機獣新世紀ZOIDS

機獣新世紀ZOIDS

ゾイドと呼ばれる獣の形をした金属生命体が存在する惑星Ziを舞台に、一流のゾイド乗りであった父に憧れる少年バン・フライハイトが、ゾイドとの交流を通して成長していく姿が描かれる。タカラトミーの製品であるゾイドとのタイアップ作品。

正式名称
機獣新世紀ZOIDS
ふりがな
きじゅうしんせいきぞいど
作者
ジャンル
ロボット
 
その他SF・ファンタジー
 
アドベンチャー
 
ラブコメ
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概要・あらすじ

金属生命体ゾイドと人間が共存する惑星Ziに住む少年バン・フライハイトバンは自分の相棒となるゾイドを求めて砂漠の遺跡に向かう途中で、白銀の恐竜型ゾイドジークと、記憶喪失の少女フィーネと出会う。ゾイドへの恨みをもつ少年、レイヴンによる襲撃を受けたバンは、そこでジークに隠された力に気づき、ジークと共にレイヴンの撃退に成功。

生まれ育った村を後に、冒険の旅へと出発する。アーバインムンベイといった心強い仲間達を迎えたバン達は、ゾイドイヴと呼ばれる謎の存在をめぐる戦いに巻き込まれていくことになる。

登場人物・キャラクター

バン・フライハイト (ばんふらいはいと)

ツンツン頭の好奇心旺盛な少年。父親のような一流のゾイド乗りになることが夢。砂漠の遺跡で白銀の恐竜型ゾイド、ジークと出会い、相棒になる。素直でまっすぐ、曲がったことが大嫌いな性格で、自身が間違っていると思ったことは頑なに譲らない頑固な一面も持つ。特にゾイドや人間の命が関わることに関しては顕著で、どんな小さな存在であっても、生命である限りそれを守るために戦う。 主な搭機はシールドライガー、ブレードライガー、シーザー・ザ・キングなど。

ジーク

『機獣新世紀ZOIDS』に登場する金属生命体。白銀の恐竜型ゾイド。オーガノイドと呼ばれる存在で、人間や他のゾイドと合体して、その性能を限界まで引き出す能力を持つ。砂漠の遺跡でカプセルの中で眠っていたところをバンと遭遇、当初は警戒していたものの、その真っ直ぐな心に触れていく内に自分の心も開いていく。以後はバンの頼もしい相棒として、主にシーザーと合体し数々の強敵を打ち破った。

フィーネ

名前以外の記憶を失っている、謎多き少女。ゾイドの傷を癒し、バンとゾイドの心をつなぐなど不思議な力を持つ。砂漠の遺跡でジークと共にカプセルの中で眠っていたところ、バンと出会う。当初は無口で、自分の意志というものを露わにしていなかったが、バンと共に旅をしていく内に感情が芽生え、遠慮のない活発な性格になっていく。

アーバイン・キャバリエーレ (あーばいんきゃばりえーれ)

凄腕のゾイド乗りで、傭兵や盗賊を生業とする男性。ムンベイからの依頼で、その兄が残したとされる遺品を捜索中、バンら一行と遭遇。当初は敵対して戦闘となるも、シーザーに対抗するために協力して以降、行動を共にするようになる。真っ直ぐなバンの性格を気に入っているが、同時に危うさも感じており、時に現実的な問題を突きつけて大人として導く、兄貴分的な存在。 妹のレベッカを溺愛しており、盗賊まがいの仕事をしていることを明かさず、共和国で会社員をしていると嘘をついている。主な乗機は、ステルスバイパー、ステルスドラゴンで、トルナードと名付けている。

ムンベイ・メ・ジャバル (むんべいめじゃばる)

ゾイドでの運び屋を生業としている女性。主な搭乗ゾイドはグスタフ。シーザーのかつての主人である兄・ジャッドをもち、その遺品の捜索を行っているところをバン達と出会い、行動を共にするようになる。ゾイドの気を感じることができる一族の出身で、合体している状態のジークを瞬時に見抜き、合体を解除させた。 アーバインに代わり、ステルスバイパーを動かしたこともある。

レイヴン

帝国軍に雇われたゾイド乗りの少年。ゾイド対する復讐心が行動原理となっており、相棒のオーガノイド・シャドーと共にバンの行く先々で全てのゾイドの命を奪うために暗躍する。正反対の存在であるバンとは折り合いが悪く、幾度となく衝突することになるが、戦いを面白くしてくれる存在としてその実力を認めているライバル的な関係。 主な乗機は、セイバータイガー、ジェノザウラー、バーサークヒューラーシャドーエッジなど。

