DOGS/BULLETS&CARNAGE

DOGS/BULLETS&CARNAGE

不死身の肉体を持った主人公ハイネ・ラムシュタイナーとその仲間達が、因縁深い地下研究所の謎に迫っていく。銃と剣が織り成すバトルアクション漫画。読み切り連載だった前作『狗-DOGS-』の実質的な続編として、連載が始まった。

正式名称
DOGS/BULLETS&CARNAGE
ふりがな
どっぐす ばれっつあんどかーねいじ
作者
ジャンル
アクション
 
バトル
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概要・あらすじ

ハイネ・ラムシュタイナーは情報屋バドー・ネイルズとタッグを組む便利屋の青年。彼は、超人的な身体能力と、撃たれても斬られても死なない不死身の身体を持っていた。ある日彼の前に、ジョヴァンニ・ラムシュタイナーという青年が現れる。2人はとある地下研究所で共に殺し合いを経験した元被検者同士だった。

ジョヴァンニと再会したその日から、ハイネは地下の人間達との戦いに巻き込まれていく。そして、相方のバドー、偶然知り合った謎の刀使いの少女冬峰直刀もまた、過去の因縁から、地下の関係者と接触していくのだった。復讐、過去の清算、地下の計画など、様々な人物の思惑が複雑に絡み合い、地上と地下の攻防が繰り広げられていく。

登場人物・キャラクター

ハイネ・ラムシュタイナー

白髪紅眼の青年。アインシュテルツェン研究所の元被検体であり、首筋にケルベロスの脊髄を埋め込まれている。そのため、いくら殺されても再生する不死身の肉体を持ち、同じ実験場の被検体だったジョヴァンニ・ラムシュタイナーとは因縁が深い。また、身体能力も常軌を逸している。 時折、実験場にいたときの後遺症で、内なる狂気に蝕まれ暴走することも。過去のトラウマから女性恐怖症に悩まされているが、何故かニルだけは例外で、自然に接することができる。現在は情報屋のバドー・ネイルズとタッグを組み、便利屋として日銭を稼ぎながら地上で暮らしている。先の女性恐怖症のため、冬峰直刀とはいがみ合う仲だが、相性は最悪というほどでもなく、時折優しい言葉も投げかける。 武器はモーゼルM712とルガーP08のネイビーモデルを使用する。

バドー・ネイルズ

右目に黒い眼帯を付け、オレンジ色の長い髪をした隻眼の青年。情報屋をしており、ハイネ・ラムシュタイナーとタッグを組んでいる。何かと厄介な争いごとに巻き込まれやすく運がない。重度のヘビースモーカーで煙草を常に離さない。普段はヘタれな性格だが、煙草が切れると人が変わったように凶暴となり、銃を乱射するトリガーハッピーとしての一面も持つ。 武器は両手に持ったイングラムM11。兄・デイヴ・ネイルズを殺害し、自分の右眼を奪った男を追っている。

冬峰 直刀 (ふゆみね なおと)

黒髪ショートの精悍な顔つきの少女。幼い頃、謎の人物に両親を殺され自身も胸に×印のような傷を残す。その際、犯人と同じ刀を持った男性・冬峰に拾われ、彼を仇と思い込み復讐のために生きるようになる。しかし、冬峰の死後、本当の仇は冬峰ではなく、冬峰と同じ刀を持った人物であることを兄弟子の冬峰曲刀から教えられ、その人物を追うようになる。 ひょんなことから、ハイネ・ラムシュタイナー、バドー・ネイルズと知り合い、行動をよく共にするようになる。ハイネとはいがみ合う仲だが、相性は最悪というほどでもない。武器は育て親の冬峰の形見である黒い刀身の日本刀。冬峰に叩き込まれた剣の技量は相当なもので、生身の人間であるにも関わらず、驚くべき身体能力で素早く動き回り、まるで曲芸師のような動きで刀を振りかざす。

ミハイ・ミハエロフ

かつては伝説とまで呼ばれた殺し屋だったが、現在はキリが営む酒場Buon viaggioに居候しており、キリにこき使われている。方向音痴で、さらにトラブルに巻き込まれやすい境遇のため、キリに頼まれたお使いに失敗しては、彼女に叱られている。 普段は殺し屋とは思えないほど人当たりの良い朗らかな男性だが、戦闘となれば伝説の異名に相応しい無類の強さを発揮する。武器はコルトM1911を使用する。

ニル

金髪のロングヘアで、背中から小さな翼の生えた少女。遺伝子工学によって作り出された亜人の一種である翼種(タイニーフェザー)。今となっては珍しい品種のため、高値で取引される。声帯を失っているため、声を出すことができないが、強い意志を持っている。女性恐怖症のハイネ・ラムシュタイナーも、彼女だけは苦手にしておらず、優しく接する。 ハイネによって自由の身となり、現在は、ビショップの教会に居候している。

