うる星やつら 完結編

うる星やつら 完結編

テレビ・シリーズ終了後に製作された『うる星やつら』の劇場版長編アニメ第5作。これまでは長編オリジナル・ストーリで製作されてきた劇場版としては初めて、コミック原作版の最終エピソード『ボーイ・ミーツ・ガール』を映像化したもので、OVA版『うる星やつら 夢の仕掛人 因幡くん登場! ラムの未来はどうなるっちゃ!?』の出崎哲が監督。曾祖父 同士が決めた許婚だと名乗る闇の宇宙の青年ルパにラムが連れ去られた。あたるは仲間たちと救出に向かうが勘違いとすれ違いで二人は仲違いし、あたるはラムを残して地球に帰ってしまう。ところが闇の宇宙から持ち帰られた茸が地球で大増殖。ラムは茸の駆除の条件として、再びあたると鬼ごっこで勝負すること要求する。

正式名称
うる星やつら 完結編
ふりがな
うるせいやつら かんけつへん
原作者
制作
キティ・フィルム
公開日
監督
出崎哲
ジャンル
その他SF・ファンタジー
 
ギャグ・コメディ
 
ラブコメ
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概要

曾祖父 同士が決めた許婚だと名乗る闇の宇宙の青年ルパラムが連れ去られた。あたるは仲間たちと救出に向かうが勘違いとすれ違いで二人は仲違いし、あたるラムを残して地球に帰ってしまう。

ところがランが持ち帰った、闇の宇宙の茸が地球で大増殖し地球は大混乱に。そこに現れたラムは茸の駆除の条件として、再びあたると鬼ごっこで勝負すること要求する。あたるが角を掴むか、ラムに「好きだ」と言えばあたるの勝ち。

だがあたるが負けた場合は、地球の全ての人の記憶から、ラムたちの記憶を消して地球から去るというのだ。そして、全てに決着をつける鬼ごっこがはじまった。

登場人物・キャラクター

ラム

うる星(鬼星)から地球侵略にやってきた鬼型宇宙人・鬼族の娘。飛行能力と放電能力を持つ。ロング・ヘアーの色は緑色で、普段は虎縞ビキニとロング・ブーツを愛用。話し言葉の語尾に「だっちゃ」を使う。地球の命運をかけた鬼ごっこで、対戦相手の諸星 あたるにプロポーズされたと勘違いし、以後地球に留まり諸星家に押しかけ女房として同居、友引高校に通うようになる。 無邪気で天真爛漫な性格で、それ故に時には悪気がないまま配慮に欠けた行動をとってしまう天然キャラ。 ひたむきに愛情を傾け好きな人に尽くす愛妻タイプ故に浮気をするあたるに電撃を食らわすこともしばしば。

諸星 あたる (もろぼし あたる)

友引高校へ通う諸星家の長男。13日の金曜日、仏滅で大地震の起きた日に生を受けた世にも稀な凶運の相の持ち主だが、生存本能は強くしぶとい。楽観的で調子がよく、ばかばかしいこともものともせずに行う並はずれた「アホ」。 根っからの女好きで女性に対して見境なくアタックをかけるが、本人は意外に嫉妬深くまた不安性な面も持つ。元々は幼なじみの三宅 しのぶと付き合っていたが、コンピュータで選ばれうる星(鬼星)のインベーダーとの地球の命運をかけた鬼ごっこに参加させられる羽目になった際に、対戦相手のラムにプロポーズしたと勘違いされ、ラムが押しかけ女房となり、しのぶとの仲は消滅。 ラムに対しては、当初押しかけ女房的な態度に苛立ちを覚え表向きには邪険な態度をとっていたが、内心ではかけがえのない存在だと思っている。 面堂 終太郎とは同じく「アホ」な女好きという点で、永遠のライバル同士。家族は両親との三人家族。

ルパ

闇の宇宙に暮らすエキゾチックな美青年。惑星一番のブタ長者だが、金持ちぶったところはなく素朴な性格で、しゃべり言葉にはなぜか重度の東北なまりがある。曾祖父同士が約束した許婚のラムを嫁にもらうために地球を訪れて、ラムの超能力を指輪で封じて闇の宇宙に連れ去る。 カルラとは幼馴染の間柄だったが、幼い頃にラムとの婚約を知られて以来激しく責められ半ば強引に結婚の口約束をさせられた。そのため表面上は、カルラのことをジャジャ馬とののしり敬遠しているが、その実誰よりもカルラのことを大事に思っている。