シャドー

『機獣新世紀ZOIDS』に登場する、レイヴンの相棒であるオーガノイド。ジークと同様に他のゾイドと合体することでその力を大幅に高める能力をもつが、ジークが限界まで力を引き出すのに対し、シャドーは限界以上の力を引き出すことが可能。ただし、一部の特殊な例外を除き、ほとんどのゾイドはシャドーと合体すると命を失ってしまう。 シャドーの合体とほぼ同質の力をもつシャドー・キーと呼ばれる道具も存在しており、ジェノザウラーに乗ったレイヴンに対抗するためバンが使用したこともあった。

ロブ・ハーマン (ろぶはーまん)

共和国軍に所属する男性で、階級は大尉。スパイとして潜入し、「D」と呼ばれる謎のゾイドの金属細胞を入手したところを帝国軍から追われ、港町ポルトに逃げ込む。そこでバン達と出会い助けられる。軍人とは思えない軽い物言いと臨機応変な判断力をもつ人物で、バン達の作戦が失敗した際には自身が人質として突き出されることも理解した上で協力している。 その後も協力者として、バン達の旅を支援した。主な乗機はストームソーダ―・ステルススペシャル。

カール・リヒテン・シュバルツ (かーるりひてんしゅばるつ)

帝国軍に所属する男性で、階級は少佐。規律を重視し、上層部の命令には絶対の模範的な軍人。一方でミュールの町上空を監視するスリーパーゾイドをバンが撃墜してしまった際には、事情を把握した上で事故として処理し、戦争を起こさないようにした。自身の権限において最良の結果を出すための判断ができる理知的な人物。 暴走するレイヴンを止めるため、指揮官でありながら自ら部隊を率いて出撃したこともある。主な乗機はアイアン・コング。

ルイーズ・テレサ・キャムフォード (るいーずてれさきゃむふぉーど)

共和国の大統領を務める女性。ミュールの町を一人で出歩いていたところ、農作物をつまみ食いしていたフィーネを発見し、その行為をたしなめる。決して偉ぶらず、市民と同じ視点で物事を考えられる優秀な政治家。ミュールの町の畑が帝国軍に踏み荒らされた際には、それを叱り飛ばし、気迫でゾイドを圧倒してその動きを停止させたこともあり、優しさの中にも激しさを持ち合わせている。

メリッサ・スー (めりっさすー)

僅か10歳にして博士号を取得した天才少女。6歳の頃に自身が発案したMS(メリッサ・スー)理論が軍事利用されてしまい、それを停止させるために単独行動をとっていたところをバン達と出会う。ゾイドの操縦や改造まで行える才女だが、年相応に意地っ張りで子供っぽい部分もあり、アーバインに窘められることも。 一度バン達と別れたあとは、シーザーの新たな身体となるライガーゼロフレームの開発も進めていた。

ルルゥ・グラマジオ・ミュール (るるぅぐらまじおみゅーる)

独立自治都市・ミュールを治める少女。城壁の姿をした、街の守護神ともいえるゾイド・オルーガと心を通わせることができる。街を守ることを何よりも第一に考えており、人命のために町を危険に晒しかけたバンやルイーズのやり方を非難した。その後、責任を感じ、協力しようとしていたバンを街の安全のために見捨てたことでフィーネと衝突する。 一時的に険悪になることもあったが、やがて和解し、互いの悩みを打ち明けて相談できる親友同士の仲になる。

シーザー

主にバンの乗機となるシールドライガー型のゾイド。かつての主人であったムンベイの兄・ジャッドを失い、現在は野良ゾイドとなっている。ジャッドから最後に渡されたシャドー・キーを守り続けており、それを奪ったアーバインに攻撃を仕掛けた。盗賊団の攻撃で致命傷を受けるが、それに対して涙を流したバンに心を開き、ジークと合体し、もう一人の相棒として共に戦っていくことになる。 当初はシールドライガー型だったが、ブレードライガー、ライガーゼロ、シーザー・ザ・キングと幾度とないパワーアップを遂げその姿を変えている。

レベッカ

アーバインの妹で、港町ポルトに住む少女。兄とは正反対の素直で心優しい性格で、ポルトに到着したばかりのバン達に町を案内した。アーバインは自身の仕事は会社員だと嘘をついていたが、レベッカは何か危険な仕事をしていることを密かに見抜いており、レベッカのために動けなくなったアーバインに、自身がもう子供でないことを伝え、苦戦するバン達の援護に向かわせた。

その他キーワード

ゾイド

『機獣新世紀ZOIDS』に登場する用語。惑星Ziに存在する、獣の形状をした金属生命体の総称で、ライオンや鳥、ゴリラに果ては昆虫など、大型から小型まで様々な姿をしたゾイドが存在する。その用途も作業用から戦闘用、街の発電など幅広く、人間の生活に深く根付いた、良きパートナーともいえる関係。ゾイドは基本的には人間の命令で動くが、シーザーのように人の手を離れて完全に自らの意志で動く野良ゾイドも存在する。

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