ジョヴァンニ・ラムシュタイナー

金髪のおかっぱ頭で大きめのサングラスをかけた青年。アインシュテルツェン研究所の元被検体であり、首筋にケルベロスの脊髄を埋め込まれている。同じ実験場の被検体だったジョバンニ・ラムシュタイナーとは因縁が深い。地下にいた頃はいわゆる劣等性で、性格も大人しかったが、街でハイネ・ラムシュタイナーと再会した際は、ハイネと張り合うほどまで成長していた。 現在は地下側の人間として暗躍している。武器はワルサーP38の二丁拳銃。

アンジェリカ・アインシュテルツェン

地下で人体実験をはじめとした怪しい研究をしている謎のマッドサイエンティスト。ハイネ・ラムシュタイナー達にケルベロスの脊髄を埋め込んだ張本人で、ハイネ同様の人間兵器を大量に生産している。被検体の子供たちには母親のような大らかな態度で接するが、その内なる心は残虐非道なマッドサイエンティストそのものである。 また、地下には彼女のクローン体が複数存在する。

ルキとノキ

オッドアイの双子。地下側の人間。好戦的な性格で、ハイネ・ラムシュタイナーをお兄ちゃんと呼んで親しみながらも、「遊び」と称して戦いを仕掛けてくる。ケルベロスの脊髄を埋め込まれており、驚異的な身体能力と不死身の身体を手に入れている。以上の点を除けば、非常に子供らしいハイテンションで明るい性格をしている。 武器は、ルキは右腕に隠した巨大な鉈を、ノキは左腕に隠したに巨大な銃を使う。

リリィ

金髪ショートの少女。本作では回想の中でのみ登場する。ハイネ・ラムシュタイナーと共にアインシュテルツェン研究所でケルベロスの脊髄を埋め込まれた被検体のうちの1人。ハイネのグループの中では一番の高成績を収めていたが、精神状態が不安定だったため見捨てられた。 彼女を自らの手で殺してしまったことがトラウマとなり、ハイネは女性恐怖症になってしまった。

ビショップ

町のとある教会で牧師をしている、長髪でサングラスをかけた盲目の男性。教会にニルを居候させている。時々、フッと失踪することがある、謎の多き人物。その正体はアインシュテルツェン研究所でケルベロスの脊髄を埋め込まれた被検体第一号にして、失敗作(ロストナンバー)第一号。 杖には仕込み刀を潜ませている。

冬峰【故人】 (ふゆみね)

顔に傷跡を付けた白髪の中年男性。作中では故人であり、回想でのみ登場する。両親を殺され、瀕死の状態であった少女を助け直刀という名前を与える(尚、彼はその後、一度も直刀という名前で呼ぶことはなかった)。自ら両親の仇役を背負うことで、直刀の生きる指針となった。 カンパネルラ・フリューリングとも関わりがあったようで、未だにその正体は多くの謎に包まれている。

冬峰 曲刀 (ふゆみね まがと)

長身の青年。冬峰直人の兄弟子であり、直人と共に冬峰に育てられた。念願叶って冬峰を殺害するが、それに激昂した直刀との真剣勝負に敗れ、直刀の本当の仇の正体をほのめかしながら姿をくらました。好戦的な性格で、成長した直刀との再戦を心待ちにしていた。

カンパネルラ・フリューリング

黒髪ロングの長身の女性。冬峰直人の両親(実は両親ではなく、アインシュテルツェンの研究所から逃げ出した研究員)を殺害した張本人。かつては冬峰直刀を名乗っており、冬峰とも何らかのつながりがあったようである。その剣技は凄まじく、直刀であってもまったく刃がたたない。 罰点と称した×印に繰り出される斬撃を使う。

リヒター・H・ベルトハイン

顎に髭をたくわえた紳士風の男性。バドー・ネイルズの兄バドー・デイヴを殺害し、バドーの右眼を奪った張本人。アンジェリカ・アインシュテルツェンの研究所で活動していたが、現在は施設を抜け出し、とある楽団で指揮者をしている。催眠術を巧みに用いて一度に何人もの人間を意のままに操ることができる。

その他キーワード

ケルベロス

『DOGS/BULLETS&CARNAGE』に登場する用語。首輪のような形状の甲型特殊兵装ケルベロスの脊髄のこと、またはそれを首筋に付けた人間を指す。これを埋め込まれた人間は身体能力が格段に向上し、さらに、脳が破壊されない限りは無限に再生し続ける不老不死の身体を手に入れる。アンジェリカ・アインシュテルツェンの研究所にて研究・及び生産されている。 主人公ハイネ・ラムシュタイナーもその1人であり、多くの被検体の中で生き残ったもっとも優秀な個体という意味で重要視されている。現在は地下の重要戦力として大量に生産されており、軍隊を組織している。

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