戦え!アナウンサー

戦え!アナウンサー

架空のTV局マルテレビを舞台に、女子アナを始めとする番組制作スタッフたちが繰り広げるドタバタ騒ぎを描く4コマギャグ漫画。いわゆる業界ものの作品ではあるが、中心となるのはスラップスティックなギャグ表現であり、リアルさやほのぼのとした描写とはほぼ無縁である。主人公を筆頭に、実在の人物をモデルとしたと思われる多数のキャラクターが登場する。

正式名称
戦え!アナウンサー
ふりがな
たたかえ あなうんさー
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
関連商品
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概要・あらすじ

東京お台場にあるキーTV局マルテレビ。そこに勤める若手女子アナウンサークボショーこと久保梢子は、報道志望であるにもかかわらず、バラエティ番組専属の着ぐるみアナとして毎日を過ごしている。日々体当たりで仕事に挑むクボショーは、今日も超個性的な同僚たちに振り回されるのだった。

登場人物・キャラクター

久保 梢子 (くぼ しょうこ)

マルテレビ勤務の若手女性アナウンサーで、クボショーの愛称で親しまれている。日本有数の名門大学出身で、準ミス日本にも選ばれたという経歴を持つ才色兼備の女性だが、なぜかマルテレビでは、多種多様な着ぐるみを完璧に着こなす色モノ系女子アナとして不動の地位を築いている。私生活では、大のギャンブル好きで、生活はかなり苦しい模様。

峰 亜紀子 (みね あきこ)

マルテレビで朝の情報番組キャスターを長年にわたって務めている女性アナウンサーで、同局の顔とも言える人物。一介のアナウンサーであるはずだが、マルテレビ内では絶大な権力を持っている上に、年齢や出身などのプロフィールまで一切明かされていないという謎の多き女性である。異常なほどの健啖家で、美味しそうな食べ物があるところには必ずその姿を見せるが、酒には弱い。

佐倉 あや乃 (さくら あやの)

マルテレビアナウンス室のチーフを務める女性。読みの技術はピカ一の実力派女子アナで、局内では一番の常識人でもある。非常に霊感が強く、酒の席ではイタコ芸なども披露する。

橘 ひろり (たちばな ひろり)

女性ながらマルテレビのスポーツ報道を代表するトップキャスターである。日本どころか全世界のスポーツ各界に強力な人脈を持っており、多くの有名アスリートが彼女に会うために日本にやってくるほど。表には出ないが、プロ野球チームの指揮やサッカー日本代表の人選さえも左右している。常に笑顔を絶やさないが、自分の年齢に触れられると激怒する。

奈木 すずり (なぎ すずり)

クボショーの1年後輩の女子アナで、英語など5ヵ国語を操る才女。ただし、帰国子女であるため、漢字にはやや弱い。見た目は可愛らしく、裏表のない素直な性格だが、なぜか触れる物を片っ端から壊してしまうという能力(?)があり、マルテレビに莫大な損害を与えている。同期の男性アナ大高四朗と恋仲になり、後に結婚した。 またりりかという6歳年下の妹がおり、彼女もマルテレビに入社しアナウンサーとなっている。

藤丸 千秋 (ふじまる ちあき)

マルテレビ若手女子アナのひとりで、クボショーの3年後輩に当たる。世界的企業グループのトップを父に持つお嬢様であるため、やや世間知らずなところがある。父親の影響からかクボショーに憧れており、そのためバラエティ番組を志望しているが、本人の意に反して報道やドキュメンタリーなどのお堅い番組に回されている。 真面目な性格だが、なぜか遅刻が多い。

小角 あゆ (おずみ あゆ)

クボショーの4年後輩に当たる女子アナ。公称148cm(実は145cm)という小さな体の頑張り屋を演じているが、実は非常に腹黒く嫉妬深い。いずれはフリーとなることを目標としており、局アナの立場はそのためのワンステップと考えている。

皿田 サリナ (さらだ さりな)

マルテレビ社長の独断的人事により19歳という若さでデビューを果たしたアイドル系女子アナ。新人ながら、読みの技術には確かなものがあり、明るく楚々とした雰囲気も相まって、一躍人気アナとなった。実は高校中退で、一般常識もわきまえておらず、私生活ではガングロ・ヤマンバメイクを押し通していた。

乾 健吉 (いぬい けんきち)

マルテレビアナウンス室室長を務める超ベテラン。その名の通り、犬のような容貌をしている。現在は一線を退き、後進の指導に当たっているはずなのだが、そういった業務はそっちのけで自身のアナウンサー人生を振り返る著書を何冊も執筆している。登場するたびに新刊の宣伝に余念がないが、売れたためしがないらしい。

