レオくん

レオくん

2歳のオス猫・レオくんの日常生活や冒険を描いた、ほのぼのファンタジー。モデルは作者である萩尾望都の愛猫、レオくん。作品のなかでは、猫と人間は会話ができる設定になっている。月刊『flowers』誌上で2008年2月号から2012年6月号まで、不定期に掲載された。

正式名称
レオくん
ふりがな
れおくん
作者
ジャンル
ファンタジー
レーベル
フラワーコミックス α(小学館)
関連商品
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概要・あらすじ

レオくんは、2歳のオス猫。シマシマのこげ茶色で、驚くとまん丸な目になる。直立歩行をして、人間と会話もできる。好奇心が旺盛なので、次々といろんな事にチャレンジをする。お隣りに住むタツルくんが通う小学校に入学してみたり、人間の女の人とお見合いしてみたり、マンガ家のアシスタントをしてみたり、映画に出演してみたり。

でも、どれもこれも上手くいかない。やっぱり猫だから。お母さんは、そんなレオくんをいつも優しく見守っている。

登場人物・キャラクター

大森 レオ (おおもり れお)

こげ茶色のシマシマの猫。雑種のオスで、2歳。好奇心が旺盛で食いしん坊。次々と新しい事にチャレンジしては、ことごとく失敗する。直立歩行をして人間と会話し、小学生男子程度の事はこなせるが、習性は猫そのもの。

ママ

レオくんの飼い主。独身だが、レオくんを実の子のように可愛がっている。小学校に行きたがるレオくんにお菓子の箱でランドセルを作ってあげるなど、基本的にレオくんのやりたい事を応援している。

タケルくん

レオくんのお隣りに住む男の子。レオくんの友達。美川小学校1年1組に通っている。

めぐみ先生 (めぐみせんせい)

レオくんが入学した美川小学校1年2組の担任教師。若くて美人。ニコニコしながらも口うるさく注意をし続けて、レオくんをパニックに陥れる。

マイちゃん

タケルくんの家の飼い猫。レオくんよりも小さいが、元気でおてんばな女の子。

タマ姫姉さん (たまひめねえさん)

レオくんの近所に住むお姉さん猫。何かとレオくんやマイちゃんの面倒を見てくれる姉御肌。いつも首にバンダナを巻いている。

桃川 マルミ (ももかわ まるみ)

ママの友達。太めの女性。『ワンニャンの気持ち』という雑誌を作っている編集部に勤めている。

シズコおばさん

マルちゃんのおばさん。鎌倉でお茶とお花とパソコンと料理の教室を主宰している。世話好きが高じて、お見合い教室も始めることになり、レオくんと人間の女性のお見合いを何回も企画する。

スミレさん

レオくんのお見合い相手のひとり。化粧品会社に勤める販売員で、仕事が好き。結婚したら家事を平等に分担したいと思っているが、レオくんは料理は缶詰のキャットフードしか出せないため破談になる。

アンズさん

レオくんのお見合い相手のひとり。料理が得意で、専業主婦が希望。結婚したら子供を何人も欲しいと思っているが、レオくんは去勢しているので破談になる。

カナメさん

レオくんのお見合い相手のひとり。41歳のキャリアウーマン。家事が嫌いで子供も欲しくないが、老後に1人になるのは寂しいので、邪魔にならない相手が欲しいと思っている。結婚相手には自立を求めるので、レオくんに就職をすすめるが、会社勤めが続かなかったので破談になる。

遊子さん (ゆうこさん)

レオくんのお見合い相手のひとり。市役所に勤める、真面目そうな女性。猫が大好きで、レオくんに熱烈に求婚する。横浜の海が見えるマンションの15階に住んでいる。外に出てトイレができないという理由で、レオくんから断られる。

新妻 ヤマト (にいづま やまと)

レオくんが一日だけ通った美川小学校のクラスメイト。小学一年生の女の子。「りっぱな人」になるために、習い事をたくさんしている。レオくんに素っ気ない態度しかとれないが、内心では仲良くなりたいと願っている。

一本 〆子 (いっぽん しめこ)

レオくんがアルバイトでアシスタントをしたマンガ家。『宇宙少女リンリンSOS』という作品が人気でアニメ化もした。常駐のアシスタントに、チーフアシの出口さん、ヤジさんこと矢島さん、キタさんこと北野さんがいる。失敗ばかりのレオくんにも、アルバイト料を2千円払ってくれた。

書誌情報

レオくん 小学館〈フラワーコミックス α〉

(2009-06-10発行、 978-4091325280)

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