の担任である相川にも話を通して承諾を得るなど、きっちりと筋も通している。のあが犬部を設立した際には、空手部とかけもちで顧問となる。

相川 (あいかわ)

大月のあの通う中学校の男性教師。担当は数学で、のあのクラス担任にして学年主任も務めている。眼鏡をかけた知的で冷静沈着な性格の人物。のあがトラブルでクラス中の人間を犬に変えてしまった時にも、静かに授業を続けつつ、のあが戻ってくるのを待っていた。「グルグル」という名の犬を飼っており、ニオイ消しのスプレーを持参するなど散歩の際の糞尿処理も完璧。 また、いざという時に備え、ジェットスキーの免許を取っているなど、変に用意周到なところがある。のあに犬に変えられると、ラブラドール・レトリーバーの姿になる。犬の姿になった際も眼鏡はかけたままである。

羅王寺 (らおうじ)

大月のあたちが通う中学校の3年生男子。年齢は15歳。チャッピーという名の犬を飼っている。かなりの巨体で、学校ではボスの座に就いている。そのため、のあからは番長と呼ばれている。顔はいかついが犬には優しく、犬の姿の寅泰大牙が怪我をしているのに気付いた際には、寅泰を自宅へ連れ帰って手当てをした。寅泰とタイマン勝負をしようとした際にも、寅泰がのあによって犬に変えられると、仔犬の姿になった寅泰を殴れず、涙ながらに拳を震わせていた。 その後、人間の姿に戻った寅泰にケンカを売るも、一撃で倒されてしまう。のあに犬に変えられると、土佐犬の姿になる。

チャッピー

羅王寺の飼っている犬で、年齢は6歳。目の上に大きな傷跡がある。見た目はゴツいがメスで、出産経験がある。優しい性格で犬の姿の寅泰大牙が怪我をしている時には、寅泰の顔を舐めていた。羅王寺に溺愛されている。大月のあからは「ブッチャーさん」と呼ばれている。

ジロちゃん

大月のあの隣人の浪人生で、ひ弱な印象の青年。チャチャ麿という犬を飼っている。浪人中なのであまり散歩に連れて行けず、時おりのあに散歩を頼んでいる。チャチャ麿には後ろ足で足蹴にされたり、「おすわり」と言ったら後ろ向きに座られたり、犬ガムをあげても吐き出されたりしている。そのため、チャチャ麿から嫌われているのではないかと悩んでいる。 のあに犬に変えられると、柴犬の姿になる。

チャチャ麿 (ちゃちゃまろ)

ジロが飼っている小型犬。飼い主であるジロが浪人生で勉強優先のため、代わりに大月のあが散歩に連れて行くことがある。1日でも散歩に行かないと機嫌が悪くなる。のあには良く懐いているが、ジロのことはウザいと思っており、後ろ足で蹴るなど反抗的な態度を取る。

佐多子 (さたこ)

大月のあの知り合いで占い師の女性。ゆるくウェーブのかかった黒髪のロングヘアで三白眼の、不気味な雰囲気が漂う人物。のあからはサダ子姉さんと呼ばれている。「デビル」という名の犬を飼っており、犬好きが集まる町内の公園に犬の散歩に来ることが多い。のあに犬に変えられると、サルキーの姿になる。

要田 (ようだ)

大月のあの知り合いで、チワワを多数飼いしている老婆。背が低く、髪は団子状にひとつにまとめている。飼っているチワワの名前は、「びっくり」「オリ次」「ナル」。子供時代の牧野社長とも面識があり、その頃から現在に至るまでほとんど外見が変わっておらず年齢不詳。のあに犬に変えられると、スムースコート・チワワの姿になる。

牧野 優雅 (まきの ゆうが)

大月のあたちが通う中学校の3年生男子で、校内でも有名な美少年。「新之介」という9歳のオスのラブラドール・レトリーバーを飼っているが、散歩の際に糞を持ち帰らないなど、マナーが悪い。パピーウォーカーとして、仔犬の頃の新之介を預かっていたことがあり、子供の頃は新之介を良く公園に連れて来て一緒に遊んでいた。その縁から新之介が盲導犬を引退した後、再び飼い始めた。 のあに犬に変えられると、スピッツの姿になる。

牧野社長 (まきのしゃちょう)