山際 秀実 (やまぎわ ひでみ)

マルテレビアナウンス室副室長で、クボショーたちアナウンサーを実質的に統括している人物である。自身も主に報道番組などでメインキャスターを務めるバリバリの現役アナウンサーであり、異常に個性的かつ非常識な部下たちに悩まされつつ業務をこなしている。実はカツラで禿を隠しており、周囲にはそれを秘密にしているが、ある事件をきっかけにクボショーにその事実を知られてしまった。

野々内 茂 (ののうち しげる)

マルテレビアナウンス室主任を務める男性アナウンサーで、午後の情報番組で長年司会者を務めている。その話術と温厚なキャラクターから、主婦層に絶大な人気を誇るが、カメラが回っていないところでは腹黒く傲慢な本性を隠そうともしない。愛称の「ノッチ」は、奥様方を中心に広く浸透しており、夏のイベントでは「ノッチ音頭」が恒例化しているほどである。

才谷 哲人 (さいや てつんど)

熱く激しい絶叫系実況で知られる男性アナウンサー。主に海外でのスポーツ中継を担当しており、一年の大半を国外で過ごしている。変人ぞろいのマルテレビアナたちの中では常識人枠に入るが、なぜか帰国するたびに微妙すぎるお土産を持ち帰りクボショーに引かれている。

大高 四朗 (おおたか しろう)

アイドルやアニメに強く、子役や甲子園のチアガールに至るまで、独自のデータベースを制作しているほどのオタク系男性アナウンサー。とはいえ普段の行動は非常に常識的かつ良識家で、被害者役になることが多い。クボショーの1年後輩で、当初はアナウンサーとは思えないほど声が小さかったが、キャリアを重ねるうちに克服した模様である。 後に同期の奈木すずりと結婚した。

風吹 イサム (ふぶき いさむ)

日本初のビジュアル系アナウンサーで、見た目のインパクトは絶大。しかし、その外見に反して圧倒的に無口で、番組内でもほぼ一言ずつしか話さない(漫画表現上は、フキダシではなく書き文字で話す)。自然をこよなく愛しており、動物虐待などを目にすると激怒する。高校時代にはサッカージュニアユース代表選手として活躍した経歴があり、有名選手とも親交がある。

広末 淳 (ひろすえ じゅん)

いかつい顔とプロレスラーのような巨体を持つ男性アナウンサー。学生時代は陸上で活躍しており、心身共に体育会系の人間に見えるのだが、その心は繊細で、押してくる相手にはとことん弱い。気の弱さに付け込まれ、1年後輩の女子アナ小角あゆからは手下のようなような扱いを受けている。

境 清春 (さかい きよはる)

クボショーの3年後輩に当たる男性アナウンサーで、絵に描いたような関西芸人キャラ。とにかくウケを取ることに優先して動くため、周りから浮いてしまうことも多いが、本人はまったく気にしていない。当然のように関西弁でしゃべりまくる。

我孫子 つとむ (あびこ つとむ)

マルテレビ社長を務める初老の男性。大マスコミのトップに座っているとは思えないほどにいい加減な人物で、独断的人事でとんでもない人間を採用したり、自社の経営権をオークションで売りに出したりと、出番は少ないが物語に大きな影響を与えている。

小松崎 (こまつざき)

視聴率のためなら何でもやるというマルテレビきっての敏腕ディレクター。クボショーを着ぐるみアナウンサーに仕立て上げた人物であり、毎回毎回クボショーに過酷で美味しい仕事を命じる。

藤丸 万作 (ふじまる まんさく)

日本を代表する企業コンツェルンフジマルグループの代表者で藤丸千秋の実父。豪放かつ気さくな性格で、気に入ったことには惜しげもなく大金を投じる。クボショーの大ファンで、彼女には無断で「日本クボショー党」なる政党を立ち上げ選挙に出馬したこともある。物語終盤ではマルテレビを買い取ってしまった。

集団・組織

マルテレビ

『戦え!アナウンサー』の舞台となるTV局。正式な社名は「マルテレビジョン」。東京のお台場に球形の展望室を備えた社屋を構えている。いわゆる東京キー局と思われるが、地方局でもありえないほどのアバウトな経営方針で運営されており、それなりに人気番組を抱えているものの、財政状態はかなり危ない模様である。物語終盤では、これを打開するため、経営権をオークションで売りに出すという暴挙を敢行。 紆余曲折を経てフジマルグループに買い取られ、社名が「フジマルテレビ」に変更された。

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