おおきく振りかぶって 〜夏の大会編〜

おおきく振りかぶって 〜夏の大会編〜

ひぐちアサ原作の同名漫画『おおきく振りかぶって』のアニメ化シリーズ第1弾。弱小野球部が努力して甲子園を目指すという王道的な物語でありながら、緻密な練習風景、1球ごとの配球まで盛り込んだ打者と投手、そして捕手の心理戦、詳細な試合展開、高校野球の裏側など、新しい手法で野球の楽しさを描いた作品となっている。原作は第10回手塚治虫文化賞新生賞受賞(2006年)。第31回講談社漫画賞一般部門受賞(2007年)。

正式名称
おおきく振りかぶって 〜夏の大会編〜
ふりがな
おおきくふりかぶってなつのたいかいへん
原作者
制作
A-1 Pictures
監督
水島 努
放送期間
2010年4月2日 〜 2010年6月25日
放送局
TBS
話数
13話
ジャンル
野球
関連商品
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概要・あらすじ

夏の県大会2回戦で、前年度に甲子園出場を果たした強豪校である桐青高校に勝利した西浦ナイン。次の試合に向けて準備を整えていくなど、勝利に向けて着実に、そして油断することなく歩んでいく。

そして周囲の期待もどんどん大きくなっていく。一方で、西浦高校と対戦するライバル校の面々も、勝つために西浦高校のデータを集め、着々と対策が取られ始める。

登場人物・キャラクター

三橋 廉 (みはし れん)

西浦高校の1年生で野球部所属。ポジションは投手。気が弱くて卑屈、さらに自虐的で、自分自身を「ダメピー(ダメなピッチャー)」と公言するほど。しかし、9分割したストライクゾーンに対して自由自在に投げ分ける類まれな制球力と、カーブ、シュート、スライダーの3種類の変化球を投げ分ける器用さを併せ持つほか、球速は遅いものの打者が浮くように感じてしまうクセのあるストレートが決め球。 自己主張が少なく人見知りで、また会話も苦手であり、捕手の阿部隆也や他の野球部員は意思疎通に苦労することが多い。

仲沢 呂佳 (なかざわ ろか)

美丞大狭山高校野球部のコーチ。美丞大学法学部法学科1年で桐青高校野球部のOBでもある。夏の県大会の5回戦で西浦高校との対戦が決まると、後輩である河合和己から西浦高校の情報を聞き出し、データをまとめて西浦高校への対策を研究する。 勝利のためには手段を選ばない面も。公式戦でコーチはベンチ入りできないため、スタンドから観戦する。

佐倉 大地 (さくら だいち)

崎玉高校の1年生。野球部所属でポジションは捕手。1年生ながら4番を任されるほどの打力を誇り、チームの精神的な支柱になっている。強肩で牽制球に絶対の自信を持っているが、肝心な投手のリードと組み立てが稚拙で、ほとんど投手に頼りきりの状態。 西浦高校戦では阿部隆也の戦略で徹底して敬遠されてしまう。

志賀 剛司 (しが つよし)

西浦高校野球部の責任教師。担当教科は数学。百枝まりあに依頼され、2人で硬式野球部を創部した。野球に関しては素人同然。しかし、事前に講習会などで得た知識を元に、メンタルトレーニングや栄養学、運動学など、科学的思考に基づいたサポートを部員たちに指導するとともに、マネージャーの篠岡千代と共に部員の心身のケアを担当している。 冷静で話は理路整然としているが、話が長くなる傾向がある。 あだ名は「シガポ」。

花井 梓 (はない あずさ)

『おおきく振りかぶって』の登場人物で西浦高校の1年生。野球部所属で主将を務める。ポジションはライト。野球の潜在能力は田島悠一郎に次いで高いチームのナンバー2。歳の割にしっかりしていて面倒見が良く、面倒な事でも自主的に行動する面が認められ、全員一致で主将に任命された。 体格が良く強肩、そしてパワーもあるので、田島悠一郎に次ぐ5番を任され、長打力を期待されている。 常に周囲に気を使う気配りができる反面、意外に繊細で内に溜め込んだり考え過ぎたりする一面がある。田島悠一郎を意識し、センスの差を痛感しながらも差を縮めようと頑張っている。

市原 豊 (いちはら ゆたか)

崎玉高校の2年生。野球部所属でポジションは投手。ライトからコンバートされたピッチャー。まだ半年しか投手歴がなくフォームも固まってはいない。また経験の少ない佐倉大地の代わりに組み立ても自分で行っている。 しかし勝利への意欲は高く、西浦高校戦では肘に負担がかかるのを承知でスクリューボールを連投し、西浦打線を一時的に抑え込む。