牧野優雅の父親で、口ひげを生やした中年男性。大月のあが住んでいる町内にある公園の土地の所有者でもある。その公園は祖父の代から善意で公園として土地を提供していた私有地だった。犬が大嫌いで、犬の集会場にするくらいなら潰した方がマシと、のちの利用方法も決めないまま公園をなくそうとしている。子供の頃は犬好きだったが、要田の飼っているチワワにおしっこをかけられてから、大嫌いになったという経緯がある。 公園に毎日のように犬の散歩に来ていた宇留田ルイに一目惚れし、ルイに会うため公園を犬たちに提供することを決めた。のあに犬に変えられると、シェトランド・シープドッグの姿になる。

新之介 (しんのすけ)

牧野優雅が飼っている、9歳のオスのラブラドール・レトリーバー。盲導犬をしていたが、最近引退して牧野の家にやって来た。もともと優雅の祖父が、パピーウォーカーとして幼少期の新之介を預かっていたことがある。盲導犬をしていただけあっておとなしくて行儀が良い。プルプルが泳げなくて困っていた時には、元盲導犬としての経験から、訓練は楽しいと感じることが第一歩なのだとアドバイスをしていた。

宇留田 ルイ (うるた るい)

「ウルル」という名のチワワの飼い主の女性で、瞳の大きな美人。牧野社長が土地を所有している公園によく来ていた。ウルルがおしっこをかけたことで牧野社長と知り合い、好意を寄せられるようになる。大月のあに犬に変えられると、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの姿になる。

犬男爵 (いぬだんしゃく)

西洋の城のような豪邸に住んでいる青年で、中世ヨーロッパの貴族のような格好をしている。犬たちが住みやすい究極の楽園(パラダイス)を作り、そこに世界中からお気に入りの犬たちを集めることを生涯の悦びとしている。その目的のため、犬丸町の犬たちをさらっている。犬をさらった時は、「貴公宅で飼われることは犬にとって幸福ではない、よって真の楽園へ連れ帰る旨ご理解を、犬男爵」と書かれた手紙を残していた。 故郷はイギリスで、自家用ジェットを持っている。また、犬仙人の存在を知っている。大月のあに犬に変えられると、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルの姿になる。

大月のあの母 (おおつきのあのはは)

大月のあの母親。手芸が得意で、犬のぬいぐるみなど可愛いものを作っている。のあに似た容姿の若く優しい雰囲気の女性だが、犬アレルギーで、家に犬が来た時にはパニックに陥り、テーブルをひっくり返したうえに近くにあった刃物を壁に投げつけていた。のあから、これは本物の犬ではなく最新型の犬型ロボだと説明されると、すぐに落ち着き、可愛いとはしゃいでいた。 犬アレルギーというより実際は犬恐怖症であり、実物の犬は苦手だが、テレビで見たりぬいぐるみであれば問題はない。

ふじまろ

犬丸町の公園に捨てられていた仔犬。飼い主はチワワが欲しかったのだが、インチキペット業者に雑種であるふじまろを買わされてしまい、気にいらずに公園に捨ててしまう。飼い主だった高田マコは「みっきー」という名を付けてはいたものの、常に「バカ」と呼んでいたため、ふじまろは自分の名を覚えていなかった。大月のあに拾われ、里親が見つかるまで寅泰大牙の家で預かることになる。 しつけがまだできていないため、犬になった寅泰が犬語で教育している。ちなみにふじまろは幼すぎるため、飼い主に捨てられたという自覚がない。当初は名前がなく「ふじびたいの仔犬」と呼ばれていたが、読者公募により、「ふじまろ」という名に決まった。

寅泰大牙の母 (とらやすたいがのはは)

寅泰大牙の母親で、和服姿の上品な婦人。厳密には寅泰の育ての母親であり、寅泰の実の母親の兄嫁。寅泰の実の母親が体を壊し、寅泰を育てられなくなったため、養子として引き取った。血の繋がりはないものの寅泰のことを大切に想っている。なぎなたを習っており、稽古帰りに寅泰が不良の絡まれているのを目撃した際は、持っていたなぎなたで不良を撃退した。

鵜飼 (うかい)

ドッグトレーナーの青年。短髪で健康的な小麦色の肌を持つ。プルプルという災害救助犬(レスキュードッグ)を担当している。同僚のドッグトレーナーには優秀な女性が多く、自分とプルプルはおちこぼれの新米コンビだと劣等感を抱いている。一方でプルプルのことは、臆病ではあるが頑張り屋だと認めてもいる。海を怖がるプルプルを気遣って、水難救助に加われなくてもプルプルにできる仕事は他にもたくさんあると励ましていた。 大月のあに犬に変えられると、チョコレート色のラブラドール・レトリーバーの姿になる。

プルプル

鵜飼が担当している災害救助犬(レスキュードッグ)で、犬種はラブラドール・レトリーバー。臆病だが、鵜飼が喜ぶ顔が見たくて頑張っている。訓練の時、海の大きさや深さに怯え、波にあおられ鼻に水が入ったことなどから、海を怖がっている。

