家族のそれから

家族のそれから

母親を亡くした八木沢徹と八木沢恵は、結婚したばかりで妻を亡くした八木沢ケンジを義理の父親として、一緒に暮らすことになった。しかしお互いの気持ちがわからず、ぎこちない日々が続く。連載時には70ページほどの作品だったが、単行本では、倍のページ数に描き足されている。また、本作の単行本後半には、アフタヌーン四季賞受賞作『ゆくところ』が収録されている。

正式名称
家族のそれから
ふりがな
かぞくのそれから
作者
ジャンル
家族
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概要・あらすじ

八木沢徹八木沢恵は、母親を亡くし、彼女と結婚したばかりの八木沢ケンジは、若くして2人の義理の父になる。徹は彼を父として受け入れがたい気持ちや、自分が迷惑なのではないかという思い、恵を守りたいという思いの中で、葛藤する。ケンジもまた、徹と恵に対してどんな態度を取ればいいのか悩んでいた。

登場人物・キャラクター

八木沢 徹 (やぎさわ とおる)

高校生の少年。母親の八木沢ハツコを亡くし、八木沢恵と八木沢ケンジと共に暮らしている。義理の父親である八木沢ケンジとは年齢がさほど離れておらず、彼のことを父親と受け入れることができていない。元水泳部だったが、今後のことや妹の八木沢恵のことを考え、部活をやめて新聞配達のバイトに勤しんでいる。 妹とはとても仲がよい。タバコを普段から吸っており、妹には注意されている。

八木沢 恵 (やぎさわ めぐみ)

高校生の少女。母親の八木沢ハツコを亡くし、八木沢徹と八木沢ケンジと共に暮らしている。義理の父親である八木沢ケンジとは仲がよく、なるべく自然体で接するように努力している。兄とも仲は良好で、母亡き後の将来について相談しあっている。しっかりした性格で、家事一般すべてをこなしている。 元弓道部で、家事をするためにやめてしまった。

八木沢 ケンジ (やぎさわ けんじ)

26歳の小学校教師。周囲の猛反対を押し切って年上の八木沢ハツコと結婚し、八木沢徹と八木沢恵の義理の父親になった。ところがまもなくして八木沢ハツコが死亡してしまい、以来彼女を亡くした悲しみにくれ、毎日のように泣きくれている。少しでもいい家族になろうと徹らに接するも、徹とはぎこちない日々が続いている。

八木沢 ハツコ (やぎさわ はつこ)

八木沢徹と八木沢恵の母親。周囲の猛反対を押し切って、年下の八木沢ケンジと結婚した。彼と同僚の小学校教師で、生徒には「八木ちゃん」と呼ばれ慕われていた。結婚して間もなく他界してしまう。

三浦 (みうら)

八木沢徹の担任教師。普段から授業中寝てばかりの徹に手を焼きつつも、彼の家の複雑な事情を理解しており、相談に乗っている。

新聞屋のおばさん (しんぶんやのおばさん)

八木沢徹が働く新聞屋のおばさん。バイトの少年たちに慕われている。お節介焼きな性格で、働いている子たちに唐揚げを作ったりしている。母子家庭で、徹のことを深く心配している。

八木沢徹の友人 (やぎさわとおるのゆうじん)

八木沢徹がいつも学校でつるんでいる友人。たらこ唇で、にきび面。悩みがちな徹に、冷静なツッコミを入れている。八木沢恵が、義父の八木沢ケンジを好きなのではないかと言って、彼を驚かせた。

八木沢ハツコの妹 (やぎさわはつこのいもうと)

八木沢徹が八木沢ハツコの葬儀の時に会って会話していた人物。八木沢徹とは、自然体で話せる仲。姉が亡くなった時、八木沢ケンジとの結婚のことを振り返りながら、「最後にいい時過ごしたんだね」と嗚咽をもらして泣きじゃくって、徹を困らせていた。

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