篠岡 千代 (しのおか ちよ)

西浦高校の1年生で野球部マネージャー。中学時代はソフトボール部で、高校野球に憧れて野球部のマネージャーを志した。高校野球に関してはかなりの情報通で、制服を見ただけで学校名が分かるほど。 また情報収集能力、データ解析能力も高く正確で、チームの勝利に大きく貢献している。高校野球への情熱でチームを支える、まさに縁の下の力持ち的存在。性格は優しくて明るく、気配りも上手い。 チームの誰にでも分け隔てなく接する事を心掛けている。

百枝 まりあ (ももえ まりあ)

西浦高校野球部を率いる23歳の若き女性監督。元々は西浦高校の卒業生で、在校時には軟式野球部のマネージャーをしていた。今まで軟式しかなかった西浦高校に硬式野球部を創部し、10名の野球部員の勧誘に成功、第一歩を踏み出す。 類まれな指導力と統率力を誇り、また部員の心に訴え、やる気を引き出す能力も高い。さらにコーチを兼任できるほど野球センスが高い。 若い上に容姿端麗、しかも胸が非常に大きいなど、野球以外の面でも注目を集める存在。野球部員からは「モモカン」と呼ばれている。

倉田 岳史 (くらた たけし)

美丞大狭山高校の3年生。野球部所属でポジションは捕手。コーチである仲沢呂佳の推薦で正捕手になったが、仲沢呂佳の指示通りに動くという約束での推薦であり、以前の捕手に比べて打撃も捕手としても劣っていると感じている。 練習試合と夏の県大会]で負傷者を出しているなど、いくつもの葛藤を抱えたまま試合に臨むことになる。

浜田 良郎 (はまだ よしろう)

西浦高校の1年生で応援団の団長。三橋廉の1歳年上の幼馴染であり、野球の楽しさを教えた少年。しかし、出席日数不足で留年しており、現在は三橋廉たちと同じ高校1年生である。 自分自身も野球をしていたが、肘の故障で野球を断念した。しかし、野球部のために応援団を結成し、その団長として公式戦の応援を盛り上げるなど、陰ながら野球部を支えている。

阿部 隆也 (あべ たかや)

『おおきく振りかぶって』の登場人物で西浦高校の1年生。野球部所属で副主将の1人。ポジションは捕手。基本的に野球を中心に考えている「野球バカ」。ただし、対戦相手のデータを徹底的に集め記憶し、それに基づいてリードを考える頭脳派キャッチャーでもある。 試合中でも展開に応じてプランを変えるなど、臨機応変さも持っている。普段は冷静沈着、寡黙でクールな印象もあるが、実際は非常に短気で、野球に関する事柄にはすぐに感情的になることも多い。 三橋廉の才能をいち早く見抜き、勝ち上がるためにうまくリードしていく。

田島 悠一郎 (たじま ゆういちろう)

西浦高校の1年生で野球部所属。ポジションは三塁手。西浦高校野球部において、誰もが認める1番の野球センスの持ち主で実力者。その実力は強豪校にも知られていて、高校入学時にはスカウトも動いたが、西浦高校に決めた理由は「家が近いから」。 どんなポジションでもこなすがサードが主になっている。小柄で長打を量産するパワーはないが、打撃力は高いので主に4番を任されている。 性格は明るく朗らか。単純な面もあるお調子者で、下ネタを話す事も多い。意思疎通の難しい三橋廉と普通に仲良くなっている。

小山 大樹 (おやま ひろき)

崎玉高校の2年生で野球部の主将を務める。ポジションは遊撃手。野球は素人の監督に代わって試合全体の指揮を執る実質的な監督も務める。部員に対して甘い部分があり、そのために勝利に対する欲が低かった。 しかし敗戦濃厚となった試合終盤、田島悠一郎の手の怪我を見抜き、最後まで勝利を目指して突破口を開こうとする。

クレジット

原作

監督

シリーズ構成

総作画監督

高田晃 , 谷口淳一郎 , 吉田隆彦

音楽

浜口史郎

アニメーション制作

A-1 Pictures

原作

おおきく振りかぶって (おおきくふりかぶって)

県立西浦高校の新設硬式野球部に集まった10人の一年生選手たち。気弱でオドオドした投手三橋廉、冷静だが短気な捕手阿部隆也を中心に、一丸となって甲子園優勝を目指す姿を描いた青春野球物語。第10回手塚治虫文... 関連ページ:おおきく振りかぶって

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