ケンさん

犬丸町にあるパピィ保育園で飼われているジャーマン・シェパード。警察訓練所で訓練を受けていたが、訓練中に足を痛めたため警察犬にはなれず、保育園の番犬にと引き取られて来た。保育園の子供たちには狼みたいだと怖がられている。ケンさん自身は自分が人間の子供に好かれるタイプではないことを承知しながらも、ここしか居場所がないので、これ以上、子供たちに怖がられないようにしようと考えている。 ピアノが鳴るたび、子供たちと一緒に歌おうと遠吠えをしていた。

たけし

犬丸町にあるパピィ保育園に通っている半ズボン姿の男児。犬がエサを食べている時に頭をなでようとして手を噛まれたことがあり、犬を嫌っている。保育園に強盗が来た際に人質にされてしまうが、ケンさんに助けられる。最初はケンさんの遠吠えを怖がっていたが、ケンさんも歌っていたのだと知り、打ち解けた。大月のあに犬に変えられると、パピヨンの姿になる。

エリザベス

犬男爵の妹。髪を縦ロールに巻いた西洋の貴婦人のような女性。血統書でしか犬を評価しない性格で、飼い犬のマリアンヌをショーで優勝させるため、厳しくしつけている。大月のあからマリアンヌに何か悩みがあるようだと告げられても、マリアンヌには惜しみない愛情を与えているし、犬としての栄誉や幸福がすべて与えられていると言って聞かなかった。 のあに犬に変えられると、アメリカン・コッカー・スパニエルの姿になる。

マリアンヌ

エリザベスの飼っているトイ・プードル。これまで数々のショーで優勝を飾っている優秀な犬で、犬男爵主催のドッグ・ショーに出場した。ドッグ・ショー荒らしの一流犬だけあって気位が高く、自分を最も美しく見せる角度を心得ている。小さな自転車に乗れるという特技がある。

薬丸 (やくまる)

犬丸町 三丁目に住んでいる主婦で一児の母親。娘のフーミンが生まれてから、飼い犬のマルちゃんがよく怒るようになり困っている。家事と子育てに追われる中、少しの間、アイドルのビデオを見るのを楽しみにしており、その間は何があっても気づかない。元ヤンのような風貌で、大月のあからは「三丁目のヤンママさん」と呼ばれている。

マルちゃん

薬丸の飼っているマルチーズ。人懐こくて行儀も良いが、フーミンが触ろうとすると怒ってギャンギャン吠える。これまではおとなしい性格だったが、フーミンが生まれてから豹変した。フーミンが生まれるまではたくさん可愛がってもらっていたのに、今はパパもママもフーミンが一番で、自分をあまりかまってくれなくなった、との思いからフーミンにヤキモチを妬いている。 和解した後は、フーミンの良き姉として世話を焼いている。

フーミン

薬丸の娘でまだ赤ん坊。マルちゃんが怒ってギャンギャン吠えても、マルちゃんと遊びたがっている。いたずらしたい盛りで、電気のコードなどを引っ張るのが大好き。大月のあに犬にされた際もまだ赤ちゃんの仔犬の姿になる。マルちゃんに、お姉ちゃんと声をかけながら懐いていた。

猫宮 ナオ (ねこみや なお)

猫仙人に能力をもらったジャージ姿の少年。一般人のペットにしたい動物ランキングで犬が不動の1位を取っていることが気に入らず、猫ブームを起こすことを目的に行動している。猫好きオーラに惹かれてやって来た猫仙人から力をもらい、その力で100人の犬好きを猫好きに変えれば願いが叶うといわれた。猫好きだが猫アレルギーであり、猫仙人に与えられた使命を果たし、猫アレルギーを治してもらおうと思っている。 大月のあに犬に変えられると、シー・ズーの姿になる。

猫仙人 (ねこせんにん)

猫宮ナオに力を与え、その力で100人の犬好きを猫好きに変えれば願いを叶えると約束した仙人。犬仙人同様、人間の世界にいる時は仙人の姿ではなく、普通の猫の姿になる。犬仙人のテレパシーを邪魔できるなど、仙人としての力は強い。

杏々 (あんあん)

事情があってりんの家が引き取ることになった6歳の豆柴。見た目は愛らしいが噛みグセがあり、安易に手を出すと噛まれる。この噛みグセのせいで、最初の飼い主が手放してから親戚中をたらいまわしにされていた。気が強く自分が一番強いと思っている。最初はりんに対しても敵意をむき出しにしていたが、泥棒に襲われた際、りんが空手で泥棒を撃退する姿を見てからはりんを尊敬し、慕うようになる。