ラムの曾祖父 (らむのそうそふ)

コールドスリープ中に引越しのドサクサで片付けられてしまい、長らく行方が分からなかったラムの曾祖父。高齢故に、話している最中に寝落ちしたり、記憶が曖昧になっていたりする。まだ若々しかった120年前に、宇宙のあちこちを旅していた際に空腹で行き倒れたところを、ウパに救われ、その交換条件として当時いもしなかった娘を嫁にやる約束をしてしまった。

ウパ

ルパの曾祖父。120年前にラムの曾祖父に騙されて以来、ラムの家に女性が生まれるのを待ち続け、ようやく生まれたラムをルパと結婚させるために周到な準備をしていた。

カルラ

闇の宇宙に暮らす気が強く一途な美女。ルパの幼馴染で、小さな頃からルパのことを思い続けていたが、過激で暴力的な愛情表現ゆえに、次第にルパから恐れられるようになってしまった。ルパとラムの結婚式を阻止するために、あたるとの偽装結婚を企てるなど策士としての面も持っているが、それが今回の事件をよりこじらせることになってしまった。

弁天 (べんてん)

ラムの幼馴染の少女。惑星中学校では、ラムおユキと共に、伝説のスケバンと呼ばれていた。福の神とは名ばかりな、やたらとガラの悪い七福神の一人弁財天。ラムたち鬼族と福の神族は宿敵関係にあり、節分の時期に紅白玉入れ合戦で雌雄を決していたのだが、あたるとは鬼星で開催された合戦で初めて出会う。 以後、ラムのいる地球にも度々訪れるようになる。男勝りで気風のよい姉御肌な性格で、愛用のエアバイクを荒々しく乗り回している。

面堂 終太郎 (めんどう しゅうたろう)

友引高校に転校して来た、諸星 あたるの永遠のライバル。白い詰襟を着こなし、日本刀「村雨」を携行している。強大な財力と私設軍隊を持つ面堂財閥の跡取り息子。容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能で女性には優しく女子生徒たちの憧れの的だが、自意識の塊で男には冷淡で実は暗所恐怖症。 「アホ」の程度は実はあたるとあまり変わらない。

ラン

ラムの幼馴染の少女。重度の二重人格の持ち主で、普段はピンクのビキニや、ロリータ・ファッションで可愛らしく人と接するが、興奮すると歪んだ本性が爆発し、牙をむき出しドスの効いた河内弁をまくし立てる。 科学知識と黒魔術に長けており、口から他人の若さを吸い取る能力を持っている。幼少時に、ラムの悪気のない様々な行動の結果、なにかというと酷い目にあわされてきたことで、性格が屈折してしまった。レイに恋心を抱いていたが、そんなレイとラムが婚約、さらにはレイをふってあたるの押しかけ女房となったことでキレて、ラムの復讐のために友引高校に転校してきた。

場所

闇の宇宙 (やみのくに)

『うる星やつら 完結篇』でルパたちが暮らしていた宇宙。地球を含めた宇宙とは全く異なる太陽の存在しない闇の世界で、繁殖力の強いきのこが繁茂している。恐ろしい闇が広がると噂されていたが、住人たちは屈託がなくむしろ地球人よりも純情。 なお、住人はルパのような八頭身タイプと、ほぼ三頭身で頭部に光る突起をつけたタイプの二種類おり、数が多い後者が前者に仕える社会構成が基本。社会的ステイタスは持ち豚の数によってきまる。

その他キーワード

記憶喪失装置 (きおくそうしつそうち)

『うる星やつら 完結篇』に登場するメカ。あたるが「好き」と言ってくれなかった時に、地球の人間から自分たちの記憶を消し去るために持ち込まれた装置。外見は鬼型をした超巨大な射的の的といった形態で、ご丁寧にも的状の臍を押すことで装置を止めることができる。 弁天がそうとは知らずに、起動スイッチを入れてしまう。

闇の宇宙のキノコ (やみのくのきのこ)

『うる星やつら 完結篇』に登場する茸。闇の宇宙に繁茂している巨大な茸で、強い繁殖力を持っており、熱せられるとその繁殖力はさらに爆発的なものになる。ランが鍋に入れてしまったために、瞬く間に地球上に大繁殖してしまった。

クレジット

原作

監督

出崎哲

脚本

作画監督

小林ゆかり

音楽

大森俊之

アニメーション制作

キティ・フィルム

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