カリスマトリマー

犬丸町に新しくオープンしたペットサロンで、トリマーとして働く青年。肩にかかるゆるくウェーブのかかった髪が特徴。犬マニアの間では有名なカリスマトリマーで、彼にしか愛犬のケアを任せられないという飼い主も多い。犬丸町の新店舗には飼い主のあらゆる要望に応えられる設備が整っている。大月のあに犬に変えられると、アフガン・ハウンドの姿になる。

マリモ

犬丸町 二丁目に住んでいるマンゴー鈴木という人物の飼い犬。毛が長く真ん丸で、どこが顔でどこが体がわからない。そのためどこのトリマーにも嫌がられ、生まれて1年半一度もカットしたことがなかった。ツッパリ気質で気が強く、チャラチャラとしたナンパなトリミングには興味がない。そのためマリモ自身はこのままでいいと思っている。 子供たちに毛をむしられたり、ひっぱられたことがトラウマで、知らない人間の手が近づくだけで怖がってしまう。のちに、トリミングしたことで犬種がプードルであることが判明する。

田中 ちさ子 (たなか ちさこ)

田中茶太郎の飼い主の少女で、中田さち子とは幼なじみで家も隣同士。ショートカットの髪型で、外見や服装が中田さち子と似ている。田中茶太郎と中田クロ太郎の仲が悪いことに頭を悩ませている。表面上はさち子と仲が良いように振舞っているが、子供の頃からさち子とひとまとめにされたり、間違われたりしていたため、さち子に対して不満がある。 大月のあに犬に変えられると、ミニチュア・ダックスフンドの姿になる。

中田 さち子 (なかた さちこ)

中田クロ太郎の飼い主の少女で、田中ちさ子とは幼なじみで家も隣同士。ショートカットの髪型で、外見や服装が田中ちさ子と似ている。田中茶太郎と中田クロ太郎の仲が悪いことに頭を悩ませている。表面上はちさ子と仲が良いように振舞っているが、子供の頃からちさ子とひとまとめにされたり、間違われたりしていたため、ちさ子に対して不満がある。 大月のあに犬に変えられると、ミニチュア・ダックスフンドの姿になる。

田中 茶太郎 (たなか ちゃたろう)

田中ちさ子の飼い犬の、1歳のミニチュア・ダックスフンド。中田クロ太郎と顔を合わせるたびにケンカをしている。飼い主同士が表面上は穏やかに話していても内面ではいがみ合っていたため、そのピリピリとした空気を感じ取り、中田クロ太郎を敵だと思いケンカをしていた。

中田 クロ太郎 (なかた くろたろう)

中田さち子の飼い犬の、1歳のミニチュア・ダックスフンド。田中茶太郎と顔を合わせるたびにケンカをしている。飼い主同士が表面上は穏やかに話していても内面ではいがみ合っていたため、そのピリピリとした空気を感じ取り、田中茶太郎を敵だと思いケンカをしていた。

高田 マコ (たかだ まこ)

ふじまろの元の飼い主で、小学生の少女。庭付き一戸建てに住んでいる。ふじまろを公園に置いていった張本人だが、大月のあとふじまろが公園で遊んでいるのを目撃すると、自分は元の飼い主であり、公園ではぐれてからずっと探していたのだと言って強引に連れて帰ろうとした。しかし、ふじまろがのあたちに懐いているのを見て、ふじまろを連れて帰るのをあきらめた。 のあに犬に変えられると、イングリッシュ・トイ・スパニエルの姿になる。

集団・組織

犬部 (いぬぶ)

大月のあが作った部活動。当初は、のあとりん、寅泰大牙しか部員がおらず、部員が4人いないと部を設立できないため、同好会からのスタートとなった。りんは別の部活との掛け持ち、顧問の瀬田夏花も空手部との掛け持ちをしている。のちに寅泰が部員なら、ふじまろも頭数に入れて良いはずだということになり、部として認められた。 部員は4人(厳密には3人と1匹)だが、犬部の海での合宿には犬丸町の犬や飼い主たちもやって来る。その合宿には顧問の夏花と部員のりんは来られなかったが、代わりに相川が参加した。

場所

犬丸町 (いぬまるちょう)

大月のあたちが暮らす町。チャチャ麿やチャッピー、デビル、新之介、要田ばあちゃんの飼っているチワワたちなど、多数の犬が住んでいる。犬の散歩可能な公園があり、犬の飼い主たちはここで顔を合わせることが多いため、ほとんどが顔見知りとなっている。

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